ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

冬への備え

2012年12月02日 22時35分55秒 | Weblog
冬への備え・・・。
と聞くと、日常生活上の備えと解釈するのが普通だろう。
だが、自分の場合は「山」という文字を敢えて抜いているだけのことであり、何のことはない「冬(山)への備え」という意味になる。

数ある昨シーズンの反省点を大まかに分類すれば「体力:持久力」「天候」「ルートに適したギアの選択」「ギア」の4つに分けられる。
体力面における年齢的な部分は別として、これは日々の積み重ねが肝心であり、ここでは省略させていただく。

「天候」については、できうる限り実施日に近い正確な情報を得ることが重要であると言うこと。
実施予定日の天候だけではなく、可能な限り当日、無理であるなら前日の現場の降雪状況を知ることだ。
それによってトレースの有無や持参すべきギアも予測できる。
近くのスキー場に直接電話をすることも大切である。

「ルートに適したギアの選択」
こればかりは経験と失敗が大いに生かされるものだ。
意地を張らず、無理せず、そして適切な判断を下す。
そうすることで無駄な体力や時間を浪費することもなくなってくる。
たとえ持っていったギアが無駄に終わっても、「持ってくればよかった」と後悔するよりはましだ。
スノーシューなのか、アイゼンなのか。
アイゼンならば何本爪にすべきか。
はたまた「つぼ足」で間に合うか。
ストックかピッケルか・・・等々、そのルート状況に適した選択の正確性を向上させたい。

最後に「ギア」。
最もつらかったのは「水分補給」だった。
ハイドレーションの管の内部が凍結してしまい、適宜水分補給ができなかったことだった。
どんなに喉が渇いてもどうすることもできなかった。
雪や氷(つらら)を口にしても、その量はたかが知れている。
あれは辛かったなぁ・・・。

そして冬山専用のアルパインブーツではなかったこと。
今シーズンはアルパインブーツを新規購入した。
それがこれだ。

「SCARPA:モンブランGTX」

多くのメーカー、何種類ものアルパインブーツを試し履きをし、消去法で最後に残ったブーツだ。
履き心地(フィット感)はどの靴も一長一短的なものであったが、このブーツが決めてとなったのは「二重構造のベロ」とでも言えばよいのか、通常一枚のベロであるのだが、更に内側にもう一枚のベロが付いており、このベロがマジックテープで移動可能となっている。
「道具に頼る」のではなく、「適した道具を生かす」ということだ。
写真ではよく分からないのだが、この二枚目のベロが「甲」の部分のフィット感を可能にしてくれた。
もちろん保温効果もアップだ。
また、ネオプレンを用いたカフも嬉しい
保温力の向上はもちろんだが、予想以上にスムーズに膝を曲げることができるのだ。
そして軽量さ。
片方の重さが約1㎏。
アイゼンを装着すればより重量は増すのは当然だからこそ、ブーツそのものの軽さはありがたい。


ハイドレーションについては、自作の保温カバーなどを装着したが、あまり意味を成さなかった。
悔しいが現実は厳しいね。

今シーズンはあくまでも試し的なことだが、他メーカーのインシュレーターを用いてみることにした。

どこまで耐えられるのか分からないが、やらないよりはまし。
幸い管が通ってくれたので、さっそく試してみたい。

ザックから管を外部にさらけ出す部分を少なくすれば、それだけ管の凍結を防ぐことができることは分かってる。
ジャケットの襟部分から入れ、脇の下を通すことで管を保温させることもできよう。
だが、問題は吹雪時にフードをかぶってしまった時どうするかだろう。
まぁ今のところそこまで心配しても仕方がない。

雪中テント泊や雪を溶かしての水作りなど、やってみたい・・・ではなく、仕事上やらなくてはならないこと、経験を積まなければならないことはたくさんある。
いきなりの雪中テント泊は場所にもよるが、先ずは無人小屋での一泊経験だろうか。

さぁて、スクワットでもするか。