ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

春を待つ

2012年12月10日 21時53分38秒 | Weblog
例年であれば11月中には花壇やプランターの花の総植え替えは済んでいるのだが、義母の入院と葬儀のこともあり今年は少し遅れてしまった。
今日は数週間遅れの花壇の植え替えをした。
天気は良かったのだが風が強く、そして冷たい。
指先がかじかむほどの寒さだった。

8月以来ずっと義母と一緒に生活をしてきた。
本来であれば一緒に住むことはないのが一般的であろうが、独り暮らしをさせることなど到底できぬ体であり、来春までの予定で日々を過ごした。

10月半ば頃まではまだ夏の花が咲き誇っており、「きれいだねぇ」と口癖のように呟いていたのをよく覚えている。
「春に向けてまた違う花を植えるから楽しみにね」
と返事をしたが、結局春に向けての花を見ることなく逝ってしまった。

いつもであれば無心で苗を植え続けるのだが、今年に限っては「きれいだねぇ」の言葉が脳裏から離れなかった。
土をいじることで嫌なことも忘れ無心になれたはずなのに、かえって思い出してしまうことばかりだった。

それでも春はやってくる。
今はまだ雪も降らぬ冬の走りだが、パンジーの咲き乱れる春を待っている。