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ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

行きつけの自転車屋、鷺ノ宮ワタナベサイクルでPISTO、ピストの組み立てが始まっていた

2007年06月09日 23時47分53秒 | 自転車のはなし
行きつけの自転車屋であり、先日NHKのBSの自転車特集に、「町の自転車屋さん」として登場し反響を呼んだワタナベサイクル鷺ノ宮店にフラリとでかけたら(でもじつは愛車のK2のスポークが折れていたのだ)、にいちゃんがピストを組もうとしておりパーツ待ちをしていた。なんでも金色の金属パーツで揃えたピスト(固定ギア、フィックスドギアともいう)を作るそう

で、ごらんのように、後輪に付けられているギアは、完全にフィックスでフリー機構がない。しかも金色!! きれいだ。
そういえばほんとうにピストが流行ってきており、渋谷はおろか、僕の勤務地(元ですが)千駄ヶ谷でもピストを以前よりずいぶん頻繁に見かけるようになったものだ。

で下がハンドルだが、通常のロードレース用のドロップハンドルとは異なる。丸っぽい感じでなんかかっこいいが元はと言えばおそらく競輪の流れだろう。このハンドルも金色のものだ。おそらく時の金属色を出すために、バーテープは巻かないんだな、きっと。それはそれでかっこいいと思うぞ。

すっかりピストはおしゃれ系の人のための、おしゃれツールに成りつつある。ブームの消費されて、ダサイ時代遅れの者になってしまうことを杞憂する今日この頃でございます。






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街で見かけた、ちょっと古いいい感じのビアンキのブルホーン。非常に分かってるーって感じ。

2007年05月09日 22時00分28秒 | 自転車のはなし
昨日に引き続き、いま自分的には一番ホットなブルホーンのお話。最近巷で時折見かけるのが、このタイプのハンドルで、牛の角ににているので世にこれを『ブルホーン』と称すなり。元来ストレートな道でスピードを出すとき(タイムトライアルや、トライアスロンのコースなど)に使われるハンドルではないか、と思うのだが、今の使われ方はドロップハンドルに慣れた玄人が、街乗り用に使っている、というちょっとツウな感じのポジションかな。

ホントにここ数ヶ月で驚くほど固定ギア(ピスト)でブルホーン、クロモリという自転車が増えている。ファッションはちょいストリートっぽくキメていて、通常はベースボールキャップかニットキャップ、耳にはヘッドフォン(あぶないって!)ヘルメットをかぶっているのはほんとのメッセンジャーだけ、って感じ。

さて、そんな今時のチャラチャラしたブルホーンが街を闊歩している中、さりげなくかっこいいビアンキのブルホーンの自転車を見つけた。見つけたのは渋い場所、東京は中野区の鷺宮体育館の駐輪場だ。いや、最近朝の時間に泳ぐようにしているのでね、そこで見かけた。

それにしても、ロゴが消えそうなぐらいに乗り込んだチェレステカラー(ビアンキのシンボルカラー、この黄緑ブルー色です)に、サクっとブルホーンハンドルが取り付けられている! しかもバーテープも黒で、ややいい加減に巻かれているところが、これまた渋い。べつに固定ギアでなくて普通のカンパニョーロの変速機がついているし。小振りなペダルも、これまたいい味出してる、大人な感じのいい感じの自転車だな、力みもないし。あのくらいシャレタ「おとなを、休む日」の自転車乗りになりたいと思う今日この頃でございました。



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『ストライダ』という折りたたみ自転車を実家用に、ほしくなりました。

2007年02月12日 18時04分08秒 | 自転車のはなし
ある事情で、実家にいる時間が長くなる可能性が出てきた。

実家には亡き弟が遺したぼろいママチャリしかないわけだが、その自転車ではとてもではないが暮らせいない、仮にも俺は通勤ローディーだからな。適当な自転車では我慢できない。

というわけで、なんか自転車を買おうかなと日々思っていたわけだが、先日実にユニークなフォールデングバイク「ストライダ」の存在を知った。これはオモシロイ!自転車としてのポテンシャルはママチャリ程度だろうが、折りたたみへの執念は凄まじいとしか言えない。

夢としては、まず家から中央線の駅まで自転車で行き、折りたたんで東京駅、そして新幹線で京都あたりまでのぞみで輪行、JR京都駅を出たら自転車を組み立てて四条河原町あたりから、先斗町、鴨川沿いに御池あたりまで出てホテルに荷物を下ろし、飲みに出かける、なんてのが、いいよね。
そのためにも、1台、気が利いたフォールディングバイクがほしいところ。師匠のようにBIKE FRIDAY(バイクフライデー)というフォールディングバイクの雄や、友人佐藤が愛用しているドイツが誇るBD-1も、もちろん気になるところだが。

それにしてもストライダはコンセプトがそれらとは違っていて、いいね。


http://store.yahoo.co.jp/joy/strida.html







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週刊 自転車ツーキニスト【速報】エラい!警察庁!の295号

2007年02月05日 02時20分23秒 | 自転車のはなし
自転車ツーキニストという言葉の生みの親でもある自転車界のオピニオンリーダー、疋田さんのメルマガを転載します。
いままで何度も転載していますが、現在自転車を車道から閉め出す可能性のある法案ができつつあり、それに対して疋田さんがメルマガを通じて反対表明と反対するための手段を教えてくれていたからです。
私もそれに反対する立場で一人でも多くの方にその趣旨を伝え、反対表明の「パブリックコメント」の送付などをこのブログで訴えておりました。
昨日、疋田さんのメルマガが来ましたが、どうやら問題の法案の中の「自転車を車道から閉め出す」のくだりがなくなったようです。

良かった! 疋田さんに感謝すると共に、この趣旨に賛同してくださった方全員に、感謝したいと思います。ありがとうございました。

以下、当該の疋田さんのメルマガです。





  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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         【速報】エラい!警察庁!の295号

■エラい!警察庁!

速報である。

警察庁は、今回の道交法改正にあたり、<提言4-2-4>すなわち「特に危険な道路は自転車の通行を禁止するなどの措置を講ずる」の部分を、法案化しない方針を固めた。


!!

!!!!!!!!!!!!

非公式な情報ながら、確度はほぼ100%である。
信じられん!
私は指が震えてキーボードが打てないぐらい、嬉しいぞ。

私が入手した文書を読むと、さらに法案化に当たって「自転車の通行空間の在り方」に関しては「車道が原則、歩道は例外」とのテーゼはおろか「自転車道に一本化することが望ましい」との文言まで盛り込まれている。
明らかな方針転換(向こうはあくまで「誤解があった」と言い続けるとは思うが)。いや、それどころか、一歩踏み込んでいるのだ。

エラい!さすがは日本の警察庁!
ちゃんと考えているじゃないか。
国民の幸福を考えているじゃないか!!!

我々の活動、および、数々のパブコメは無駄じゃなかった。いや、無駄どころか画期的な果実を生み出しつつある。
なにしろ文書の中には、資料写真として「車道にひかれた自転車専用レーン」まであるのだ。
「車道には自転車レーンは作りません」と言い続けた、あの警察庁の資料の中に、である。

素晴らしい!

私は誰かと手を取り合って泣きたいぐらいに嬉しいぞ。
後ほどこのメルマガで詳細に報じるつもりであるが、警察庁はエラい。日本の道路のあるべき理想を考えている。

あとはこちらである。我々、車道を走るサイクリストは、こうなったからには、今以上に、キッチリとルールとマナーを守り、路上の自転車乗りたちの鑑とならねばなるまい。

繰り返すが、素晴らしい。
歓喜である。
祝杯である。
日本の自転車は死なずにすんだのである。

-----------------------
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ブルホーンでピストでカーボンホイール、っていう自転車の話ですが、マニアすぎですか?

2007年01月31日 07時00分31秒 | 自転車のはなし
ずいぶん前のコンテンツですが、
たくさんの人にアクセスしていただいているので、
以前の記事(以下の)のお詫びと訂正をさせていただきます。

※ピストが固定ギアであるかのように書いていますが、
ピスト、そのものは自転車競技(トラックレーサー)のことであって、こていぎあのメカニズムを指すものではありません。
僕も混同していましたし、世の中的にもピストは固定ギアということになっていますが、以前ご指摘いただいたとおり、ピストそのものは自転車構造ではありません。

ウィキのこのページに詳しいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88



ブレーキ無しのフックスドギア自転車(フィクシーというようです)の参考記事はこちら。いい記事でした。
http://wiredvision.jp/archives/200504/2005040802.html


そして以下が、私が書いている
オリジナルのこの日のブログの記事です。
--------------------------------------------------

きょーも徹夜明けではなくオハヨーブログでございます。

先日昼飯に弁当を会に出たら、会社の近くにこんな自転車が止まっていた。おお。
これはブルホーンで、ピストで、革シートで、しかもカーボンホイール、クロモリだ。

って、全然わかんないでしょう。自転車マニアすぎでしょうか。

ハンドルが不思議な形をしていますが、これはブルホーンといって、文字通り牛の角のような形をしたハンドルです。

よーく考えてみるといわゆるレースの時のドロップハンドルの下の部分を切ったとも言えます。これは実に合理的で、レースの時のマジ走りでない限りハンドルの下の部分は持ちませんので、街乗りでブルホーンというのは理に適った話。しかも、実際にとても持ちやすいと言えます。個人的にはストレートハンドル(しかも幅が広いもの)に比べればずいぶん持ちやすい。

ただ、この写真のブルホーンはやや、特殊な形状ですね。市販のものではないかも、競輪用のハンドルを本当に切ったモノかも知れません。

さらにこのハンドルにブレーキが一切付いていないのにお気づきでしょうか。もう、潔くついていませんが、これは命知らずなのではなく「ピスト」という構造に由来しています。この自転車には変速機がない、チェーンが後輪と直結していて、フリー(逆回転)もない。つまりタイヤが回ればペダルも回る。タイヤが逆回転すればペダルも逆回転する、というもっともコアなピスタです。なのでブレーキは足でかけます。ペダルを止めるのです。ピストには乗ったことがありません。たぶん足ブレーキはかなり筋肉が必要でしょうし、慣れないと止まれないでしょう。特に急ブレーキは厳しい。時々自転車便のメッセンジャーの人が乗ってますね。

そして、革シート、これはま、文字通りですが、自転車乗りとしては憧れるところです。新品の状態だと革シートはとんでもなく痛いらしいですが、乗り込んでくると革がなめされつつ、自分のお尻の形状に合ってくるようで、非常に使いやすいものとなるそうです。これも未経験ですが、1万円から2万円ぐらいでいい革シートがあるのでBROCKSとか。試してみたいと思っています。

さて、最後ですが、タイヤを取り付けているホイールが、この自転車はカーボンホイールです、鉄でなく、アルミでもなく、カーボンでできてます。軽いし、なんか戦車みたいにごつい。これも乗ったことがないですが、自転車レースに出場したときに、後ろからこういうホイールの人にガンガン抜かれたことがありました。「ゴー」っていう凄い音で後ろから迫られると、怖いです。周回コースだったので(茂手木100キロサイクルマラソンというレースでした、茂手木のコースを20周囲乗します)何度も何度も先頭集団に抜かれましたが、そのたびにあの威圧的な音がしました。

自転車の師匠、ウメちゃんによると、カーボンホイールはアップダウンが少なく直進の多いレースでは非常に有用だそうです。そういえばツール・ド・フランスでもタイムトライアルではカーボンホイールが多いように思います。

最後に「クロモリ」ですが、これはクロームモリブデン鋼という、鉄の素材で、この自転車のフレームがクロームモリブデン鋼でできていることを示唆しています。自転車はフレームが全てを左右しますが(というか他のモノは全て交換可能)いま、多くの自転車は軽いアルミ製。クロモリはやや重いが、素材に弾性があって柔らかく(アルミに比べて)ノリ心地がいいとされています。僕もロード車を買うときなクロモリを候補にしていました。ジェイミスとかね。でも師匠がロッシンRossinというイタリヤのレース車を紹介してくれたので、それに乗ってます。いい自転車です。

さ、ここまで読んだあなたは、もう自転車通です。ぜひ自転車通勤をしてみてください。僕も今日は自転車で通勤しようと思います。



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【例の法案】パブコメの〆切だ!の(週刊 自転車ツーキニスト293)

2007年01月28日 04時51分16秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏へ。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのメルマガを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、疋田さんはメルマガを通じてそれに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

ところで自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。法案に対するパブリックコメントを書くことです。しかも締め切りは本日です!

転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

以下が疋田さんのメルマガの転載です。ぜひご覧ください。


  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━┛                          ┗━━┛
       【例の法案】パブコメの〆切だ!の293号

■パブリックコメントの〆切がやってきた

 さあ、例の法案に関するパブコメの〆切が、明日に迫ったぞ。
 内容は各人様々いずれであっても、出そう。まだ間に合う。

 ちょっと誤解があるとまずいので、もう一度、念を押しておきたいんだが、この法案に関しての私の立場は「何が何でも法改正反対」というものではない。
 試案の中の「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」に関しては、明らかに考えが足りない、だからして、いったん出直し、道路のシェアの仕方を考え直そう、というものだ。
 法改正自体がいかん、と言ってるわけではないのですよ。
 でも「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」中でも<提言4-2-4>は、いかん。
 ツギハギして、解釈し直して、修理できるような代物じゃない。
 だから、もう一度考え直そう、一から出直そう、警察だけでなく国交省などの関係省庁をも巻き込んで、自転車のことを一度真面目に考えてみよう、というのが基本であります。

 警察庁にはすでに大量のパブコメが寄せられ、担当者は今後の対応に苦慮していると聞く。その数はいずれ警察庁記者クラブなどを通じて発表されるだろうが、相当な数に上っているらしい。
 また、今回の件で警察庁交通局内では、私はある種の有名人になってしまったそうな。もちろん悪い意味でだが。
 私ヒキタとしては、心より「とほほ」な話なんだが、もうこうなった以上、仕方がない。
 本来、こうした市民活動めいたことや、政治的なことがまったく似合わない私であったのだけど(ホントです。私を直接知っている人はご存じのはず)、何が人にドライブをかけるか分からない。

 いや、しかし、少々疲れたよ。
 昨日のTBS「イブニング5」(良い内容だったね、ホッとした)に出てる自分の姿を見ても、あまりに疲れた様子に、自分自身、ゲッとなった。やだやだ。
 まだやることは色々あるんだけど、まあ、とりあえず今回の「大量パブコメ浴びせ倒し」で、一段落だ。

 まずはちょっとだけ警察庁の様子見。
 だが、今後、たとえば「それでも<提言4-2-4>を残す」というような気配があるならば、とんでもないリーサルウェポンを放つ用意はある。できるなら放ちたくない。だが、その時がくるなら放つ。

 いやしかし、こういう活動は疲れるね。常に自転車法案の話を考えてなくてはならないし、人を動かすにはどうすればいいか、というのを考えるのは、考えること自体がしんどい話だ。本業が別にあればなおのこと。このメルマガだって、早くいつもの趣味的なヤツ「世界一臭い料理」だの「一人でカニ食べ放題」だののバカメルマガに戻したいんだけどね。

■前回の英文メッセージ

 作家の高千穂遙先生から、前回の英文メッセージは、一部、誤解を招くところがあった、ということで、改訂版を再掲したいとのこと。
http://www.takachiho-haruka.com/
 申し訳ないですが、欧米ジャーナリストなどにすでに送られてしまった方は、下記の文面を「改訂版」として、再び送って下さい。お手数をおかけします。申し訳ないっす。

Message from Takachiho Haruka (http://www.takachiho-haruka.com/)
(Note: This web site is available in Japanese only.)
Translated by Kuni Kimura

Unbelievably ridiculous bill is going to be presented to the diet in Japan.
Irrationally, bicycle is allowed to run on sidewalks in Japan, so naturally accidents between pedestrians and bicycles occur every day.

However, Japan National Police Agency schemed to ban bicycles to run on roadway and put the bicycles up on the sidewalks.
What NPA wants to do is to revise the road traffic law for sake of expanding car drivers' benefit.

A prominent Japanese cyclist Mr. Hikita Satoshi contributed an article for Asahi-Shinbun newspaper to appeal abnormality of the bill.
Please refer to the following URL for the detail. ( http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200701160101.html )

Japanese cyclists are of course developing protest campaign against this shameful revision. However, situation is a bit tough. They need support. Please support their campaign. I wish you to post this message including Mr. Hikita's newspaper article at above URL on any and all bicycle related BBS, blogs and webs (in principle, please post this to where you can control).

Japanese bureaucrats are very conscious of what other countries say. Make this issue a big news that CNN and/or BBC to pick up WILL affect to the bureaucrats.

Your words could make a change.
Let the Japan National Police Agency know how irrational and unreasonable they are in the world standard.

I wish support of sensible cyclists from all over the world.

This article is free to copy and reproduce. By Takachiho Haruka

■パブコメ案・再々々掲

 ヒキタ式のパブコメ案は、次のごとくであります。
 まだ出していない人は、どうぞご参考に。

■■ヒキタ式パブコメ案■■

「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント

氏名  (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)

*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。

【本文】

 道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。

 当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
 よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
 その理由は次の各項目にあげるとおりです。

●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。

●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」等の措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。

●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。

●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。

●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、恣意的に「特に危険な場合」が決められてしまう可能性を孕み、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。

●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。

●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。

●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。

●およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりました。ですが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで対処、補完するべき事柄であり、本来的な歩道通行の緩和の要件にはなり得ません。
 いずれにせよ、今法改正の当該箇所「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、浅慮に基づくものであり、自転車問題をより悪化させるものと断じざるを得ず、法案とするに値しません。少なくとも、本試案の該当部分を削除し、現行法を維持する中、我が国の交通のより良き未来を作るべく、新たな法整備、インフラ整備への相応の努力をすることこそが急務であると考えます。

 以上。

 送り先は次の通り。

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※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
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 前回に引きつづき、またまたインスリン話。一つのことに興味を持つと、次も次もと思ってしまうのが私のクセなのだ。だが、この話は結構面白かった。
「食べたのに、まだまだもっと食べたい」という欲求は、インスリンと血糖とのバランスが崩れることから起きる、という発見。著者夫婦はそれに「炭水化物中毒」と名付けた。別に薬物でなくとも中毒は起こり得るというわけだ。
 すべての肥満がこの炭水化物中毒が原因というわけではないが、アメリカの過食症患者などのかなりのパーセンテージは、この炭水化物中毒ということを自己認識し、その治療プログラムを実行するならば、劇的に痩せるという。
 ほんまかいな、とも思ったりするが、ネットで検索してみると、あれま、結構、このプログラムの支持者は多いのだ。1年で-10kgだの-20kgだの成功例も数限りなくある。
 ダイエットというのは、個々人それぞれの体質や事情に合わせて、という部分はかなりあるとは思うが、きっと肥満者の中に「炭水化物中毒」であった人の割合がかなり高かったということなのだろう。
 しかしな。人体というのはホント不思議だね。

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【速報】警察側が軟化し始めた?の(週刊 自転車ツーキニスト292)

2007年01月26日 18時22分53秒 | 自転車のはなし

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       【速報】警察側が軟化し始めた?の292号

■速報!「警察側の弁明 2」

 ひょっとしたら、警察庁が、軟化し始めているのかもしれない。
 同庁の企画官・某氏が、とあるメディアに次のように語ったことが判明したからだ。

「自転車を車道から締めだすようなことはしません」

 え?
 おお、そうか。そうなのか……(歓喜)。
 ようやく分かってくれたのか。

 かつて警察官僚OB某氏が、私に対して、「なぜ自転車は車道を走る必要なんてあるんですか」「歩道を安全に走れば十分じゃないですか」「全部歩道に上げてしまえばいいんですよ」などと言い放った頃に較べると、大違い、段違いだ。
 警察は、いよいよ自転車のことを考えはじめたのか。

 だが、企画官氏は、次のようにも続けたという。

「現場では、ケースバイケースですね。現場の警察官の判断で、危険だと思われたなら、歩道を走るように指導しますし、その逆もあります。あくまで現場判断です」

 あ、やっぱり分かってない……(落胆)。

 それじゃダメなのだ。
 車道通行は、大原則であって、それが"現場の警察官の判断"ごときで覆されてしまっては何の意味もない。環境的にも、スピーディな交通のためにも、事故を減らすためにも。

 だいたい現場の警察官とは、例の白チャリお巡りさんのことですぞ。
 自らが歩道通行オンリー、併走平気、自転車のルールを理解せず、現行法上でも「キミキミ、歩道に上がりなさい」の、"現場の警察官"なのだ。彼らが「危険と判断」する基準、指導する内容など、推して知るべしではないか。

 だが、今後、この企画官氏の言う通りになるならば、そういう白チャリお巡りさんに対して、これまでのように「何言ってんだ、道交法を知らないな」と、シカトできなくなる。
 警察官のそういうワケのワカラン注意に、強制力が生まれるからだ。
 何しろ試案には、ことさらに「指示に違反した場合には、処罰の対象となります」が、強調されているのだ。

 さらに例の試案が踏まえるという「提言」についてはどうだろう。

 中でも焦点の<提言4-2-4>。
 同氏によると「アレは委員の中に、どうしてもこの条項を入れてくれと強硬に主張する人がいまして……」ということなのだそうだ。
 ほう、そういう特に突出した人が言っただけなのだな?
 ならば、法案からは外してはいただけないものだろうか。
 そもそも「提言の要旨」にも「概要」にも入れていなかった「取るに足りない」条項だった筈だ。

 だが、<提言4-2-4>を外すかどうか、そのあたりに関しては、一切、言及なし。

■この程度の認識

 まだまだこの程度の認識なのだ。
 警察サイドは、我々が何を言いたいのか、あんまり理解しているとは思えない。何より自転車というものを理解していない。

 私は考えてしまう。
 結局、冒頭の「自転車を車道から締めだすようなことはしません」は、どの程度の「締めだすようなことはしません」なのだろうか。
 要は「締め出し」のパーセンテージなのだと思う。
 警察側のこの程度の認識を聞くに、「都内幹線道路が禁止」どころか、車道の6割程度が自転車OKであるならば「締め出し」には当たらないと考えている、と、そういう可能性すら出てきた、と思う。
 意味は分かってもらえることと思う。
 現在の歩道において、自歩道比率は、4割なのだ。

 パブコメ〆切まで、あと2日。私はサンプルとしてあげたあの内容を変更する必要性を、まったく感じていない。

■昨日(1/25)の東京新聞

 昨日の東京新聞(中日新聞)でも、この問題は特集されていて、懇談会委員・古倉宗治氏が、次のように答えている。

「諸外国でもトンネルや橋など危険なところでは自転車が歩道を通行している。通行禁止にするかは行政の運用次第だが、道路全体を禁止にするようなイメージではない」

 古倉氏に関しては、自転車派の論客でありながら、例の提言を作った懇談会委員の一人、という、非常に微妙なお立場で、新聞社に答えるのもタマラン話だとは思うのだが、その古倉氏の見解にも、やはり大きな危惧を感じてしまうのだ。

 一つは「通行禁止にするかは行政の運用次第だが」の部分。
 そこが危ないわけですよ。行政の運用次第で「アソコも禁止、ココも禁止」となってしまうのではないか、というのが<提言4-2-4>の一番、危惧される部分なわけでしてね。
「行政の運用次第」という、ここの部分を放置していては、やられ放題になってしまうわけだ。

 もう一つが「道路全体を禁止にするようなイメージではない」の部分。
 そりゃ、道路全体を禁止にはしないでしょう。
 私だって、警察がそこまでやるとはさすがに考えてはいない。だが「特に危険な道路」指定が、前述のように全体の4割だとしたら? または1割、ということでもいい。
 その1割は間違いなく、一番、クルマの通行が多い道路、つまり「幹線道路」に重なるのだ。
 前々から言っているとおり、その「幹線道路」が禁止されるダメージこそ、円滑な自転車通行にとっては最も脅威になる。

■欧米に知り合いがいる人は

 作家の高千穂遙さんが、次のような英文メッセージを作ってくれました。
 高千穂氏によると「英米のマスコミに知り合いがある方、その人たちにぜひ送ってほしい。日本ではいま、こんなにとんでもないことが画策されているのである」とのことである。

 メールでばらまいて下さい。
 内容はちょっとばかり過激ですが、よろしくお願いします。

Message from Takachiho Haruka (http://www.takachiho-haruka.com/)
(Note: This web site is available in Japanese only.)
Translated by Kuni Kimura

Unbelievably ridiculous bill is going to be presented to the diet in Japan.
Irrationally, bicycle is allowed to run on sidewalks in Japan, so naturally accidents between pedestrians and bicycles occur every day.

However, Japan National Police Agency schemed to ban bicycles to run on roadway and put the bicycles up on the sidewalks.
What NPA wants to do is to revise the road traffic law for sake of expanding Automobile corporations' and car drivers' benefit.

A prominent Japanese cyclist Mr. Hikita Satoshi contributed an article for Asahi-Shinbun newspaper to appeal abnormality of the bill.
Please refer to the following URL for the detail. ( http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200701160101.html )

Japanese cyclists are of course developing protest campaign against this shameful revision. However, situation is a bit tough. They need support. Please support their campaign. I wish you to post this message including Mr. Hikita's newspaper article at above URL on any and all bicycle related BBS, blogs and webs (in principle, please post this to where you can control).

Japanese bureaucrats are very conscious of what other countries say. Make this issue a big news that CNN and/or BBC to pick up WILL affect to the bureaucrats.

Your words could make a change.
Let the Japan National Police Agency know how irrational and unreasonable they are in the world standard.

I wish support of sensible cyclists from all over the world.

This article is free to copy and reproduce. By Takachiho Haruka

■そうそう、お次は

 うふふふ、お次にくるのは、本日のTBS「イブニング5」NHK「クローズアップ現代」と「日経アソシエ」誌です。
 まだまだメディアラッシュは続くぞ。

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週刊 自転車ツーキニスト 【例の法案】「警察側の弁明」の291号

2007年01月23日 16時14分48秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏へ。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのメルマガを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、疋田さんはメルマガを通じてそれに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

法案は最近比較的に話題となっていますが、まだまだ成立してしまう公算のほうが多いように思えます。悪法を敷設が目、ぜひ皆さんのご支援をよろしくお願いします。

以下、疋田さんのメルマガです。

 



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       【例の法案】「警察側の弁明」の291号

■第2東京弁護士会シンポジウムにて

 おお、我ながらうまいタイトルだ。警察側の弁明。アガサ・クリスティか、っつの。あれは「検察側」だって。

 さて、前号の続きのような形だが、第2東京弁護士会の古川弁護士に対して、警察側からは次のような説明があったという。なんでも「今回の法案については、誤解されている」というのだ。
 警察が言う大まかな要旨は次の通り。

「今回の改正法は、あくまで『自転車の原則車道通行』を徹底させるために行うもので、あらかじめ、幼児、児童などの車道通行できない人々を指定し、彼らにおいては、警察官が『車道に下りる』ことを注意しないために定めるもの」

 なのだそうだ。(*脚注1)
 いやまあ、言うに事欠いて……、というのが、私の率直な感想だが、それにしても、うまいもんだな。私はちょっと唸った。
 自転車について知らない人は、容易に騙されてしまう。
 例の「提言」が「試案」に変わる際、警察側の言いようが随分と変わったな、とは誰もが認めるところだろうが、その「試案」の中に隠された隠し球が、まさにこれだったのだ。
 なるほど、巧みだ。官僚作文とはこれのことを言うのか。

 だが、だ。
 よくよく考えてみると、これまた、おかしなことだらけ。

 誰もが最初に思うのが「だったら、まず警察官が車道に下りてからモノを言え」というツッコミだろう。歩道通行、併走、が当たり前の白チャリの実体については、誰もが重々ご承知の通りだ。私など、二段階右折をしない白チャリだって目撃したぞ。それもつい一昨日の話だ。六本木通りと駒沢通りが交差する三叉路。
 その彼らがどのツラ下げて「自転車は交通法規を守りましょう、自転車は車道に下りましょう」だ?

 ……。
 まあいい。
 その辺りのことは、いわば枝葉末節(ホントは枝葉末節どころじゃないが)としよう。
 警察の上記の弁明には、それどころではない、どうしようもない欺瞞があるのだ。

■車道通行を徹底させるためだって?

 幼児や児童の自転車を、原則車道通行から除外するためならば、そうストレートに書けばいい。
 だが、本試案はまったくそうなってはいない。
 試案の当該部分をもう一度、よくよく見てみよう。

道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合のほか、児童(6歳以上13歳未満の者)・幼児(6歳未満の者)が普通自転車を運転する場合、車道を通行することが危険である場合等と、普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定めることとします。

 児童、幼児はよろしい。
 児童の「13歳未満」という括りに多少の議論の余地はあるだろうが(つまり10歳未満という程度にしてもいいのではないかという考え方)、そうは言っても、児童・幼児に関しては、欧米先進諸国でも、歩道通行が認められている。これは当たり前のことだ。彼らは保護されてしかるべきである。
 だが、問題は次の部分だ。

車道を通行することが危険である場合等

 なんなんだ、これは(怒)。
 何が「場合等」なのだ?

 試案のこの部分の不自然さは、そもそも日本語としておかしいことにもある。
 カテゴリーの違うモノをあえて並列して並べてあるからだ。「児童・幼児」を取り除いてみると、このことは一層はっきりする。
 いいだろうか。
「児童幼児の場合」と「危険である場合」は、歩道通行を許可する要件として、並列して並べてあるわけで、どちらかを取り除いても意味が通じなくてはならない。
 では、取り除いてみよう。よく読んでいただきたい。
 ちなみにこの場合の「規制」とは「許可」と同じ意味合いであります。

道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合のほか、車道を通行することが危険である場合等と、普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定めることとします。

 ??
「のほか」?
「道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合」と「車道を通行することが危険である場合等」は、どう違うのだろうか。
 要するに「車道を通行することが危険である場合」なのであれば「道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制」つまり「自歩道指定」をすればいいというだけではないか。
 もちろん現行法で十分対処可能である。

 それなのに何故、法を改正して、改正法案に殊更に「車道を通行することが危険である場合等」を記してくるのかというと、そのココロは、もちろん例の「提言」の中にある。
 要するに、この「車道を通行することが危険である場合等」こそが、<提言4-2-4>とセットなのである。
 このメルマガで何度も何度も取り上げた、あの<提言4-2-4>。繰り返しておこう。

第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」

 ホントにもう、言うも言ったり、「児童と幼児を『原則、車道』から外すため」か。
 旗色が悪くなってきたかと思って、そんな詭弁を弄するか。

 この言い分は、何も知らない人にとっては、一見「ごもっとも」と聞こえがちだが、もうお分かりの通り、詭弁も詭弁、大詭弁である。
 本当に「幼児・児童」という、ただそれだけが狙いならば、ストレートにそう書けばいいのだ。それならば私だってなんの異存もない。
 だいたい児童と幼児を原則から外すためならば、なぜ<提言4-2-4>が必要なのか。まったく意味が分からない。
 ホントにもう悪あがきもいい加減にしていただきたいものだ。

 もう一つ言うなら、古川弁護士は、警察庁にこう聞いている。
「ならば、今後、原則車道を徹底させるためには、自転車で走れない歩道(全体の6割に及ぶ)には、そういう標識をつけるなどの措置を講ずるのですか?(国民がそれを知らない以上、知らしめるんでしょうね?)」
 返事はこうだ。

「その予定はない」

 語るに落ちたとは、まさにこのことだろう。

■シンポジウムでさらに判明したこと

 やはりこういうシンポジウムはタメになる、と思ったのは、続々と新事実が判明してくることだ。
 現行法上「自歩道については、あくまで歩行者優先であり、自転車は徐行すること」となっているのは、誰もがご承知の通りだと思うが、では、その「徐行」のスピードを、警察庁はどの程度と考えているか。
 ご存じですか?
 私は知らなかった。第2東京弁護士会が用意した資料によると、驚くなかれ、時速4、5kmである。自転車は歩道通行の際には、時速4、5kmで走ることを想定している、と、警察庁は、国会で答弁しているのである。

【参考資料】
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/084/1050/08405091050012c.html

 時速4、5kmって、あなた、そりゃ歩行速度と同じでんがな。
 徐行も何も、だいたいそのスピードでふらつかずに自転車に乗るってのは、かなりのハイテクニックですぜ。
 答弁した鈴木交通企画課長(当時)は、ホントにそのスピードで自転車を運転できるとお考えだったのだろうか。

 要は、何にも自転車のことを知りもしないし、自転車について、何にも考えちゃいない、そういう人々が、実に安易に「自転車なんてこの程度」として、勝手に推測し、勝手に決めているだけなのだよ。
 そこにあるのは、果てしなく深い絶望あるのみだ……。

 なんなんだ、この人たちは。

■頼むから、一度、真剣に考えてみてくれ

 とにかくもう、一度でいいから、自転車について真面目に考えてみようよ。

 メンツだの何だのがあるのかもしれないが、今回の提言やら試案やらをツギハギし、詭弁を重ね、体面を取り繕うんじゃなくて、一度、取り下げてから、一から考えてみようじゃないの。
 たった6回、たった半年、それも門外漢の学者だらけの懇談会で出た「提言」なんかじゃなくて、きちんと「これからどうあるべきか」ということを、国家百年の大計として考えてみようではないか。
 それをするために、あなた方は官僚になったんじゃないの。

 私は知っている。官僚になる人々は、本来、みな理想が高いのだ。
 少なくとも、私の同窓生はそうだった。コイツはすごいなー、理想が高いなー、かなわないなー、という連中が、国家公務員一種試験を通って、○○省庁の役人になった。皮肉でも何でもなく、これは確かなことだ。
 マスメディアあたりが何を言おうと、アホな議員が何を言おうと、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」の思いで、日々の批判に耐え、理想に邁進する、それこそが、あなた方のやりたかったことじゃないか。
 その行き着く先は「理想」だったはずじゃないか。
 だったら、頼むよ。
 日本の道路行政の理想を考えてくれよ。

 私は言わない。
「法案、取り下げたよ(または改変したよ)、ざまみろ」なんてことは口が裂けても言わない。心の底から、言わない。
 むしろ、警察庁エラい! と言うだろう。やっぱり日本の警察は国民のための官庁だった! と言うだろう。これは本気で言っているのだ。
 私だって、より良き日本の交通行政のために、と思っている。
 それについては(たぶん)警察庁だって同じ筈じゃないか。

 よりスムーズな交通のため、環境のため、弱者優先をどうするかを考え、事故を少なくするためにどうするかを熟慮し、交通教育を徹底し……、と、そういったことを、ひとつひとつ、真面目に考えようよ、と思うのだ。
 現在の世界的潮流の中、交通行政のキーワードの一つは、間違いなく「自転車」である。
 ならば、その自転車について、一発、真面目に考えてみようじゃないのよ。
 担当者は、ちゃんと自転車に乗ってみて、その上で、日本の道路行政はいかにあるべきかを真摯に考えようよ。

 本気の話、それだけが、私の思いなのだ。
 警察庁は、そのあたりを汲み取っていただけないだろうか。
 パブコメもたくさん届いたはずだ。みな、真面目に考え、真面目に公共の福祉のため、日本のため、と思って、わざわざパブコメを寄せているのだ。

 今、これをリアルタイムで読んでる、警察官僚の方々、いるでしょ? いないとは言わせない。
 私の考え方は間違っているだろうか。あなた方の今回の法案は正しいだろうか。
 ちゃんと考えてみていただきたい。あなた方にはそれができるはずだ。それどころではない溢れる知力をお持ちの筈だ。

 一度、ドイツやオランダやデンマークの状況を見てきてはいかがか。もっと遅れたフランスやイギリスでもいっこうに構わない。日本がいかに歪でおかしな道路行政をやっているかを、知っていただきたい。
 というより、現在、既にして、本当はあなた方も知ってるはずだ。それが「日本という特殊事情」などでは誤魔化せないことなど、ホントはとうにご承知の筈だ。

 ヒキタ、心よりのお願いであります。
 是非、考え直していただきたい。

(*脚注1)
 現在、警察庁は、これと同様のことを、新聞各紙の編集委員レベルに語っているという。こう言っちゃ何だが「火消し」に躍起だ。
 話の内容を聞いてみると、まったく……、自転車を知らないと思って、好きに吹いてるもんだ、と私などは思う。
 今回の「自転車通行禁止の措置」に関してだって、あくまで「例外的な措置」なんだと。
 例外措置、例外措置、と言いながら、70年と78年の道交法改正以降、どうなったか。
 いつぞやの号の繰り返しになるが、

【自転車の歩道走行認可は、あくまで例外措置】

 ↑これが、70年、78年。

【自転車の車道通行制限は、あくまで例外措置】

 ↑これが今回なのだ。

 どう信じればいいというのか。
 ゴマかしもいい加減にしていただきたい。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

 今回もお休み。
 現在発売中の「BiCYCLE CLUB」誌(1/20発売)は、この法案に関して、10ページの大特集を組んでいます。是非ご覧下さい。

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【例の法案】押せ!押せ!の288号

2007年01月13日 01時18分17秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏へ。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのメルマガを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、疋田さんはメルマガを通じてそれに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

ところで自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。法案に対するパブリックコメントを書くことです。転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

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以下が疋田さんのメルマガの転載です。ぜひご覧ください。


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       【例の法案】押せ!押せ!の288号

■新年は(遅ればせながら)メディアで明ける!

 一部に絶大なる反響を呼んだ朝日新聞全国版「私の視点・歩行者にツケ回す法改正」(昨年末30日掲載)が、英字紙"The Herald Asahi "に、翻訳されて掲載されることになりましてな。ありがたいことだ。
 ちなみに外国人スタッフからは大受けだったそうな。きっと前々から日本のシステムはおかしいと感じていたのだろうね。
 さあ、日本の恥を世界にさらすぞ。

 ということで、今月から来月のアタマにかけて、本法案はメディアラッシュにさらされることになった。
 本法案を取り上げるのは、現在までに、地上波テレビが2局、衛星デジタル波が1局、大手全国紙が2紙(もしかしたら3紙)、メジャー雑誌が2誌、と、いずれも本法案(まだ試案)に関して、反対、もしくは、疑義あり、の立場だ。
 うふふふふ、私は嬉しいぞ。ようやくメディア側も「これちょっと変じゃない?」と気づき始めたのだ。

 最近、私のところに問い合わせがよく来るのが次のような質問だ。
「それで、ヒキタさんね、『反対派』の識者はたくさんいて問題ないんですが、『この法案に賛成だ』という人のインタビューも撮りたいんですけど、誰かご存じの方はいらっしゃいますか?」。
 やはりメディアとしては両論併記でいきたいからね。そりゃ私としてもよく分かる。

 だが、そこでハタと気づいたのだ。
 法案に賛成の人? それも識者?
 ……。
 いないのですよ。まったくいない。

 だからして、私は記者さんに言う。
「うーん、個人的には知りませんし、そういえばいませんねぇ。そうそう、懇談会の委員に一人一人当たってみたらいかがですか?」と。
 ところが記者さんたちはこう言うのだ。
「委員の先生方は、ほとんど取材拒否なんですよ」
 ……。
 なーるほどね。
 そりゃそうだ。彼らだって分かってるのだよ。
 今回掻き集められた委員の先生方は、2名を除くと、自転車なんて門外漢の人ばかり。それが警察庁に引きずられるような格好で、たった6回の会合で「法案をまとめた」という体裁を作っただけなんだから。

 そりゃ取材拒否にもなるさ。
 こんなに矛盾と過誤と論理破綻だらけの試案および提言を、それでも「正しいのだー」なんて強弁するならば、自らの学者としてのインテリジェンスが問われかねない。
 賛成の立場でインタビューを受けたら、いわば、その場でバカの烙印を押されてオシマイ、というヤツなのだ。
 彼らには、そこまでのリスクを冒して、この法案に殉じる気持ちは毛頭ない。当たり前だね。

 伝え聞くところによると、それでも、委員の一人は「あくまで一時的な暫定措置なんだから」と言ったという。このセリフ自体が、法案が間違っていることを暗に認めてるような、腰が引けてるようなモノだと思われるのだが……。
 うーん、なんだかね、一時的な? そういえば、どこかで聞いたことがあるような……、はい、30年前に、確かに聞きましたね。

●「指定歩道を自転車通行可にするというのは、一時的な暫定措置」

 ↑これが1978年で、

●「指定車道を自転車通行禁止にするというのは、一時的な暫定措置」

 ↑これが2007年だ(笑)。

 もう笑うしかない。
 バカを言っちゃいけないのだ。78年の法改悪の結果、この日本の交通社会に何が起きたか。
 国民の誰もがご承知だ。何が「一時的」だったものか。
 もう我々は騙されない。
 騙されてはならない。

■押せ!押せ!押せ!

 朝○も、毎○も、日○××も、NH○も、TB○も、文○も(まだ未掲載なんで、ちょっとだけ匿名にしてみました)、その他その他も、そして、自転車雑誌各誌も、みんなもう騙されていない。
 歩道を堂々と走って恥じない白チャリを見るにつけ、それも、併走が当たり前の白チャリを見るにつけ、警察による自転車管理は、完全にアウトである。
 信じるに足りない。
 信じろということ自体が、もはや不可能事に近い。

 現在、警察庁は、あらゆる取材に対し「パブリックコメントが出揃い、法案がまとまる2月の中旬まで、取材は受け付けない」としている。
 だがね。
 来月の初旬にかけて、市民とメディアは動き始めたのだ。
 密室に籠もっているのは、次第に不可能になってくるだろう。

 パブコメをここぞとばかりに浴びせよう。

 国会議員作戦も、少しずつ実を結びつつある。
「歩道走行の条件緩和はどうしたっておかしい」という議員が少なからず出始めた。必ずしも野党側ではない。そういう議員たちが、これから警察庁に説明を求めるという。
 その中の一人が、官僚を呼ぶとき、私は同席させてもらうことになっている。
「どうせ議員サンは自転車のことなんて深くは考えてないさ」と、タカを括って、議員会館のドアを開けたら、その席に不意に、黒メガネのハゲ野郎がいる、という寸法だ。
 誰が来るかな? 課長補佐レベルかな? それより上かな?
 質問をしまくってきますからね。その上で、言質をとりまくってくる。ふふふ、お楽しみに。

 だいたい思い出してもいただきたい。
 一昨年の春、最初の「自転車締め出し騒動」が起きたとき、「BiCYCLE CLUB」誌と私が出した公開質問状に対し、警察庁はこう答えたのだ。

「お聞き及びの情報は、事実に基づたものになっていない」

 うそつき。

 我々は舐められまくっていたのだ。
 しょせんは自転車マニアが言ってるだけのこと、とタカを括られていたのだ。
 しかし、私は最後の最後の大逆転を狙っている。

 本来、パブコメなんて、明らかなイチャモンに関しては無視されてしかるべきモノなんだろう。そういう人々は確かにいる。これだけたくさんの人が住んでいる国なのだもの。それを否定はしない。

 だが、我々の今回のこれは、明らかな正論である。
 環境、人命、都市システム、弱者保護の観点、世界情勢、その他その他、どこからどう見ても、紛う事なき正論だ。
 それは、ほぼすべての懇談会委員が取材を頑なに拒否することで証明されていると言える。

 繰り返すが、今だ。「正論のパブコメ」を叩き付けよう。浴びせよう。浴びせ倒しだ。富士桜だ。

 視覚障害者の団体も動き始めたそうだ。
 我々はもしかして、本法案を追い詰め始めているのではないか。
 淡い期待ではあるものの、私は最近、少しだけそんなことを考え始めている。

■第二東京弁護士会のシンポジウム

 あ、そうそう。
 動き出したと言えば、第二東京弁護士会も、本法案に疑義あり、の立場で、シンポジウムを開きます。入場無料。是非どうぞ。

シンポジウム「道路は誰のためにあるのか」~歩行者や自転車にやさしい道路のために~道路交通法改正問題を考える

日 時 2007年1月20日(土)13時~17時(12時45分開場)

会 場 東京千代田区霞ヶ関 弁護士会館10階 1003号室 入場無料
最寄り駅:霞ヶ関駅(丸の内線、日比谷線)出口B1番都市交通シンポジウム

主 催 第二東京弁護士会公害対策・環境保全委員会(電話03-3581-2257)

申込み 不要

■パブコメ案みたび

 ヒキタ式のパブコメ案は、次のごとくであります。
 まだ出していない人は、どうぞご参考に♪

■■ヒキタ式パブコメ案■■

「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント

氏名  (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)

*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。

【本文】

 道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。

 当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
 よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
 その理由は次の各項目にあげるとおりです。

●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。

●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」等の措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。

●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。

●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。

●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、恣意的に「特に危険な場合」が決められてしまう可能性を孕み、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。

●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。

●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。

●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。

●およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりました。ですが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで補完するべき事柄であり、本来的な歩道通行の緩和の要件にはなり得ません。
 いずれにせよ、今法改正の当該箇所「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、浅慮に基づくものであり、自転車問題をより悪化させるものと断じざるを得ず、法案とするに値しません。少なくとも、本試案の該当部分を削除し、現行法を維持する中、我が国の交通のより良き未来を作るべく、新たな法整備、インフラ整備への相応の努力をすることこそが急務であると考えます。

 以上。

 送り先は次の通り。

koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。

平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

 なお、このパブコメ疋田案に関しては、どこでどう紹介引用されても構わないと思っています。文章を改編せずに、ということを条件に、できるだけたくさんの人の目に触れるようにしていただけないでしょうか。ヒキタ伏してお願いいたします。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

 宣伝です。
 次号「BiCYCLE CLUB」誌(1/20発売)は、この法案に関して、10ページの大特集を組みます。分かりにくい部分を、すべてQ&A形式にし、素人(自転車に関してね)でも分かるような作りになっていると思います。
 さらに、来たるべき「最悪の」未来も、ぬいぐるみを使ったシミュレーションとして、分かりやすく描いています。バイクラ編集部、渾身の大特集と言えましょう。
 ぜひご参考に。
 一部に、チョー有名、チョー人気の、謎の人妻"ドロンジョーヌ"女史も、本法案に関して、大活躍でありますゾ。

-----------------------
「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
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「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/
 
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週刊 自転車ツーキニスト 【謹賀新年】パブコメはこう書く!(疋田案)の286号

2007年01月04日 04時30分07秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏へ。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのメルマガを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、疋田さんはメルマガを通じてそれに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

ところで自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。法案に対するパブリックコメントを書くことです。転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

以下が疋田さんのメルマガの転載です。ぜひご覧ください。




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    【謹賀新年】パブコメはこう書く!(疋田案)の286号

■賀正でありますが……

 明けましておめでとうございます。
 2007年も明けてしまいましたなぁ。謹賀新年。

 とまあ、新年の挨拶もそこそこに、前回のメルマガ「試案のからくりが見えてきた」の反応が、またまた某元官僚から届いた。今度は例の「元官僚らしからぬ言葉遣い」の彼なのだが、内容は下記にあげる通りだ。何だか、新春早々、イヤな気分にさせてしまうかもしれないが、ご賞味あれ。

【引用開始】
さすが「現役」官僚。
俺が言おうと思っていたことをいち早く指摘されてしまった。
【引用中断】

 これは前号のメールマガジンにおける「からくりの暴露」が、某現役官僚の分析・指摘で成り立っていることを指しての話だ。
「イヤな話」なのは、この後からになる。

【引用再開】
基本的にパブコメに何を出しても、「ご指摘の点を十分考慮しつつ、全ての道路通行者の安全に資する総合的な施策(制度)を検討して参りたい」などとという回答振りで、自らの計画をゴリ押しして参りたい、というのが彼らの本音です。
苦労して作った案だから、そのへんの会ったこともない国民ごときにケチをつけられて、唯々諾々と従うつもりは、まったくないです。
【引用中断】

 素直な本音が、実に正直に出ていて、ホントにありがたい。
 ありがた過ぎて涙が出てくるよ……。

 そんなものなのか、パブコメ。何だそれは、パブコメ。
 だが。
 だが、だ。
 出さなければ、何も始まらない。出そうぞ、パブコメ。この元官僚にしても、同時に次のようなことを言っている。このことのみが、一縷の望みなのだ。

【引用再開】
パブコメは、法案作成に国民の意見を反映させるための制度ですが、
そこまで施策、法案を練ってきた官僚にとっては、これをクリアすれば
大手を振って「国民にも支持された法案」として動ける。
従って、あらゆる反対意見を打ち落とす覚悟でパブコメに臨む。
<<ごく普通の法案>>作成プロセスならば、<<論理的整合性や合理的論拠>>などは(*<<カッコ>>はヒキタによる)
内閣法制局での審査に備えて、バッチリ用意されているはずなので、
パブコメごときで倒れるはずもない。
【引用終わり】

 これまた我々にとってネガティブなものだが、よくよく読んでみると<<論理的整合性や合理的論拠>>という部分がある。こここそがツケ目だ。
 今法案(試案)には<<論理的整合性や合理的論拠>>などゼロである。そこを狙い撃ちにするのだ。何しろこの法案は<<ごく普通の法案>>などというものではない。「こんなに荒っぽい試案は見たことがない」と、現役の官僚が驚いたほどのものなのだから。

■私はこう書く

 パブコメ、私はこう書くことにした。全員が全員、同じ文面になるのは避けたいと思うので、おのおの方の独自の考え方を付属していただければと考えているのだが、一番の「シンプルバージョン」として、何らかの一助にしていただければ、と思っている。
 また、面倒な方は、コピペで同じ文面を送っていただいても私はまったく構わない。送らないよりははるかにマシだ。
 このメルマガには約1万1,500人の読者がいる。とにもかくにも、その一人一人がメールなりファクスなり手紙なりで、パブリックコメントを送っていただければ幸いだ。論理に整合性のある(私にはかなりの自信がある)1万ものパブコメを無視した、ということになれば、それは完全に、一つのニュースになり得るのだから。

■■ヒキタ式パブコメ案■■

「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント

氏名  (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)

*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。

【本文】

 道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。

 当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
 よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
 その理由は次の各項目にあげるとおりです。

●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。

●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」との措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。

●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。

●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。

●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。

●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。

●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。

●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。

●およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりました。ですが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで補完するべき事柄であり、本来的な歩道通行の緩和の要件にはなり得ません。
 いずれにせよ、今法改正の当該箇所「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、浅慮に基づくものであり、自転車問題をより悪化させるものと断じざるを得ず、法案となるに値しません。少なくとも、本試案の該当部分を削除し、現行法を維持する中、我が国の交通のより良き未来を作るべく、新たな法整備、インフラ整備への相応の努力をすることこそが急務であると考えます。

 以上。

 送り先は次の通りだ。

koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。

平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

 なお、このパブコメ疋田案に関しては、どこでどう紹介引用されても構わないと思っています。文章を改編せずに、ということを条件に、できるだけたくさんの人の目に触れるようにしていただけないでしょうか。ヒキタ伏してお願いいたします。

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週刊自転車ツーキニスト めでたいのかめでたくないのかよく分からない284号

2006年12月31日 22時10分59秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏。
自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。
自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。
法案に対するパブリックコメントを書くことです。
転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)


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     めでたいのかめでたくないのかよく分からない284号

■メルマガオブザイヤー2006

 本メルマガが、"メルマガオブザイヤー2006"をとってしまいました。それも「総合大賞」。

http://melma.com/contents/moy2006/

 ふーむ、皆々様、ありがとうございます、感謝しています。ぱちぱちぱち……、なんだけど、何だかさほど嬉しくない。この大賞はあたかも警察庁から贈られたかのようだからだ。
 おまけに、あらら「受賞者の喜びのコメント」欄がないのだ。投票者のコメントのみ。
 2005年のと較べてみれば一目瞭然であります。

http://melma.com/contents/moy2005/result.html

 このトップページで「今回の大賞は警察庁からいただいたようなものなんですよ、なぜならば……」と一席ぶとうと思っていたのに、ふーむ、そのスペースがない。
 "melma!"からは、これから「受賞コメントをお願いします」と連絡があるのかなぁ。不思議だ……。

 そして、もう一つの大切な「不思議」がある。
 いうまでもなく「道路交通法改正試案」のことだ。

■ついに「試案」が出た

 ついに例の提言は「試案」へと名前を変えた。
 警察庁のサイトに全文が掲載されているので、ご覧あれ。

http://www.npa.go.jp/comment/

 後述するが、パブリックコメントも募集しているので、その効果のほどは別にしても、是非、意見を送ってみることをオススメする。
 さて、その内容だ。
 一読してみるとすぐに分かるが、この改正試案は、飲酒運転の厳罰化、取締の強化に力点が置かれていて、自転車の話はものすごく少ない。問題となるのは「3 自転車利用者対策の推進」という部分だけだ。そこの部分を精読してみる。
 短いのですぐに読める。
 ふむふむ……。あれ? 何これ。

 一読、ものすごくこちら側(自転車側)の動きを意識した書き方になっているなぁ、と思われないだろうか。提言、そして、その概要、要旨(つまり11月30日発表分)と比較すると、あたかも「車道通行を推進する」かのような書き方すらなされている。

 不思議なのだ。
 警察庁はポリシーを変えたのか? それとも、よくできたカモフラージュなのか?
 何しろ該当箇所が短すぎて、ほとんど判別不可能なのだが(下記に全文をあげてみたので読んでみて下さい)、もし仮に前者ならば、何か大きな力が働いた結果、という見方はできる。前号の「局長の話」も奇妙な形で符合する。
 まあ、めでたしめでたし、の結末だ。

 だが、ホントにそうなのだろうか。
 問題なのは、後者、つまり巧妙なカモフラージュである場合だ。
 その推測も十分成り立つのだよ。
 注目すべきは、*印で書かれた、以下の部分だ。

* 3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。

 これによると、改正試案はあくまであの「提言」を踏まえたもの、ということが大前提ということになる。
 ということは、例の<第4-2-4>つまり「自転車の車道通行禁止措置」についても「踏まえられてしまう」のだ。
 つまり、この改正試案は、前回の「提言の概要」と同じで(詳しくは当メルマガ「【さらなる続報】なんと姑息な272号」をお読み下さい)、肝心なことは、あくまで「提言全文でどうぞ」であって、美しい理想ばかりを短く書き連ねたもの、であるに過ぎなくなってしまう。
 そして、この試案がいよいよ「法案」になったとき、その条項に<第4-2-4「自転車の車道通行禁止措置」>は初めて姿をあらわす、という寸法だ。

 ふーむ。どう思われますか?
 残念なことだが、やはり私は後者の可能性の方が、格段に高いと思うな。あの人々がそんなに簡単に諦めるとは、私には到底思えないのだ。

 また、この試案のもう一つイヤな匂いがするところは「原則の維持」という言葉が、非常に強調されている点だ。だいたい「原則車道」は現行法上でもそうだろう。その原則が破られまくっているのが、現状ではないのか。
 それなのに「車道通行の原則を維持しつつ」とくる。
 維持? 何を維持?
 たとえば、今後、白チャリは、どの原則を「維持」するのだろうか。白チャリが堂々と歩道走行するのが当たり前の今、今後は、車道に下りるというのだろうか。そりゃ大変慶賀すべき話だが、少なくとも「維持」ではないぞ。

■さて、そうは言っても「パブリックコメント」だ

 送ろう。パブリックコメント。
 試案は出た。ならば、我々は今回の話をポジティブに展開するべきだと思う。
 書くべき内容は、当然ながら、まず次の項目だ。

●提言の中の<第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、法案の中からは絶対に削除すべきこと。

 これは最低限の話であるが、同時に、この削除が実行されたなら、我々の目的の大半は成就されたことになる。だが、せっかくのパブコメ、ポジティブに活かそうではないか。
 続いて書くべきは、法案に盛り込むべき施策であると思う。

●自転車に対してのみならず、ドライバーへの「自転車教育」の徹底
 私としては、これは免許更新時に必ず行うべきだと思う。

●車道側の自転車レーン建設の推進
 これは次の項目とリンクする。

●将来的な歩道のあり方を明確にすること
 最終的には、歩道は歩行者に返すべきものであり、交通弱者の聖域にならなくてはならない。よって、現行法の63条4項に「時限」をつけるべきだと、主張するわけだ。

 ザッと考えたところ、以上の通り。
 もう少し良いアイディアが出たら、またこのメルマガで紹介します。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

「道路交通法改正試案」当該部分を全文引用する。

3 自転車利用者対策の推進

(1) 通行区分の明確化

 現在、自転車は、車道通行が原則とされ、例外的に道路標識等で通行することが認められている場合に歩道を通行することができることとされていますが、必ずしもこれによらず、自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況が見られます。
 そこで、自転車の通行区分について、車道通行の原則を維持しつつ、道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制がなされている場合のほか、児童(6歳以上13歳未満の者・幼児(6歳未満の者)が普通自転車を運転する場合、車道を通行する)ことが危険である場合等と、普通自転車が例外的に歩道を通行することができる場合の要件を法律で明確に定めることとします。
 一方、歩道通行が認められる場合であっても、歩道における歩行者の安全を確保するため必要があると警察官等が判断した場合には、当該普通自転車の運転者に対して当該歩道を引き続き進行してはならない旨を指示することができる(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)こととします。

【参考】

* 平成17年中の自転車乗用中死者数は846人(前年比1.5%減)で年々減少していまが、自転車乗用中死傷者数については約185,000人であり、7年中(約138,000人)に比べ約1.3倍に増加しています。

* 自転車道や車道における自転車の通行スペースが十分でない中で、自転車が多様な利用者層に多様な用途・目的で利用されている現状においては、道路標識等により普通自転車歩道通行可の規制が行われていない場合であっても、児童・幼児が普通自転車を運転する場合や車道を通行することが危険である場合など、歩道通行をせざるを得ない場合があると考えられ、こうした歩道通行できる場合を法律で明らかにしようとするものです。
 その上で、警察では、自転車の通行に関する無秩序な状態を改めるため、歩道通行要件を満たしていない場合や自転車本来の走行性能を発揮した走行を行う場合には原則どおり車道を通行するよう、交通安全教育や街頭指導を強化していくこととしています。

* 3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた「自転車の安全利用の促進に関する提言」を踏まえ行うものであり、警察では、同提言を受けて、利用目的・利用主体に応じた通行空間の確保、自転車と歩行者・自動車の適切な共存を図るための自転車の走行環境と実効性のあるルールの整備、自転車利用者に対する交通ルール・マナーの遵守の徹底等自転車の安全利用促進のための総合的対策を推進していくこととしています。

(2) 児童・幼児のヘルメット着用の促進

 自転車乗車中の事故における被害軽減を図るため、児童・幼児の保護者は、児童・幼児を自転車に乗車させる場合(児童・幼児に自転車を運転させる場合又は幼児を補助いすに同乗させる場合)には、児童・幼児にヘルメットを着用させるように努めなければならないこととします。

【参考】

* 自転車乗用中の交通事故について損傷部位別死者数を見ると、頭部の損傷が原因で死亡した者の数は577人(全体の約68%)に達しており、交通事故被害軽減のためには、頭部の保護が極めて重要となっています。

(3) 街頭活動の活性化

 地域交通安全活動推進委員の活動内容に、自転車の適正な通行の方法について住民の理解を深めるための運動の推進を加えることとし、自転車に関する街頭活動に積極的に当たっていただくこととします。
【参考】

* 地域交通安全活動推進委員とは、公安委員会の委嘱を受けて交通安全教育等の地域における交通の安全と円滑に資するための活動に従事する方々です。自転車の適正な通行を確保するため、地域交通安全活動推進委員に警察と連携して自転車に係る街頭活動を行っていただくこととするものです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当

FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください

平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

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以下は次の号です。
こちらもぜひご覧ください。
http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf


週刊自転車ツーキニスト【例の法案】試案のからくりが見えてきた、の285号

2006年12月31日 22時08分19秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏。
自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。
自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。
法案に対するパブリックコメントを書くことです。
転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

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平成19年1月28日(日)までの間(必着)

自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。


疋田さんのメールマガジンを以下に転載します。ぜひご一読ください。



 
 
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    【例の法案】試案のからくりが見えてきた、の285号

■もう大晦日

 激動の2006年も今日までだ。みなさま、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、葛飾・新小岩の親の実家に来ています。
 最近はどこでもここでもケーブルをつなげば、即、ネットに接続できる。いやまあ便利だね。
 てなことで、2006年、最後の最後までこの法案(現在は「試案」)にコダワッてみるわけだ。
 というのか、なんだか見えてきたよ。
 この「試案」とやらの方向性、いや「からくり」が……。

■「試案」のからくり

 甘かったな、オレも。
 友人の某官僚氏(残念なことに、この彼は警察庁に非ず)に指摘されて、ようやく気づいた。
 彼の言い方はこうだ。

「いやー、ヒキタ、甘いね。大甘だ。ヒキタに何だかんだ説明されたから、オレもまあ、今回の道交法改正試案には、ちょっと注意していたんだが、例のPDFファイルを見た瞬間に思ったよ。
 こりゃあ、いわば『官僚の常套手段』の典型ってヤツだよ。
 本当に通したいものは、目立たないように、隠しておくものさ。
 それにしても、なりふり構わず、というか、けっこう無茶苦茶だな、この『試案』(笑)。ここまで荒っぽいのは、ちょっとオレも見たことがない(笑)」

 どういうことだろうか。
 いっちょ検証してみよう。

 この官僚氏の指摘に、私の推論を混ぜるならば、我々はこの「試案」に、まんまと騙されていることになる。
 以下、お読みいただきたい。
 読者諸氏はどうお考えになるだろうか。

 試案「3 自転車利用者対策の推進」から、今回の歩道通行の話に直接関係はないと思われる
(2) 児童・幼児のヘルメット着用の促進、と、
(3) 街頭活動の活性化の
 二つを除くと、残りはわずかに1,081字。

 だが、このわずか1,081字は、非常に奇妙な1,081字なのである。

■「試案」の言いたいところ

 この「試案」、ザッと一読すると(前号に全文引用してあります。読んでみて下さい)、現在の日本人全般にとって、第一印象は「ああ、この試案は『自転車の車道通行を促進する』案なのね」というものであるはずだ。
 現在の日本は、実質的に、自転車を歩道に上げてしまっているからして、そう見えてもなんら不思議はない。
「原則、車道通行の維持」の強調や、「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」などの部分。これらは、一般の人にとっては「歩道通行が厳しくなる」と受け取れるはず。

 だが、ここが巧妙な部分の一つで、現行法での「現状」の方が既に間違っている、ということを一般市民は知らない。
 要は「原則、車道通行」や「処罰」は、何も法改正で初めてできるのではなく、今だって十分できるのだ。だが、みんなそれを知らない。
 ここが言ってみれば、つけ込む隙になっている。

「一見、この試案は『歩道を走る自転車に厳しいものになっている』ように見える」というのは、この「現状の誤り」の上に導き出された「錯覚」というわけだ。

 日経新聞の記者が騙されるんだから(12/21付東京版夕刊)、ましてや一般の目から見破るのは不可能だろう。

 だが、それは正しいことなのだろうか?

 考えてみれば、現状でもそのまま対応できる話を、ただ単に「しなかっただけ」だ。
 誰が? 一義的には「自転車運転者が」だが、二義的には「それを取り締まるべき警察官たちが」だろう。

 原則車道通行の徹底、自転車への赤切符、など、いわば「やってなかった」だけで、現行法上でも全部可能。今までのメルマガでも再三述べてきたように、それらの話は、現状となんら変わらないのである。
 つまり、キツイことを言わせていただくと、これまで「自転車対策に関して、警察が怠慢だった」だけなのだ。

 では、今回の「試案」に表れる「今までと変わった部分」とは何か?
 ひとえに次の部分だ。

「児童・幼児の運転の場合、そして、普通自転車が、例外的に歩道を通行することができる場合の要件を、法律で明確に定めることとします(適宜略)」。

 要するに、この試案は「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」こそが、その骨子となっている。
 決して「原則車道の徹底」などではない。
 これは大前提であって、憶えておいていただきたい。
 繰り返そう。今回の試案は

「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 が、一番の骨子となっている。

■その奥に仕組まれたからくり

 さて、ここまでは、まあ、当たり前なのだ。警察庁の方々も誰もが認めるとおりだろう。問題なのはここからで、いわば「からくり」はこの後にある。

 では「その要件を法律で定めること」の内容が何であるか、だ。

 試案の中にはこうある。

「(前略)車道を通行することが危険である場合など、歩道通行をせざるを得ない場合があると考えられ、こうした歩道通行できる場合を法律で明らかにしようとするものです。」

 さて、この「法律で明らかに」された「車道を通行することが危険である場合」なのだが、そういう場合の「車道」は、果たして自転車で通ることが可能なのだろうか?

 最大の問題点はココにある。

●法律で「歩道通行をせざるを得ない」ということを「明確に」定めるほどに
●「通行することが危険」な車道を
●果たして、警察当局は、自転車通行の許可をするのか?

 ということである。

 どうでしょうか?

 自己責任で、車道も歩道もどうぞ?
 まさか(笑)。法律で明確に「危険」と定められた車道において、自己責任でも何でも「一般市民を危険にさらす」ことができるものですか。そもそも、それでは「法律で明確化する」意味がまったくありません。

 それとも、乗る人を選ぶって?
 まさか(笑)。何を基準にそれを選ぶというのでしょう? ココの部分については、話は「幼児・児童」でなく一般運転による「普通自転車」なのです。そもそもあの「提言」には、そんな基準を決めようなんて話はどこにも記されていません。

 結局、この「法律で」「危険である」と「明らかに」された車道は、歩道通行のみが促進され、結果として自転車通行禁止になってしまう、というのが、一番、容易かつ合理的に出てくる結論なのだ。
 そのためにこそ、今回の試案の中には、きちんと次のような文言が用意されているのである。それも、合計1,081字のわずかな文章の中に、212字も費やしてだ。

「3(1)~(3)の改正は、自転車対策検討懇談会が平成18年11月に取りまとめた『自転車の安全利用の促進に関する提言』を踏まえ行うものであり(中略)総合的対策を推進していくこととしています。」

 ココで出てくるのだよ。<提言>は。
 ここで初めて「提言を踏まえる」という話が、圧倒的な力を持って生きてくる。
 提言の中にはもちろん例の「キモの条項」が存在する。

第4、2(4)「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」

 どうだろう。この見事な合致。見事な整合性。

 警察庁は、この「自転車通行を禁止する」を含む提言を「踏まえ」て、「総合的」な対策をするのである。
 話はもう明らかだろう。

 一見、あたかも「車道通行の促進」? のように思わせ、よくよく見れば「ただの現状の維持」。ところが、いったんそれを精読してみると、目の前に立ち現れるのが「自転車の車道通行の抑制(および禁止)」なのである。

 うまいっ。

 私は唸った。
 だが、冒頭の件の官僚はこう言う。

「いやー、ヒキタね、こういうのは官僚のお手の物の話でさ。特に財務省なんかに出す書類なんてのには、こういうのはしょっちゅうだよ。
 どうしても予算が欲しい、でも、そのままでは通らない、なんて場合には、色々考え出すもんさ。オレだって、そういう場合は……、あ、むにゃむにゃ(ラストの部分、若干、ヒキタの脚色アリ(笑))」

 そう思って、この1,081字を、再度、読んでみていただきたい。
 警察庁オリジナルの本物はココにある。

http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf

 どうお感じになるだろうか。

「提言」そして、その「概要」「要旨」に較べると、この「試案」は、驚くほど、自転車コンシャスになったかのように見える。あたかも「これからは車道をどうぞ」と言っているかのようだ。

 だが、それは甘いのだ。まったくの錯覚なのである。
 警察庁は最初から今にいたるまで、そんなことはまったく考えていない。

 私が思うに、この試案は「見るべきところもある」どころじゃない。「まったく駄目」である。「見るべきところ」は、現行法と何ら変わらない部分に過ぎないのだから。

 繰り返そう。
 提言が試案になった今も、警察庁が目論んでいることは、まったく変わっていない。

その辺りにご注意をしつつ、どうぞ、パブリックコメントを。

私の一連の文章をそっくり引用し「これは正しいのですか? もし間違いだというならば、提言第4、2(4)(またはそれに類するもの)は、法案から外していただけますね?」というのもアリなのではないかと思いますよ♪

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■昨日の朝日新聞

昨日の朝日新聞「歩行者にツケ回す法改正」には、各方面から、嬉しい反響を戴きました。この場を借りて、どうもありがとうございます。

■エコサイも頑張ってます

署名など、様々なアクションは下記のサイトでどうぞ。前号でご紹介した古倉先生の例の本が、ここなら10パーセント引きだそうですよ。

http://ecomile.jp/

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「銀輪の覇者」で有名な盛岡在住の作家、斉藤純さんが、地元「盛岡タイムズ」紙に下記のようなコラムを書かれています。ご覧下さい。

http://morioka-times.com/news/2006/0612/30/06123006.htm

 それではみなさま、よいお年を!
自転車ツーキニスト

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週刊 自転車ツーキニスト 【例の法案】色々連絡事項の281号

2006年12月20日 17時58分16秒 | 自転車のはなし
[ 自転車のはなし ] / 2006年12月18日 12時27分36秒
自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。
私はそれに強く共感する者です。

自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。

この問題について自分でもアクションを起こしたいのですが、まずは問題を提起するために小さな行動ですが、すでに何回過去のブログで転載しておりますが、さらにこんかいも疋田さんのメルマガを転載し、より多くの方に読んでいただきたいと思います。

ぜひご一読ください。



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        【例の法案】色々連絡事項の281号

■警察庁の法案に反対するビラ

 自転車活用推進研究会サイトのトップページに、反対ビラの完成版がアップされています。ご利用下さい。

http://www.cyclists.jp/

■高千穂遙も来たる!

「ダーティペア」「クラッシャージョウ」などで有名な、カリスマSF作家、あの高千穂遙氏が、22日の日比谷ミーティングにいらっしゃいます。
 彼の「自転車で痩せ」た肉体も見どころです。ただ単に高千穂さんに会いたい方も是非ご参加を。
 ちなみに高千穂氏のブログはこちら。彼も今回の法案を廃案とするために、色々活動をなさっています。心強い限りです。

【TAKACHIHO NOTES】
http://www.takachiho-haruka.com/

■日比谷ミーティング告知再び

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
(*これは大まかな人数を設定するために必要だそうです。基本的に誰でも参加可能です)

■自転車活用推進研究会アンケート

 自転車活用推進研究会が、警察庁の恣意的アンケートに対抗してか(?)車道歩道に関するアンケートをとっています。これまたご協力下されば幸いです。

http://cyclists.jp/question2006/

■それから「自転車マップ」サイト

 それから、前々からご紹介しようと思っていたんですが、「自転車大好きマップ全国版」がバージョンアップされ、写真が貼りつけられるようになったそうです。
 ご利用下さい。

http://www.bicyclemap.net/




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週刊 自転車ツーキニスト【例の法案】出番だ!民主党!の279号

2006年12月18日 12時27分36秒 | 自転車のはなし
自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのブログを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、それに対する反対運動をなさっています。
私はそれに強く共感する者です。

自転車はいうまでもなくエコロジカルな乗り物で、のっていてとても楽しいし、健康的で、私もしばしばロードバイクで通勤を楽しんでいます。自転車は安全面からも、運用面からも車道を通るべきで、歩道の走行は歩行者の接触等を考えると非常に危険であり、走る爽快さを損なうものであります。

ヨーロッパをはじめ先進諸国では移動手段を自動車から自転車へ転換すべく国家単位で施策を行っており、自転車専用道の整備などが進んでいます。一部車の乗り入れを制限すると都市すらあるほどです。今回の法案はそんな世界の趨勢を逆行するもので、自転車を愛する全ての方にとって、マイナスとなる法案です。

この問題について自分でもアクションを起こしたいのですが、まずは問題を提起するために小さな行動ですが、すでに何回過去のブログで転載しておりますが、さらにこんかいも疋田さんのメルマガを転載し、より多くの方に読んでいただきたいと思います。

ぜひご一読ください。

以下です。




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       【例の法案】出番だ!民主党!の279号

■出番だ!民主党!

 さて、懲りもせず、例の法案の話なんだが、ここは一つ、民主党、頑張ってくれないだろうか。こりゃ、国会で追及し、争点にするにはピッタリだぞ。
 この法案ほど、アナだらけで、矛盾だらけのものは、かつてないほどに珍しいからだ。

 だいたいが「自転車対歩行者の事故が急増している」ことの解決策が「自転車歩道解禁」というのが、誰からも分かる矛盾だし、結果として見えてくるのが「弱者への危険しわ寄せ」そのものであることが、追及点として秀逸だ。
 今よりも危険な歩道にして、障害者はどうする、高齢化はどうする、子供にとって安全な街作りはどうなる、環境は、事故率は、と、突っ込みどころは満載だ。

「こんな些末なところ(私は些末とは思わんが)にも、自民党安倍政権の"弱者切り捨て"の姿勢が見える!」

 とでもやったら、総理は反論不可能だろう。
 だって、ホントに文字通りの"弱者切り捨て"なんだから。
 障害者団体だって、間違いなく味方につく。車椅子だって、盲導犬だってどうなるんだ。そして、こういうのは、テレビや新聞にアピールしやすい。自民党の支持率を落とすには「格好の事案」であろう。

 そもそも、今なおクルマ社会を助長しようというのが、根本的に間違っているのだ。

■閣議了解なら倒閣だ

 私は別段、安倍さんのことを、好きでも嫌いでもないが、もしもこんなバカ法案を閣議了解で通すならば、そんな内閣は即刻、潰れてくれ、と思う。
 なぜなら、その内閣は"弱者優先"を踏みにじるのみならず、"未来へのビジョン"がまったく描けない内閣であるからだ。
 車椅子と白い杖とお年寄りと子供たちと自転車とが、狭い歩道に押し込められている国なんて、まったく「美しい国」じゃないよ。

 民主党よ、よく聞いていただきたい。
 御党にとって、この話の実にいいところは「強硬な反対派」はいるものの、「強硬な賛成派」がほぼ皆無なことだ。

 ボンヤリした賛成派、つまり「別にいいんじゃない? 歩道でも」ということを言う人たちは、そのまま「別に今のままでもいいんじゃない?」という人と重なる。
 ということは、法案が通ろうが通るまいがそういう人たちの投票行動は変わらない。

 ところが、反対派にとっては、この法案に賛成する輩は、文字通り「最低」だ。
 コアな自転車人のパーセンテージなどは、0コンマ数%の世界かもしれないが、普通の自転車乗りだって分かってる人は分かってる(だいたいこんな私の個人メルマガにだって1万1000人の読者がいるのだ)。その上に、障害者、そしてその家族、団体、介護老人を持つ家庭、エコ派の人々、その他その他が、雪崩を打って(ちょっと大袈裟な形容だが)御党に投票するだろう。
 もちろん御党が反対してくれて、という前提の上だが。

 現在も支持率暴落中の安倍政権にとって「こんなところでも弱者切り捨て」は絶対に効く。それも、目で見える、こんなに分かりやすい形での「弱者切り捨て」だ。
 この法案の国会提出が2月。参院選が7月。
 楽しみなことになるぞ。

■太っ腹を見せてくれ

 弱者保護、というだけじゃない。ちょっと勉強すれば分かるとおり、環境、健康、世界の潮流、ほか、すべてに反してる。
 小沢さんあたりに「交通社会・道路利用のあり方のみならず、環境問題などについても、まったく未来のビジョンが見えません。グローバルな視点を欠いて、どうやって"美しい国"なんて作るんですかな」なんて言っていただきたいものだ。
 これが、某党のF女史なんかが「弱い者イジメの政府自民党がぁ」なんつっても説得力ゼロだが、小沢党首なら大丈夫。イメージだって上がるぞ。「コワモテでありながら、弱い者を守る」。こりゃ理想的な小沢さん像ではないですか。

 長年お読みの方はご存じの通り、このメルマガには、一度、民主党から猛抗議が来たようなこともあって(「選挙戦術の失敗」みたいなことを書いたのよ。反論済み)、民主党は私のことが嫌いかもしれない。が、そんなことは水に流せ。
 そんなことは、太っ腹で笑い飛ばし、是々非々で仲間を取り込む、というようなことじゃないと、政権なんてとれないぞ。

 どうだ。
 是非に、ご検討を。

 と、まあ、エラそうに書きましたが、真面目に期待しています。
 是非、私にご連絡を。
 いくらでも情報提供をいたします。戦術だって提案させていただきます。彼らはたぶん「歩道内を分離して安全に」「日本だけの特殊事情」なんて屁理屈を言い出すでしょうが、全部、完膚なきまでに論破できます。"想定Q&A"にして伝授いたします。

 もちろん私でなくてもかまいません。論客は他にもいます。
 どうかひとつご検討を。

■"メルマガオブザイヤー2006"

 さて、今年も"メルマガオブザイヤー"がやって参りました。
 一年が経つのは、ホント早いすね。
 前回は、皆々様のご愛顧のおかげで、"2005カテゴリー賞"を受賞することができたわけですが、今年も、いや、今年限り、いや、こーとーしー、だけっ、は、もう一度ご投票をお願いしたいと思うわけです。
 大賞でも取ろうモノなら、"melma!"のトップページで「法案はおかしい!」というのを堂々アピールできます。是非よろしく下記にご投票のことを。
 来年はもう言いません。今年だけ、今年限りであります。何卒よろしくお頼み申します。

"メルマガオブザイヤー2006"投票フォーム
http://melma.com/contents/moy2006/

 私の正式なマガジン名は「疋田智の週刊自転車ツーキニスト」。または、マガジンID「m00016703」であります。

■日比谷公園

 あ、そうそう、それから例の日比谷公園の集会の話。
 前回の呼びかけに「○○の会員に限る」みたいなことが書いてあって、あれま、あれま、という人も多かったそうで、次のように、呼びかけの範囲を拡大しました。
 是非ともお誘い合わせの上、メール送信の上、ご参加を♪

▽呼び掛け範囲を、NPO自活研、エコサイ、DO!、オブザーバーだけでなく、疋田さんのメルマガの読者をはじめ、賛同者すべてに拡大します。

【安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)】キックオフミーティング

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
(*これは大まかな人数を設定するために必要だそうです)



 
 
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   【例の法案】「悪の大魔王」が画策してきたこと、の280号

■パリの路面電車

 昨日(12/17)パリで路面電車が70年ぶりに復活したそうな。
 もちろん「環境に優しい都市」を作るためだ。パリ市は、ある種、東京よりも道が狭く、坂も急であり、ヨーロッパ各国の中では、エコ化、自転車化が遅れがちだった街なのだが、それでも昨今、動きが急だ。

 自転車レーンは「バスと共有レーン」として、急ピッチで拡大しているし、クルマの都市内制限速度も、以前書いた「テンポ30」に概ね準拠している。
 面倒なことや我慢を嫌うパリっ子たちも、こうして、ちゃんと環境に貢献しようとしている。

 それにつけても我が日本。
 この愛する国は、誰が、どこに連れていってしまおうとしているのだろうか。

■警察庁の「強固な意志」

 それにしても警察庁だ。ある意味スゴいとは思うよ。
 誰の話にも耳を貸さず、どんなに非難されても、彼らはただひたすらに「自転車の車道締めだし」の実現に向けて動き続けてきた。

 思い起こせば、私が最初に「車道締めだし」の情報をキャッチしたのが、昨年のまだ肌寒い、桜が咲く前の頃だった。
 私は当時、メルマガ193号で「自転車の歩道押し込め」について次のように書いたものだ。

http://www.melma.com/backnumber_16703_708018/

 この"メルマガ193号(「funride」誌のコラムを含む)"、および、その後の「BiCYCLE CLUB」誌連載の「道路は誰のものですか?」(05年6月号-10月号)を読み返してみれば分かる。

 警察庁が法案提出を予定していたのは、当時の「今通常国会への提出は見送ったものの、早ければ来年、そうでなくとも再来年に提出」だった。

 いわば「07年の通常国会提出」が、庁内の〆切だったワケだ。
 今回の件、そのものなのである。
 つまり、今回の話は、警察庁内部では単なる「規定事項」に過ぎず、私らの「ファイティングポーズ」など、屁の突っ張りにもならなかったことになる。
 ……。
 ある意味スゴいよ。
 周囲の「雑音」などモノともせず、環境問題も京都議定書も関係なし。世界の潮流などどこ吹く風で、弱者保護など馬の耳に念仏。ただひたすらに「自転車の車道締めだし」を画策してきたのが、我が国の警察庁なのだ。

 かくも強固な意志。まるで「悪の大魔王」ではないか。

■もう遅いのかもしれない(ちょっと鬱)

 大丈夫だって、ヒキタちょっと騒ぎすぎだよ、警察だって考えてるって、何とかなるって、と思ってる方々。

 何ともなりません。
 少なくとも、このままでは本当に何ともなりません。
 あの美しい言葉がちりばめられた<提言>。それを元にした法案が通り次第、警察庁は、粛々と強固な意志の元に「車道締めだし」を始める予定です。

 まずは「特に危険な道路(ほぼすべての幹線道路のこと)」の歩道に「ペイントレーン」を作るそうです。
 歩道上にペンキで描かれ、頭上に「歩行者優先です」と掲げられている、例のアレですね。
 ペイントレーンの敷設(描いただけだけど)を完了すると、順次、その道路の車道は「自転車通行不可」に指定されていきます。
 いっぺんにはやらないそうです。
 早くて3年後に予定されている「制限速度見直し」に向けて、あくまで、じわじわと、という話です。
 ある日、青山通りが潰れ、2ヶ月後に桜田通り、さらに3ヶ月後に甲州街道、というような感じなのでしょうか。
 その際に、車道左端に作られる「パーキングメーター」が、大きな利権になっていくとも聞きましたが、そんなのは「穿った見方」に過ぎるのでしょう。

 誰もがご承知の通り、すでに警察官の"白チャリ"は、全員が全員、歩道を走っています。
 真面目な話、今「日本の自転車」は、本当に危機的な状況に置かれています。

 日比谷公園の集会は、いかほどの力になるでしょうか。
 私にもよく分かりませんが、やらないよりはマシなのでしょう。多数集まれば何とかなるような気もちょっとします。
 もう一度「参加者募集」を掲載しておきましょう。

■日比谷ミーティング

▽呼び掛け範囲を、NPO自活研、エコサイ、DO!、オブザーバーだけでなく、疋田さんのメルマガの読者をはじめ、賛同者すべてに拡大します。

【安心して歩ける歩道/安全な自転車道/渋滞のない車道を実現する全国連絡会(略称:全歩連)】キックオフミーティング

▽ 12月22日(金)18時30分から20時30分まで

▽ 日比谷グリーンサロン(日比谷公園内)
NPO自活研&エコサイクル・マイレージ忘年会同時開催

▽ 参加費(資料代含む):1,000円(ただし、ドリンクは個別購入)

▽12月20日までに参加表明してください。自転車でお越しの場合はアルコールは厳禁です。

▽参加申し込みは、エコサイhttp://www.ecomile.jp/(登録必要)の議論の広場「オフ会告知板」あるいは臨時事務局 E-mail:info@ecomile.jp (小林/庭野)まで。
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■"メルマガオブザイヤー2006"

 これも再掲。よろしくお願いします。

"メルマガオブザイヤー2006"投票フォーム
http://melma.com/contents/moy2006/

 私の正式なマガジン名は「疋田智の週刊自転車ツーキニスト」。または、マガジンID「m00016703」であります。

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)

 今回もまたお休みです(早くこの欄が書けるようになりたいよ)。

 あと、前号の話ですが、誤解してもらっちゃ困るんだけど、私は別に「民主党とだけやっていく」ということではないですからね。
 ちゃんと与党ともやる。
 なにしろ「与党議員だと効果抜群ぢゃ」なんだから。
 そもそも前号は、むしろ与党の議員に見ていただいて「こりゃヤバイ」と思わせることが主眼でありまして、で、結果として「法案提出見送り」となってくれれば、それが一番いいんであります。

 あ、それから、朝日新聞の「私の視点(旧「論壇」)」と、毎日新聞の「発言席」に、いずれも1,300字-1,400字程度の原稿を書きました。掲載日はまだ分かりませんが、今月中か年明けに掲載される予定です。
 読売さんも日経さんも産経さんも東京さんもよろしくね♪
「週刊文春」の〆切も、今週木曜日。これは来週号に載るのでしょう。お楽しみに。
 一般紙誌も、少しずつではありますが、動き始めています。

 このところあんまり寝てません。だからというべきか、本日のメルマガはなんだか"鬱"な感じなんですが、そうは言っても、私はできる限りは斗うつもりなのです(あえて左翼用語で書いてみた(笑))。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
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環8、環7、山手通りの車道が、やがて自転車で通れなくなる。そんなことを見過ごしてたまるものか。

2006年12月13日 02時15分09秒 | 自転車のはなし
自転車ツーキニスト、疋田さんから届いたメールマガジンを転載します。
いま、自転車を巡るとんでもない悪法が成立にむかって準備されています。
自転車を愛する諸氏、ぜひご一読を。
そして何が出来るか考えましょう。


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         センセイたちを動かそうの277号


■自転車活用推進研究会の「法案反対ビラ」ができた

 自転車活用推進研究会で作成した、例の法案に反対するビラができた。
 これをどこでどうばらまくかが問題なんだが、とりあえずビラを眺めていても「なんでこんなことになったのだろう?」という疑問がバリバリ湧いてくる。一般の人にも今回の矛盾点がつかみやすいのではないか。

 たとえばこんな文言。

「この10年で自転車関連事故は、1.3倍に増加しているが、このうち自転車対自動車の事故は約1.2倍の増加であり、自転車対歩行者の事故は約4.6倍に急増している。」(提言4ページ)

 と、これが当の<提言>の4ページに明記されているにもかかわらず、その解決策が、

「自転車・歩道解禁」

 となる不思議。
 あらためてヘンだよなぁ。

■具体的な対抗策

 さて、今回の法案への対抗策だが、我々にとってほんの少しだけ光明があるように見えるのは「PSE法」の時と違って、まだ「法案」は「提言」の状態であり(完成目前とはいえ)、さらには「まだ法案が国会に提出されてはいない」ということだ。

 ということは、こちらにとっても、向こうにとっても、まだ「なかったことにできる」ということであり、何より「法案提出はまだ時期尚早。当該の法案は、問題点、矛盾点が多すぎる上、多くの国民の理解が得られていない」という論理展開ができることだ。

 そのためにどうするべきか。
 私は「政治家を動かす」ことだと思う。
 というより、いち早く「この法案にとってのネガティブな情報」をセンセイたちのお耳に入れておくことが、最も効率的な道のように思えてきた。

 衆参を問わず、与党野党を問わず、地元選出の国会議員に知り合いはいないだろうか。知り合いの知り合いでもいい。とにかく「なんじゃこりゃ? ヘンな法案だなぁ。そうか、反対している人が多いのか……」ということを、一人一人のセンセイたちに伝えておく。作家の高千穂遙さんの話によると、存外、真摯に対応してくれたりするのだそうだ。

 このメルマガには、現在、1万1200人の読者がいるから、その一人一人が、そういった「政治家の知り合い」または「知り合いの知り合い」に声をかけ、ネットワークを繋げるならば、大きな力になるのではないかと思う。

■ネットの中でも話はできる

 また、地元選出議員に知り合いがいなくても、各センセイ方のウェブサイトに「意見メール」を出すだけでも、ずいぶん違うのではないかと思うのだ。

 説得の際には、私のメルマガを引用していただいても、まったく構わん。くれぐれも「自転車の権利」強調でなく「障害者、老人、子供などをはじめとしての、交通弱者たる歩行者の権利」の方を強調!でね。

 とりあえず私は、元国家公安委員長・谷垣禎一前財務大臣に、なんとしても年内にお会いし、伝えるべきことを伝えるつもりだ。
 同じ自転車人として、前財相は、今回の由々しき事態をどうお考えだろうか。

 しかる後に、法案提出直前、新聞・テレビに動いてイタダク、と。私としては、できる限りの大騒ぎをするつもりなんだが、多くの新聞テレビが「疑義あり、このままではPSE法案の二の舞、歩行者の権利を守れ」ということになるならば、さすがにセンセイたちとしても賛成票を投じにくくなるのではないかという目論見だ。
 ココの部分はさすがに「少々甘いかな」と自分でも思わざるを得ないが、センセイたちの登場は、間違いなくカンリョー氏たちにとっては煙ったいはずだぞ。

 皆さん、是非。

 私だって、こんな政治活動めいたことや、市民運動めいたことは、好きでもないし、得意でもないんだが、ことここにいたって、もはやそんなことは言ってられない。
 246が、甲州街道が、日光街道が、葛西橋通りが、環8、環7、山手通りの車道が、やがて自転車で通れなくなる。そんなことを見過ごしてたまるものか。

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