ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

やっぱり登りたい!:「行くぞ! 奥穂高岳」

2019年07月15日 23時29分45秒 | Weblog
積雪量の少ない雪山に登っても仕方がない。(今期は雪が少なかったから)
でもやっぱり雪山に登りたい。
せめてシーズンが終わる前に一度くらいは本格的雪山に登りたい。
どこがいい・・・やっぱり穂高でしょう!

職場の仲間と相談し、WG直後の奥穂高岳へ登ることを決めた。
すると若手のN君が「是非一緒に登らせてください。経験を積みたいんです。」と言ってきた。
何と殊勝な心構えだことか。
もちろんGOサインだ。

2年前の夏に一緒に劔岳に登ったKMさんと3人で、仕事が終わった日の夜に一路上高地へ向け出発した。
沢渡駐車場に着いたのがAM3時過ぎ。
仮眠は2時間程度しかできないが、眠らないよりはましだろう。


早朝の沢渡バスターミナル。
登山者の姿はまばらだった。

6時発のバスに乗り約30分、上高地バスターミナルに到着。
さすがにこの時期の上高地の早朝はまだ肌寒く、ジャケットを脱ぐことをためらった。

先ずは登山届けを提出。
ハイドレーションに水を補給し軽くストレッチをしていざ出発。
春とはいえ完全雪山装備(テント泊2泊)の大型ザックは肩にずっしりとその重みが伝わる。
(「やばいな。こんな重装備久しぶりだし、涸沢まで体がもつかな・・・」)
若干の心配はあったが、まぁ今日厳しいのは最後の2時間だし、本当に辛いのは明日のアタック開始直後だ。

すぐに河童橋に着き、早速定番の一枚を撮った。


すこぶるいい天気に心が躍る。
明日登る奥穂高岳もバッチリ目視できる。
「明日はあのてっぺんだよ。」と言うと、N君が「僕、大丈夫ですかねぇ・・・今更ながら不安になります。」
その気持ちは分かる。
しかし、試練を乗り越えなければ得られない、見えてこないものが山にはある。
な~んて偉そうなことは言わなかったが、「大丈夫! 頑張りは必要だけど、それでも登りたいという思いと、少しでも楽しむ気持ちとがあるんだったら登れるから。」
とだけ言った。


本格的雪山初挑戦のKMさん。
相変わらずスレンダーな体がかえって心配だ。


こちらも3000m級の雪山初挑戦のN君。
若さ=体力。唯それだけで羨ましい。


眠い。ザックが重い。腹減った(朝食がまだ)。


三人揃って目指すはあの山のてっぺん!

河童橋を出発する前に、もう一度奥穂高岳を撮った。

赤い○が奥穂高岳。
標高3190mの完全な雪山だ。

雪の奥穂高岳は今回で4度目になるが、奥穂山荘から先の雪の状態は毎回違っていると言っても過言ではない。
積雪量はもちろんだが、固さやアイスバーン、そして斜度までが残雪量によっても違ってくる。
事前の情報や下調べは念入りにしたが、果たして今回は如何に・・・。


河童橋を過ぎてすぐの小さな橋。
この橋から見る川面が好きだ。
今日のように日が差していれば、川面に太陽の光が反射し見事に光彩陸離している。
ふと心が和むささやかな瞬間だ。

先ずは最初の休憩地点である「明神館」を目指そう。