ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

フライトプラン <★★☆☆☆>

2006年03月16日 01時35分25秒 | 映画レビュー
フライトプラン <★★☆☆☆>

[監]ロベルト・シュベンケ 
[製]ブライアン・グレイザー 
[出]ジョディ・フォスター  ショーン・ビーン  ピーター・サースガード  エリカ・クリステンセン 
[制作データ] 2005米/ブエナ・ビスタ
[上映時間] 98分

先に断っておきます。

この映画を見ようと思っている方は、このレビューは読まないでください。完全なネタバレのレビューです。






さあ、ここで引き返してください。








さて、ここからは、すでに見た人か、見ない人でしょう。安心してお送りします。まず、この映画を見る前は、ジョディー・フォスター主演の、渋い映画を期待した。ジョディー・フォスターならではの心理劇だろう、しかも飛行機という密室だし、これはなかなか面白そうだ。

で、いろいろ苦労して映画館にまでたどり着き、やっと見始めたわけです。なかなか手に汗握る心理劇で、見ている方までも「うーん、これはジョディー・フォスターが間違っているかも、なんて思うわけです。映画の作り手の罠に思い切りはまったわけで、心理的にも緊迫します。

そして終盤になると、だんだんシカケが明らかになるわけです。ここで本当なら感心したいわけです、映画のトリックの緻密な作りに。でも、これがズサン過ぎる。都合が良すぎる! だって、このトリックがあまりに脆弱な前提に立っていて、瓦解する可能性があるポイントがそれこそ山のようにある。これでは興ざめで、終盤はもう一人で突っ込みまくり、しかも最後はジョディがエイリアンのシガニー・ウィーバーのようでもあり、ランボーのスタローンでもあるような、マッチョな人になっていて、ちょっと失笑。そりゃないだろ、という結論に達したわけです。

うーん、なんていうか、一年に一回ぐらい、名作かな、と思わせつつ最後に大逆転で大駄作になる映画があるわけですが、これもそーだな、完全に。ちなみにこの映画の美点を一つだけあげるとすれば、ジョディー・フォスターの演技力です。

というわけでジョディの演技力のみの評価とし、星は
<★★☆☆☆> 2点です。

-

-------------------------------------------------
以下Webからの紹介文です。

アカデミー賞に輝くジョディ・フォスターの3年ぶりの主演作。高度1万フィートを飛行中の旅客機から消えた少女をめぐり、その真相を探る母親の苦闘を描くサスペンスだ。
死亡した夫の棺を引き取り、ベルリン発のジャンボ機に乗った女性カイル。そんな彼女の娘ジュリアが機内で失踪した。まったく手掛かりが見つからないなか、彼女は孤独な捜索を繰り広げていく。