ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

【例の法案】パブコメの〆切だ!の(週刊 自転車ツーキニスト293)

2007年01月28日 04時51分16秒 | 自転車のはなし
自転車を愛する諸氏へ。

自転車ツーキニスト。つまり自転車通勤の言葉の生みの親でもあり、リーダーでもある疋田さんのメルマガを転載します。

自転車は道交法上軽車両であり、車道を通るのが本分ですが自転車を車道から閉め出そうとする法案が通りつつあり、疋田さんはメルマガを通じてそれに対する反対運動をなさっています。私はそれに強く共感する者です。自転車を車道から閉め出す悪法、かなり進んでしまっているようです。

ところで自転車を愛する我々にも、できることがあることがわかりました。法案に対するパブリックコメントを書くことです。しかも締め切りは本日です!

転載したこのブログの末尾に載せてありますので、ぜひ。

ちなみに送り先はここです。

電子メールkoutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず御記入ください
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先
警察庁交通局交通企画課法令係
パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず御記入ください
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

以下が疋田さんのメルマガの転載です。ぜひご覧ください。


  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━┫ 週刊 自転車ツーキニスト "Weekly Bicycle Tourkinist" ┣━┓
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┗━━┛                          ┗━━┛
       【例の法案】パブコメの〆切だ!の293号

■パブリックコメントの〆切がやってきた

 さあ、例の法案に関するパブコメの〆切が、明日に迫ったぞ。
 内容は各人様々いずれであっても、出そう。まだ間に合う。

 ちょっと誤解があるとまずいので、もう一度、念を押しておきたいんだが、この法案に関しての私の立場は「何が何でも法改正反対」というものではない。
 試案の中の「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」に関しては、明らかに考えが足りない、だからして、いったん出直し、道路のシェアの仕方を考え直そう、というものだ。
 法改正自体がいかん、と言ってるわけではないのですよ。
 でも「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」中でも<提言4-2-4>は、いかん。
 ツギハギして、解釈し直して、修理できるような代物じゃない。
 だから、もう一度考え直そう、一から出直そう、警察だけでなく国交省などの関係省庁をも巻き込んで、自転車のことを一度真面目に考えてみよう、というのが基本であります。

 警察庁にはすでに大量のパブコメが寄せられ、担当者は今後の対応に苦慮していると聞く。その数はいずれ警察庁記者クラブなどを通じて発表されるだろうが、相当な数に上っているらしい。
 また、今回の件で警察庁交通局内では、私はある種の有名人になってしまったそうな。もちろん悪い意味でだが。
 私ヒキタとしては、心より「とほほ」な話なんだが、もうこうなった以上、仕方がない。
 本来、こうした市民活動めいたことや、政治的なことがまったく似合わない私であったのだけど(ホントです。私を直接知っている人はご存じのはず)、何が人にドライブをかけるか分からない。

 いや、しかし、少々疲れたよ。
 昨日のTBS「イブニング5」(良い内容だったね、ホッとした)に出てる自分の姿を見ても、あまりに疲れた様子に、自分自身、ゲッとなった。やだやだ。
 まだやることは色々あるんだけど、まあ、とりあえず今回の「大量パブコメ浴びせ倒し」で、一段落だ。

 まずはちょっとだけ警察庁の様子見。
 だが、今後、たとえば「それでも<提言4-2-4>を残す」というような気配があるならば、とんでもないリーサルウェポンを放つ用意はある。できるなら放ちたくない。だが、その時がくるなら放つ。

 いやしかし、こういう活動は疲れるね。常に自転車法案の話を考えてなくてはならないし、人を動かすにはどうすればいいか、というのを考えるのは、考えること自体がしんどい話だ。本業が別にあればなおのこと。このメルマガだって、早くいつもの趣味的なヤツ「世界一臭い料理」だの「一人でカニ食べ放題」だののバカメルマガに戻したいんだけどね。

■前回の英文メッセージ

 作家の高千穂遙先生から、前回の英文メッセージは、一部、誤解を招くところがあった、ということで、改訂版を再掲したいとのこと。
http://www.takachiho-haruka.com/
 申し訳ないですが、欧米ジャーナリストなどにすでに送られてしまった方は、下記の文面を「改訂版」として、再び送って下さい。お手数をおかけします。申し訳ないっす。

Message from Takachiho Haruka (http://www.takachiho-haruka.com/)
(Note: This web site is available in Japanese only.)
Translated by Kuni Kimura

Unbelievably ridiculous bill is going to be presented to the diet in Japan.
Irrationally, bicycle is allowed to run on sidewalks in Japan, so naturally accidents between pedestrians and bicycles occur every day.

However, Japan National Police Agency schemed to ban bicycles to run on roadway and put the bicycles up on the sidewalks.
What NPA wants to do is to revise the road traffic law for sake of expanding car drivers' benefit.

A prominent Japanese cyclist Mr. Hikita Satoshi contributed an article for Asahi-Shinbun newspaper to appeal abnormality of the bill.
Please refer to the following URL for the detail. ( http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200701160101.html )

Japanese cyclists are of course developing protest campaign against this shameful revision. However, situation is a bit tough. They need support. Please support their campaign. I wish you to post this message including Mr. Hikita's newspaper article at above URL on any and all bicycle related BBS, blogs and webs (in principle, please post this to where you can control).

Japanese bureaucrats are very conscious of what other countries say. Make this issue a big news that CNN and/or BBC to pick up WILL affect to the bureaucrats.

Your words could make a change.
Let the Japan National Police Agency know how irrational and unreasonable they are in the world standard.

I wish support of sensible cyclists from all over the world.

This article is free to copy and reproduce. By Takachiho Haruka

■パブコメ案・再々々掲

 ヒキタ式のパブコメ案は、次のごとくであります。
 まだ出していない人は、どうぞご参考に。

■■ヒキタ式パブコメ案■■

「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント

氏名  (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)

*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。

【本文】

 道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。

 当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
 よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
 その理由は次の各項目にあげるとおりです。

●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。

●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」等の措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。

●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。

●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。

●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、恣意的に「特に危険な場合」が決められてしまう可能性を孕み、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。

●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。

●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。

●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。

●およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりました。ですが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで対処、補完するべき事柄であり、本来的な歩道通行の緩和の要件にはなり得ません。
 いずれにせよ、今法改正の当該箇所「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、浅慮に基づくものであり、自転車問題をより悪化させるものと断じざるを得ず、法案とするに値しません。少なくとも、本試案の該当部分を削除し、現行法を維持する中、我が国の交通のより良き未来を作るべく、新たな法整備、インフラ整備への相応の努力をすることこそが急務であると考えます。

 以上。

 送り先は次の通り。

koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。

平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

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【ヒキタ解釈のオススメ本(たまに非オススメあり)】

「低炭水化物ダイエット」リチャード&レイチェル・へラー著 ネコパブリッシング

 前回に引きつづき、またまたインスリン話。一つのことに興味を持つと、次も次もと思ってしまうのが私のクセなのだ。だが、この話は結構面白かった。
「食べたのに、まだまだもっと食べたい」という欲求は、インスリンと血糖とのバランスが崩れることから起きる、という発見。著者夫婦はそれに「炭水化物中毒」と名付けた。別に薬物でなくとも中毒は起こり得るというわけだ。
 すべての肥満がこの炭水化物中毒が原因というわけではないが、アメリカの過食症患者などのかなりのパーセンテージは、この炭水化物中毒ということを自己認識し、その治療プログラムを実行するならば、劇的に痩せるという。
 ほんまかいな、とも思ったりするが、ネットで検索してみると、あれま、結構、このプログラムの支持者は多いのだ。1年で-10kgだの-20kgだの成功例も数限りなくある。
 ダイエットというのは、個々人それぞれの体質や事情に合わせて、という部分はかなりあるとは思うが、きっと肥満者の中に「炭水化物中毒」であった人の割合がかなり高かったということなのだろう。
 しかしな。人体というのはホント不思議だね。

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「天下を獲り損ねた男たち(続・日本史の旅は自転車に限る!)」木世(えい)出版社
*昨年12月発売の最新刊。今回はなぜか「奈良・暗峠」「秩父・八丁峠」「北海道・日高峠」と、峠モノが満載。

「疋田智の自転車生活スターティングブック」ロコモーションパブリッシング
「自転車とろろん銭湯記」ハヤカワ文庫
「大人の自転車ライフ」光文社知恵の森文庫
「自転車ツーキニストの憂鬱」ロコモーション・パブリッシング
「日本史の旅は自転車に限る!」木世(えい)出版社
 いずれも好評発売中。ネット内でのご注文はこちらにどうぞ。
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【自転車通勤で行こう】
http://japgun.infoseek.ne.jp
バックナンバーはこちら。
http://www.melma.com/mag/03/m00016703/

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