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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

007の「慰めの報酬」は<★★☆☆☆>。ゴルゴ13みたいなボンドです。

2009年02月08日 10時52分17秒 | 映画レビュー
007の「慰めの報酬」は、いま2ぐらい。ゴルゴ13みたいなボンドです。マジで。
新しいボンド、ダニエル・クレイグになって二作目のようだが、一作目は見なかったので、俺にとっては、これがニューボンドの初お目見え。
前のボンドの最後の映画は、透明になるクルマとか、ほとんど荒唐無稽なボンドギアが目白押しで、ま、オースティン・パワーズよりバカバカしいものに堕しており、もう終わったなと思った。
今回は、やっぱりそのあたりの反省からか、荒唐無稽なエクイップメントはゼロであって、あくまで普通の武器と暴力で戦う。

で、それが、とにかく、すぐに殺す。
締め上げて吐かせたら、そのまま絞め殺す。
殺しすぎで、MI6から資格を剥奪されるぐらい、殺す。

そして甘い罠で女スパイと恋に落ちるか、というとそうではなく、
共通の敵がいるから共闘するだけ。

なんつーかゴルゴみたいなんだよな。

で、面白いかっていうと、おれが面白くないわけです。
星は<★★☆☆☆>

もうこれで、今後007は見ないかなー。



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ラッセル・クロウが良い味を出していた『ワールド・オブ・ライズ』を見た

2009年02月04日 23時17分53秒 | 映画レビュー
ワールド・オブ・ライズを見た。

もうちょっとネタ的に古いです。すいません。ちょっと前になりますが、ワールド・オブ・ライズを見ました。レオナルド・ディカプリオ扮するCIAが中東で活躍する話。
ま、最新技術を使って、こんな感じでインテリジェンス活動をしているってのは、面白かったけど、話としては、まぁあるかなという程度だし、ストーリーとしても、非情な CIAのエージェントがさ、現地の看護婦とピュアな恋に落ちるってのも、どうかと。
ただ、ラッセル・クロウは、いままでほとんど最悪ってぐらい、俺の中では評価が低かったんだが(特にグラディエイターとか、メグ・ライアンと共演したプルーフ・オブ・ライフのイモな感じの役とか、ゲーム理論を科学者ナッシュを演じたビューティフル・マインドとか)この映画での太った中年の役は、実に良かった。ラッセル・クロウって、誰だっけ、と思うほど、前の印象はなく、リアルなオヤジだったけど、ほんと、良い味でした。
ま、そうは言っても、映画としてはま、平均点をちょっと切るかな。甘めで<★★★☆☆>ってことで、どうでしょうか。

祝! 映画「おくりびと」がアカデミー賞外国作品部門ノミネート!

2009年01月23日 02時17分34秒 | 映画レビュー




去年の邦画の、素晴らしかった作品「おくりびと」が、アカデミー賞外国語作品部門で、5ノミネート作品の1つに選ばれたそうです。祝!
本当に素晴らしいし、その価値がある映画だと思います。
このブログでの記事はこちらです。↓

http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/3016bc92e9bf2c96701c3bac1ec6d581

ところで、山崎努のコメントがあったんだが、これがふるっていた。
まるでこのおくびとにでてきた、葬儀屋の社長そのもののようなコメントである。敬意を表して個々に引用するものであります。
以下引用です。

《山崎努コメント》
『おくりびと』のこと   山崎努
アメリカアカデミーとは驚いた。『おくりびと』は、二年前に撮った作品です。
だから、以前一緒に旅をして仲良くなった友人のようなものです。
彼がモントリオールで羽振りを利かせていることは知っていましたが、
図に乗ってハリウッドまで行っちまったのか。
風の便りに友人の活躍を聞く気分。
「お前、旅費はどうしたんだ。着ていくものはあったのか」と心配しています。

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『ラースと、その彼女』を見た。草食系男子な映画でした。いい映画です。

2009年01月21日 05時58分10秒 | 映画レビュー
『ラースと、その彼女』

最近腑に落ちたのだ。
この頃のおとなしくて優しくて社会の適応性が高い、若者たち。
あれが最近話題の「草食系男子」ってやつなんだな。
この映画も、主人公はまさに草食系男子。
先に見た友人佐藤が言うように、出てくる女性は、みんな綺麗でいい人だ。
現実に似た、小さな、パラダイスのような場所に思える。

でも、肉食系でないとだめだよ、若者諸氏よ。

この映画、なかなかよかったので、<★★★★☆>。
役者陣が素晴らしいね。有名な人はあまりいなかったように思う。僕は知らなかった。
でも、いずれも素晴らしい役者さんで、ラースもいいが、ラースの兄貴役、その奥さん役、女医さん(この人は知っていた、幸せのレシピに出ていたオーナー役の人だ)。みんな本当にいい役者さんたちだった。

ところで。
クレジット見て驚いたんだが、音楽がさ。
David Tornだった。
知らないですよね。
この人はギタリスト。イギリス人。
俺が大好きなデビッド・シルビアンのアルバムにも入っている。最も好きな曲でギターを弾いていて素晴らしいプレイを残している。
本当に情念的かつニューウェーブ。非常に印象的なプレイをするギタリストで、
ずっと前、イシバシでクリニックをやったことがあって、それも見に行った。Steinberg社の例の小さなギターと、トランストレモロを駆使した演奏で、かなり影響を受けた。
アマゾンで検索すると、最近もトニー・レヴィンやビル・ブラッフォードなど、クリムゾン系の人と活動をしているようだ。
私は一年ほど前、近作をひっこりタワーレコードで見つけたので買ってみた。
これだ。
Prezens

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うーん、ちょっといまいちだった。以前のアルバムのようにギターが前面に出てくるものではなく、ある種サウンドコラージュのような作品であった。悪くはないですよ。

でも、彼がラースと、その彼女の音楽をやっているとは思わなかった。これは出世なのだろうか。トレバー・ラヴィン(イェス)とかも映画音楽をやっているからな。映像が音楽家を養ってるのだな、と思う今日この頃。


あ、公式ページはこちら
http://lars-movie.com/



去年だけど、「ハッピーフライト」を観た。<★★★★☆>

2009年01月13日 00時16分39秒 | 映画レビュー
昨年のうちに観て感想を書き忘れた映画だが、いい映画だったので書いておこうと思う。星は4つ。昨年は良い邦画が多かったが、そのウチの1つといっていいと思う。昨年でなければ個人的には年間邦画一位まちがいないだろう。<★★★★☆>
。でも去年は、パコや、歩けども歩けどもとか、おくりびと、とか、いい映画がたくさんあったな。

さて、「ハッピーフライト」は大ヒットしたスィングガールズ、ウォーターボーイズの矢口史靖監督の作品。ウォーターボーイズは未見だが、スィングガールズのようなすがすがしさとヌケの良さがあって素晴らしかった。
ANAの全面協力を得て作ったと思われる、中島監督が飛行機映画であって、これをエンターテイメントに仕立て上げた手腕はすごいと思う。
飛行機が安全に飛ぶということが以下に多くのスタッフ達のチームワークによってなされているかが、よく分かる。それは感動的ですらある。(上手く映画が作られているからかも知れないが)。パイロット、フライトアテンダント、スチュワーデスなど飛行機に乗り込む人たちはもちろんだが、管制塔、オペレーションコントロールセンター、整備系のメカニック、グランドクルー、さらに気象官など。特にメカニックが工具を無くしたら、見つかるまで全員でゴミ箱まで探すというあたり、なかなか凄い。
ま、ANAの御用映画になっていないか、劇場版の長いCMになっていないか、というと、そうかも知れない気もするが。でも映画としてしっかり楽しめる物になっているという物に仕立てていることが見事である。

ま、この映画は無理やりストーリーを作りあげていない、過度なドラマ、スリリングさを出して折らず、さりげないストーリーでエンターテイメント性を出している。ま、それはしかたないともいえるが。だって飛行機が落ちるみたいな映画は、ANAだって協力できないでしょう。そう思うとこの映画はJALでは作れなかった。日航機123便の事件があるからな。

話は日航機に逸れるが、事故直後から墜落までのブラックボックスに収録された音声と航路をフラッシュで示した動画があるが、これはもう、とんでもなく胸に迫る、緊張感と悲しみにあふれるものである。もはや飛行機と言えない状況の機を、機長、副機長、機関士が協力して操縦している。生の記録であって何十回も観たが、この方々がどれだけ必死に戦ったか、そしてどんな気持ちで山へ向かったのか(当初は羽田に戻ろうとした)、その気持ちを思うと万感胸に迫る思いである。とはいえ、パイロットに罪はないとしても、あの事故には原因があるわけであり、その原因は実のところ(映画クライマーズハイにあるように)いまだに謎である。事後調査委員会が事故原因だとした、圧力隔壁の破損という説は、かなり疑わしいと言われている。急激な減圧がなかったからである。また自衛隊の不可解な行動、在日アメリカ軍の救護活動の申し出を断った事など、不思議なことがたくさんあったようである。詳しくはまた別のエントリーに譲るが。

映画「ハッピーフライト」の情報は以下のウィキペディアに詳しいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88

日航機123便墜落事故についてのウィキペディアの情報です。以下です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85


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ローリングストーンズのドキュメンタリー映画「シャイン・ア・ライト」を観た

2009年01月04日 00時17分15秒 | 映画レビュー
子供がおばあちゃんのところに泊まりにいった間隙を縫って、妻と映画に行ってきた。いつも映画館は一人なのでちょっと緊張する。

で、ストーンズのドキュメンタリーなのだ、この映画は。なんといっても、監督は、あの名作ザ・バンドの「ラストワルツ」を撮った巨匠、マーティン・スコセッシなのである。期待は高まるわけだ。

で、見てみたが、まず大笑いさせてもらって本当に快哉を叫びたかったのが、冒頭のあたりのシーケンスであって
(以下ネタバレですので、これから見られる方は読まぬように)



スコセッシが、画面にどんどん出てくるわけですが(そういうヒッチコックみたいなタイプの人だとは思っていなかったわけですが)彼は素晴らしいセットを、伝統あるホールであるニューヨークのビーコンシアターに仕込み、カメラクルーを手配し万全の状況を作るべく、ストーンズにセットリストを見せてくれと言い続ける。おそらく何週間も前からだ。でもストーンズ、ミックは、セットの模型を見るだけで、なんでこんなものが必要なのか、これは気に入らない、と言い散らかす。しかもセットリストは苛立つスコセッシを尻目に、のんびりと考えている。焦る一方のスコセッシを嘲笑うかのように。で、結局、スコセッシも根負けして苦笑しつつ、ついに、コンサート当日。それでもリストは出ない。セットリストが届いたのは一曲目が始まったところからだ。

何を意味しているのか。
バンドなんだよ、彼らがやっているのは。それも初期衝動を失っていない、恐るべきことに、いまだにアマチュアリズムを宝石のように大切にした、好きなことだけを好きなようにやっているバンドなんだよ。初期衝動において、モチベーションにおいて、どんなでかいステージでも、どんな由緒正しいステージでも、そして映画クリューがいようが、いまいが、彼らのアティテュードは、高校生の文化祭と同じだ。彼らに映画の都合でセットリストを事前に出せ、といったって、出すもんか。しょせんバンドなんだよ、好きなようにやるんだよ。出しておいてわざと全然違うことをしなかっただけだって上等だ。

ロックはいっておくが、仕事ではない。
さらに当たり前だが、芸術でもない。
ショービジネスですらない。
ロックは、ロックだ。
勝手に好きなことをでっかい音でやってるだけだよ。
それがただただ好きなんだよ。
別にそれが好きな人だけが聴きに来ればいい。
誰もいなくたって、楽しい。やってるのが楽しいんだよ。
別にビックになっていようが、街角のパブで演奏していようが、そんなの、関係ねー、なわけだ。

それを、見事なまでに体現し、見事なまでに映画人、それも巨匠であるスコセッシを虚仮にしたところが、本当に、本当にすばらしいぜ。ミック。ほかのメンバーは虚仮にすることにすら、興味がなかったと思うけどな。

で、実は、それはスコセッシは知っていたのだ、というか、一曲目が始まった瞬間にそれを理解したのだろう、それ以降のカメラワークは、まさにロックバカ一代の彼らをただただとることに集中しており、いわゆる音楽上の哲学だの、ロックの生き方だの、そういうことを一切排除した、ステージ上のメンバーの生き生きとしたやり取りだけを追っかけている。そういう意味でこれはドキュメンタリー映画ですらなく、ライブ映像にすぎない。とてつもなく上質で、センスのいいライブ映像だ。スコセッシの、意味付けを敢えて配した映画づくりの、この潔さは、とてもよかった。まさに、ストーンズだ。

それにしてもミックは、とんでもない化け物としか言いようがない。東京ドームのライブでも思ったが、あのスレンダーでバネのように撓る体で、疲れを知らないかのように歌いまくる。あの声。エッジの利いた、まったく、美声でも何でもない、しかしロックとしかいいようがない、ほかの誰にも出せない、あの声。そしてスポークスマンとしての頭の回転の良さ、ストーンズを長年運営する卓越したビジネスセンス。
キース。ヤツはタバコをくわえたロック&ロールの法王である。彼のギターは、ロック&ロールそのものだ。実はこのロールの部分が大切だ。ロックだけじゃない、縦ノリだけじゃない、ロールとは、うねりであり、もたりであり、弛緩である。
ロン、まさに仕事人。実に的確に音楽をまとめる、まだまだストーンズでは、あのキャリアをして、新顔であり、まだまだ新人だ。
チャーリー。まさに彼が実はストーンズであって、あのリズムなしには、ストーンズは存在しない。
ベースのダリル・ジョーンズ(サポート)。マイルスとストーンズに仕えたベーシスト。その理由は、あのとてつもないグルーヴだ。まさにうねる、太いグルーヴ。ライブ中、キースは都度つどダリルのほうに行ってはニコニコしているが、それは、ダリルのベースが気持よくて仕方ないからだろう。

それにしても、ストーンズのカッコよさっていったい、何だのだろうか。年末にライブハウスで見た若いバンドたちは、実にうまかった。でも、ストーンズって、実にうまいのか。いや、真似できないし、世界一のロックバンドだよ。でも上手いのか? ここにはロックだけでなくあらゆる音楽を演奏する人間にとって考えて考えて考え抜かなくてはならないものがあるはずだ。

そのヒントは、この映画の中での数少ないインタビュー部分にあった。ロンに向かってインタビュアーはこういった。あなたとキースではどっちがギターがうまいのか。ロンは「もちろん俺だよ」と言った。キースは「ロンはきっとそう言うだろうと思ったよ」と言った。そしてその後、キースはおもむろにこう言った「二人ともヘタだ。でも二人揃うと最強だ」。


この言葉を、ロックギタリスト諸氏、共に深く噛みしめよう。いや、ギターだけじゃないぞ。音楽を演奏する人間全員に有効な御宣託である。深く胸に刻むべし。



この映画の妻の感想は「響けブログ」にありますので、そちらもぜひご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog




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映画「40歳問題」、そしておれの明日はどっちだ

2008年12月31日 09時54分25秒 | 映画レビュー
40歳問題 ミニ・オリジナル・サウンドトラック

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珍しい映画で、音楽ドキュメンタリーだ。
フライングキッズの浜崎貴司、、まごころブラザースの桜井秀俊、そして大沢伸一。
その3人に曲を作ってもらうドキュメンタリーで、そこで40歳代とはなにか
40歳代の人間たちは何を考えているかを描くという、ユニークなドキュメント。

新宿でみたが、観客は4人、しかも二人(カップル)は途中で帰ってしまった。
たしかにドキュメンタリーとして面白いかというと、面白くないかもしれないし、
結論が出たわけでもなんでもない、放り出されたような映画であった。
三人は無謀な企画に戸惑いながら、音楽を作るが、一人はまとめようと、一人は戸惑ったままで、一人は怒りをあらわにする、そのまるでむき出しな感じが、痛かったし、でもそれがバンドだし、音楽だなと思った。
ビートルズのレットイットビーという映画は、まさにバンドが崩壊しつつあるときの、バンドのギスギスした、気持ちがささくれ立った様子を描いていて、本当に見ていても辛く心が痛いが、そういう瞬間がたくさんある映画。或る意味で出色だと思う。名作とは言えないが。

40代の抱える要素を、
浜崎、桜井、大沢氏はそれぞれシンボライズしているようにも思えた。

桜井氏。企画の意図をくみ、なんとかまとめて、苦労もして、形にしてあげようとする、非常に善な、仕事のスタンス。

大沢氏は、その対極で、アーティスティックで、企画そのものが乱暴だし、表面的に企画に、そして各人の持ちネタの規格に沿った音楽を作る、ことへの怒り。

浜崎は、ある意味自然で、戸惑ったまま、自分のロールを果たしつつ、大沢氏にも桜井氏にもシンパシーを示す。

これは、音楽人に限らず40代の人間、が抱える、葛藤する3つの要素を体現している。

つまり、一番思ったのは、40歳代半ばである自分のことだ。

論語では「不惑」というが、いまの40は、正反対だ少なくとも俺は。
たぶん「惑うな」と言われるぐらいに惑う年代なのではないか。

家庭を持ち、仕事では中堅となり、子供は学校にいっている。
でも、いまいい家庭を作っているか、家族を幸せにしているか、
仕事で何事かを成しているか。


自問すればするほど、何もしていないのではないかという無力感に襲われる。

俺は何事もなすことなく、家族を幸せにすることもなく、日々を緊急事態に追われて走り続け、気がつけば40代を終えてしまうのではないか。



WALL・E ウォーリーを観た。<★★★★☆>

2008年12月23日 22時49分44秒 | 映画レビュー
WALL・E ウォーリー

子供と見てきました。
最近子供つれてコンサートだのドラムレッスンなど、いろいろいっているんだが、親の都合って感じでいつも音楽である。
これは、あまりにも偏っているのではないかと反省し、今回は映画に連れて行った訳だ。
とはいえ、僕も見たい映画ではあったので、一石二鳥か。
で、実際にディズニー/ピクサーの映画は、いつも驚くほど水準が高い。
今回だって、本当にすごいよ。大きなスクリーンでぜひ見てほしいんだが、もうアニメのクオリティってのは、cgだのなんだのってことではなく、一つの表現手法として完全に世界ができている。驚くべき説得力であり、目の快楽でもある。

ストーリーはあまり難しいことはありません。ま。なぜか映画になると地球を救うという、宇宙戦艦ヤマトのようなことになるのは、不思議なところだし、700年ものんびり宇宙で暮らしている人類についても、ま、突っ込みどころは満載ではあるが、なんといっても主人公のウォーリのチャーミングさ。これはほとんど台詞がないものだから、なんというか、まるでサイレント映画時代のチャプリンを見るような、不思議な感覚である。いい曲もいっぱいかかるし、エンディングで、とてつもなくいい曲だな、とおもったなら、なんとピーターガブリエル様のすばらしい曲でしたよ。驚いたな。すごい曲を、このアニメのために書き下ろしたのだろうか、もちろんその価値はあるんだが。でも、子供がみても楽しめるのに、大人が見てもちゃんと納得がいく一人で見ても楽しいってのは、本当にすごいねえ。ジブリも然り、だが。ディズニー/ピクサーの底力、恐るべし、である。

<★★★★☆>4点差し上げます。

スタッフ&キャスト
[監][案][脚]アンドリュー・スタントン 
[総]ジョン・ラセターほか 
[脚]ジム・リードン 
[声]ベン・バート エリッサ・ナイト ジェフ・ガーリン シガニー・ウィーバー 

以下、公式のご説明
ディズニーとピクサーが放つ、最新CGアニメ。荒廃した未来の地球で、孤独にゴミ処理を行っていたロボットが宇宙へと飛び出し、夢と感動にあふれた大冒険を繰り広げる。
ストーリー
人類に見捨てられ、地上はゴミによって荒れ果ててしまった29世紀の地球。ロボットのウォーリーは、ひとりぼっちで700年にもわたってゴミ処理に精を出していた。そんな彼の前に、純白のロボット“イヴ”が現れる。

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ブライアン・デパルマの映画『リダクテッド』を観た<★★★★☆>

2008年12月05日 21時17分18秒 | 映画レビュー
リダクテッド
原題: REDACTED 製作年度: 2007年
監督: ブライアン・デ・パルマ

妻に不評の映画評である。

渋谷の近く、富ヶ谷にメインで仕事をしている会社が移転したので、渋谷単館公開の気になっていた映画、ブライアン・デパルマ監督の『リダクテッド』を見に行ってきた。
リダクテッドとは「編集済み」の意。都合の悪い情報が削除された文書や映像を指す。

のだそうですが、イラクで実際に起きたアメリカ兵によるレイプ殺人事件を題材にしたもの。いろんな意味で考えさせられた秀作だといえるでしょう。
コンサルティングファームのように、言ってみましょう。この映画の面白い点は3つあります。

1. 戦争の真実の描き方のリアルさ
2. 映像の民主化、非芸術家による映像コミュニケーションの新しいあり方
3. ドキュメンタリーに似た、フィクションという方法論の面白さ。

以下、順番に述べていきます。

(1)
これは戦争映画が常に目指しているところで、フルメタルジャケットやプライベートライアンなど、どんどん進化してる点だと思うのですが、今回は3)で述べる手法と相まって、実にリアルです、彼らは検問所でイラク人をチェックするんですが、信じられない暑さの中、信じられない重さの装備(50キロぐらいですか)、言葉の通じないイラク人をチェックする、しかもいつゲリラがテロを起こすのかわからない、という状況をリアルに、重苦しく描いていて、本当に観ていても辛いぐらいです。特に最初の方は実に厳しい。ああ、暑い国の、しかもテロとの闘いっていうのは、こういう精神戦なんだなと思わされます。
あと、どういうメンタリティの人間たちが戦場にいて、どういう風に日々を過ごしているかも、とてもリアル。そうだろうな、と思わされる。

(2)
もうひつとこの映画で面白いと思ったのは、この映像の民主化ということ。動画を撮る→それを配信する(放送する、映画として上映する)といのは、以前はテレビだったり映画だったりと、ある種の権威のある組織の人たちがお金とインフラをかけてやるものだったんですが、今やyoutubeのようなWebベースのものがあり、実に簡単にできるようになった。さらに撮影自体も簡単なビデオでできるようになった、もっと言えばこの映画でも多用されていたけど、監視用のカメラなど、無人で撮られている動画もある、こういうものが草の根あるいは機械的にたくさん撮られているわけで、それが、ある種の特権を破壊しようとしているのではないか、ということを、この映画では思い知らされた。(1)の戦争のリアルさよりも、じつはその方が僕にはインパクトがあったかもしれない。20世紀が写真の世紀だったとしたら、21世紀は動画配信の世紀かもしれない。ここにある種の驚きと発見とこれから深めて考えると面白い点があるように思う、以前写真家のMさんとも話したことではありますが。

(3)
知らないで観ると、完全にドキュメンタリーだと思うような作りで、これは普通ストーリーのある映画で必要とされるドラマツルギーから逃れることができる。ただ本当のドキュメンタリーでは逆に伝えられないこともあるし「真実を伝えるべき」という建前も発生してしまう、ま、ドキュメンタリーに主観を排することはできないというのは「A」のドキュメンタリー監督森達也氏も主張しているところで全く同感だが、でも、真実を……というドグマからは脱しにくい。その点、このドキュメンタリーによくにたフィクションというのは、良くできた方法論だと思う。


というわけで
この映画、<★★★★☆>さしあげます。

映画はもう終わってしまっているかも知れませんが、DVDになったらぜひご覧いただきたいと思う作品です。


ドキュメンタリーは嘘をつく
森 達也
草思社

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それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)
森 達也
角川グループパブリッシング

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「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)
森 達也
角川書店

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「A」撮影日誌―オウム施設で過ごした13カ月
森 達也
現代書館

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マクザム

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「トロピックサンダー史上最低の作戦」<★★☆☆☆>

2008年12月02日 09時17分23秒 | 映画レビュー

妻から「つまらない」と評判の映画評である。


年末から始まるお正月映画直前の凪状態だろうか、面白そうが映画がない。「トロピックサンダー史上最低の作戦」は、そうでなければ決してみない映画だが、ベン・スティラーのインタビューが先日朝日新聞に載っていて、可能性が低いが、ひょっとしたらいい映画かもしれないと思ってみた。

見たら、酷い。
久々に、これは酷い、と心の底から言える映画だった。
先日のアンジェリーナ・ジョリーの映画よりはるかにひどいものだった。ひどく下品であり、見るに堪えない無意味にグロテスクなシーンがあり、ストーリーはないに等しい。金だけかかった無意味な爆破シーン、無意味な名作のシーンへのオマージュとか、品がない。

ただし、好意的に見れば(ありえないぐらい好意的な必要はあるが)ハリウッド映画の痛烈な批判である。でも駄目だな。役者たちの馬鹿ぶりは批評にも達していないしね。

この映画で唯一お金を払う価値があるとすれば、プロデューサーだろう。これはトム・クルーズが演じるが、これはすごいね。本当にひどい人間だし、それをトム・クルーズが憎いほど好演している。この映画の本質はここにあり。こういうプロデューサーが本当にいるんだろう、そしてこうやって役者や監督を使い捨てにしながら、巨万の富を得ているのだろう。そういう意味で、見た人にだけわかるんだが、エンドロールが一番よかった。

<★★☆☆☆>である。



映画「レッドクリフ」を観た

2008年11月26日 21時16分05秒 | 映画レビュー
レッドクリフ

スタッフ&キャスト
[監][総][製][脚]ジョン・ウー 
[音]岩代太郎 
[出]トニー・レオン  金城武  チャン・フォンイー  チャン・チェン ビッキー・チャオ フー・ジュン  中村獅童 リン・チーリン 
[制作データ] 2008米.中.日.台.韓/東宝東和=エイベックス・エンタテインメント
[上映時間] 145分

映画はなるべく、予備知識なしに見たいと思ったんだが、いや、ぜんぜん知らなかった。
この映画は三国志なのね。僕は実にお恥ずかしいことに、とんでも歴史音痴なので、三国志と言われても実は分からない。諸葛孔明が三国志関連だったとかね。初めて知りました。レッドクリフとは三国志の闘いの主戦場であった「赤壁」のことだそうだ。もちろん知らなかったが。これを機会に三国志や中国の歴史をしっかりと勉強しようと思います。映画はそういう機会にもなるね。中国の歴史ってやっぱり凄い。西洋の歴史とパラレルで勉強しておくべきだろうな。

さて、この映画の見どころは、凄い人数のエキストラと特撮。エキストラは中国の人民軍が1000人単位で協力してくれたらしい。大量の船とか、そういうのはたぶんCGだろう。これも上手いよ。どころだ。そしてもう一方は役者の演技の力だ。中国の役者人は、さすがみんな素晴らしい。トニー・レオン、素晴らしい。やはり中国は京劇など演劇の系譜があるせいだろうか、役者がみんなとても旨いと思う。

諸葛孔明の金城武がね、よかった。金城武は日本語の演技は下手だなって「不夜城」の時は思ったんだが、この映画の金城はとてもいい、この映画の中で一番良いかもしれない。欧米での公開があれば、金城はハリウッドに招かれるかもしれないな。が、英語での演技のサンプルがない? 英語での演技が必要だ。渡辺謙はトム・クルーズとの英語での演技が評価されたんだからな。チャン・ツィーは美しいこと限りないが、東洋の女性の美しさの象徴になっているように思う。ちょっとサービスしすぎではという無駄なラブシーンもあったような気もしたが。
これはPart 1とPart2に分かれている映画らしくて(映画が始まるまで知らなかった、ちょっと狡いと思うよ、予告編とか宣伝でもこれはパート1ですって言っていなかったと思う)パート2は来年公開とか。ちょっと見てみたいです。

<★★★☆☆>


不夜城 [DVD]

東映ビデオ

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不夜城 (角川文庫)
馳 星周
角川書店

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三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
講談社

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三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
角川春樹事務所

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映画『ブーリン家の姉妹』を見た

2008年11月18日 23時40分16秒 | 映画レビュー
ブーリン家の姉妹

邦画/洋画を問わず、映画/小説を問わず、基本的には時代物は苦手なんです。
というのも、オレは歴史があまりにわからない。学校の時に勉強しなかったから。これは人生で大きな損失だった。受験科目に政治経済を選んだもので、政治経済は徹底的に勉強したんだが(それはその後十分役立ったが)その分、日本史も世界史も全く勉強しなかった。ああ、惜しいことをした。人生には受験勉強よりはるかに重要なことがたくさんあることを当時の僕は知らなかったな、と。

さて「ブーリン家の姉妹」は、そういう意味で本来なら避けるタイプの映画なんだが、なんだか胸騒ぎがして見に行ってみた、実家夜であった。1つには先日レビューした「私がクマにキレた理由」のスカーレット・ヨハンセンが出ているからでもある。(ただしスカーレット・ヨハンセンが凄く好きなわけではないよ、綺麗だと思うけど世界一セクシーな女優に選ばれるってのは僕には今ひとつ分からない)。

結論としては、予想を超えるいい映画だった。しっかりとした骨太の映画で、決してキャストの人気に頼った類のモノではない。人気に大女優の共演、とかも話題としてではなく、本当に素晴らしいモノだった。

前評判的にはイギリス版大奥とか、愛憎劇とか言われていたようだが、確かに大奥ものではあるが、むしろナタリー・ポートマンを筆頭とする演技派たちのアンサンブルが素晴らしいと僕は思った。特にナタリー・ポートマン!! レオンの女の子だったのね。美しくしかも凄い演技派になられて、素晴らしいです。なんとなくですが、北の国からのホタルの中嶋 朋子を連想しました。深い意味はないけど。他の役者さんたちもみんな良かったです。

こういう映画で良いのは、勉強になることもある。たとえばなぜイギリスがカトリックではなく、イングランド国教会になったのかも、実は初めて知ったのであった。ああ、勉強になる。イギリスのキリスト教の歴史も勉強しておきたいところである。

<★★★★☆>

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映画『パコと魔法の絵本』を見た。<★★★★☆>

2008年11月15日 22時12分37秒 | 映画レビュー
パコと魔法の絵本

なかなかいい映画だった。中島監督独特の強烈な色味とキャラクターは、リアルで静かな佇まいの映画に比べれば狂騒的ではあるが、意外とこれが落ち着く気がする。演劇的で、まるでシェイクスピアの喜劇のような悲劇を見ているようだ。

この映画のキャストは抜群で過剰な演技も最高。そこだけでも4点取っていると言っていいだろう。阿部サダオ、抜群だった。土屋アンナ、出てるだけでOK。小池栄子もとても良かった。ホントに怖かったしね。

パコ役の少女は子役は喩えようもなくカワイイ。

ストーリーを書くわけにはいかないので端折るが、シンプルでいい話ではある。なんだか、今回の作品もキリスト教的な気がした。たとえば「放蕩息子」帰還とか。
放蕩息子の帰還とはこちら。

今年は日本映画の当たり年かもしれないな。「おくりびと」とか「歩いても、歩いても」とか。洋画でいいってのが、あまりないかなー、と思ったが後述する「ポーリン家の姉妹」と「ぼくらの未来に逆回転」はよかったよ。

<★★★★☆>

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映画「私がクマにキレた理由」を見た<★★★☆☆>

2008年11月09日 20時36分14秒 | 映画レビュー
私がクマにキレた理由(わけ)

[監][脚]シャリ・スプリンガー・バーマン ロバート・プルチーニ 
[出]スカーレット・ヨハンソン  ローラ・リニー アリシア・キーズ クリス・エバンス 
[制作データ] 2007米/ショウゲート
[上映時間] 106分

この映画、ウディ・アレンの監督作品かと勘違いしていた。映画の初めのあたりのテイストは似ていたんだが、たしかに主人公をミセス・エックスなんて名付けるあたり、ウディ・アレンっぽいけどなんかツメが甘いというか、スジが通読的だなと思ったらやっぱり違う人の映画であった。ピリっと風刺が効いているようで、通俗的な金持ち批判だったりと? どうもスタンスがつかめない映画だった。

ま、この映画のキモは女子大生役のスカーレット・ヨハンセンの「可愛さぶり」を楽しむところであって、そういう意味ではアイドル映画だし、アイドル映画としてみれば、わりかし良くできた映画と言えるのかもしれない。スカーレット・ヨハンセンの友だちの超美人な黒人女性が出ていたんだが、あれがアリシア・キーズだとは思わなかった。いやー、ミュージシャンとして優れているのは知っていたんだが、こんなに美人な方とは存じませんでした。ビックリ。
<★★☆☆☆>三つでございます。

(公式解説です)
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スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ。NYのあるセレブ一家のベビーシッターとなったヒロインが、彼らのワガママに振り回されつつも涙と笑いの悪戦苦闘を繰り広げていく。ひょんなことから、金持ちのマダムから息子のベビーシッターとして雇われることになったアニー。最初はセレブな生活を垣間見ては心ときめかせる彼女だったが、親子が言い放つ自分勝手な要求の数々にブチ切れてしまう。

映画『容疑者Xの献身』を見た<★★★★☆>

2008年11月08日 20時28分48秒 | 映画レビュー
容疑者Xの献身

いつも書いているが、こういうテレビ番組の映画化は基本的に見るようにしている。というのも、家でテレビがないから、というか家のテレビのプラグが抜かれているから。妻がテレビ嫌いで見ることができないのだ。ということで、テレビの話題には基本的について行けないんだが僕のような広告関連の人間にはそれは致命的なことだ。致命的なことに救いにはたいしてならないんだが、せめて映画化されるぐらいヒットした物は観ておこうというのが、せめてものがんばりといえよう。

みなさんもちろんご存じでたと思うが、この映画は桜坂の福山雅治がガリレオという天才物理学者でどういう絡みがあるのは不明だが警察の捜査に協力し、天才的な洞察力で犯人を見つけるというシリーズのように拝察する。テレビでのキャラクター付けがわからないので、なんで柴崎コウが警察官で、嫌々ながら福山君に捜査を依頼したり、焼き餅を焼いているのかは分からない。この映画で柴崎コウが何か役割を果たしたとは思えなかった。

しかし、この映画は悪くなかったと思う。容疑者Xこと天才数学者を演じる堤真一と、ヒロインと言える松雪泰子、この二人の演技が素晴らしかったからだ。テレビの人気シリーズかどうかは関係なくこの二人の演技は最近好調の邦画の中でも出色の出来といえる。特に堤真一は、いいね。先日見た「クライマーズハイ」では負けん気の強い記者の役を「オールウェイズ三丁目の夕陽」では頑固がオヤジを演じていたが、今回は全く違う役。最初に見たのは「憲法39条」という森田義光の映画だった。あれは凄い演技だったのでよく覚えている。
役者バカ? 日本のロバート・デニーロ? その対比としては、福山雅治の演技力は厳しい。僕、初めて福山君の演技を見たのかもしれないが、カッコイイミュージシャンが、慣れない映画で役をもらって芝居をしている、程度にしか思え買った、ごめん。シンガーとしては割と良いと思うんだけどね。

→甘めだが期待より良かったので<★★★★☆>

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