大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

饅頭何処(土井)

2007年01月30日 11時47分52秒 | Weblog
落語の「饅頭恐い」は有名なハナシで大抵の人は知っていると思います。(でも若い人は知らないかな?) また「饅頭屋の倅」などというのも居て、饅頭は日常一般に売られていました。
それだけ饅頭は、少なくとも我々の年代までは、誰もが好んで食べたものです。
子供の頃、祝い事とか葬式とかで饅頭が食べられる時は嬉しくて、兄弟で分け合って、少しでも大きい方を取り合った記憶もあります。
暦応年間(1338~1342)宋から帰化した林浄因によって伝えられたとされていますが、すっかり日本の風土に根付き、お目出度い時には紅白饅頭は付き物でした。
しかし現今の状況はといえば、パン全盛でパン屋の店頭には実に様々なパンが溢れています。
片や饅頭となると、栗饅頭、もみじ饅頭、温泉まんじゅう、酒まんじゅう、薄皮饅頭とかは普段に見られるのですが、あの白い皮のやや平べったい、殆どは焼印の押されている本来のオーソドックスな饅頭はまず見かけることがなくなってしまいました。
一時全く姿を消した駄菓子の復活が伝えられていますが、あの素朴な饅頭の復活は望むべくもないのでしょうか?