NHKの「ラジオ深夜便」、昨日(2月9日)午前3時台は「メディアの音楽~劇伴=ドラマのBGMの世界(2)」。
予告では「帰ってきたウルトラマン(以下、「帰マン」と略す)」(1971~2年、円谷プロ、TBS)のBGMも放送されるということじゃった。
「(2)」というからには、「(1)」があったはず。
今回が帰マンということは、前回はウルトラマン(以下、「マン」と略す)やウルトラセブン(以下、「セブン」と略す)のBGMが放送されたに違いない。
帰マンなら、あの曲がかかるのか? この曲がかかるのか?
アイキャッチもかけて欲しいのう。
やっぱり、「ワンダバ」は外せんじゃろ。
ワンダバってなに? という方のために説明しておくと…。
ウルトラシリーズで、地球防衛チームが出撃・戦闘をする時に使われるBGMのこと。
あとで紹介するが、帰マンのBGM「M-3」(「MATのテーマ」コーラス付きバージョン)の男声スキャットが「ワンダバダバ…」と聞こえるところから、「ワンダバ」と呼ばれるようになったんじゃの。
番組が始まってみると、前回放送できなかった分ということで、ウルトラセブンの曲から始まった。
1曲目、「ウルトラ警備隊の歌」(インスト)。
地球防衛チームの名前は、マンが「科学特捜隊」でセブンは「ウルトラ警備隊」、そして帰マンは「MAT」。
科学特捜隊は「科特隊のテーマ」、ウルトラ警備隊は「ウルトラ警備隊の歌」、そしてMATは「MATチームの歌」と、それぞれに歌が作られたとるんじゃの。
余談ながら…。
「MATチームの歌」は、あの名優・西田敏行(にしだ としゆき)さんによるカバーバージョンがある。
…というか、わしゃ西田さんの歌で「MATチームの歌」を覚えたんじゃがの。
本来は、主人公・郷秀樹(ごう ひでき)を演じた団 次郎(だん じろう)さんによるものが正式なんじゃが…。
…余談ついでに。
M・A・T(エム・エイ・ティ)、マットとは、モンスター・アタック・チームの略称である。
帰マン第1話(脚本:上原正三(うえはら しょうぞう))での、故・名古屋 章(なごや あきら)さんによる簡(かん)にして要(よう)を得たナレーションは、今でも忘れられんのう。
↓「ウルトラ警備隊の歌」については、こちら↓
「Tema del Escuadron Ultra / ウルトラ警備隊の歌 / Ultra Guard's Theme / Verion Musical」YouTube
2曲目、「スペースモンスター」。
「スペース」という言葉があるように、セブンの敵は地球を侵略する宇宙人という設定がされた。
そのため、敵には「○○怪獣」でなく「○○星人」と名づけられたものが多かったんじゃの。
↓「スペースモンスター」については、こちら↓
「ウルトラセブン BGM - スペースモンスター [M14] Ultra Seven - Space Monster」YouTube
3曲目、ジ・エコーズによる「ULTRA SEVEN」。
この曲、劇中ではイントロをカットして「ワン、ツゥー、スリー、フォー」の部分から使われた。
セブンで「ワン」から始まったものを、帰マンでは「ワンダバ」と始まるようにした。
そこから、ワンダバはこの「ULTRA SEVEN」から始まったともいわれとるんじゃの。
↓「ULTRA SEVEN」については、こちら↓
「ウルトラセブン挿入歌/ULTRA SEVEN # ジ・エコーズ」YouTube
4曲目、「M-3」。
今まではセブンの曲じゃったが、これは帰マンの曲。
さきほど紹介したとおり、正式には「M-3」(「MATのテーマ」コーラス付きバージョン)と名づけられたの男声スキャットが「ワンダバダバ…」と聞こえるところから、「ワンダバ」と呼ばれるようになったんじゃの。
↓「M-3」については、こちら↓
「帰ってきたウルトラマン ワンダバ.」YouTube
5曲目、「M-2」。
帰マンの曲が続くと思っとったら、いきなりウルトラマンA(エース)(以下、「エース」と略す)へ。
この曲は、エースの地球防衛チーム・TAC(タック。Terrible-monster Attacking Crew。超獣攻撃隊)を歌った「TACの歌」を、ワンダバコーラスにしたものなんじゃの。
牧場の緑が 左右に分かれ
光るマシーンが あらわれる
かがやくシグナル 赤から青に
勇気とちからが あいことば
タックの仲間と 銀河をこえて
スペースマシーンが 陽に光る
行け行けタック 北斗をのせて
「TACの歌」作詞:東 京一
↓「M-2」については、こちら↓
「TACワンダバ」YouTube
6曲目、「C-1」。
7曲目、「C-3」。
エースの次は、タロウ。
セブン、帰マン、エースのBGMは、広島と縁(ゆかり)の深い冬木 透(ふゆき とおる)さん(八重(やえ)高校(現:千代田高校)入学、観音高校卒、エリザベト短大入学)が担当されとった。
タロウは、故・日暮雅信(ひぐらし まさのぶ)さんによるもの。
今までの力強い「ワンダバ」でなく、タロウらしい脱力系の「ダーダバ」。
タロウのノリが好きじゃなかったので、タロウはほとんど観とらん。
今までのワンダバは、作曲家・冬木 透さんの手によるものじゃった。
が、ウルトラマンシリーズが進むにしたがって他の作曲家によるワンダバも作られるようになったんじゃの。
余談じゃが…。
そのむかし、RCC(アールシーシー。中国放送)の「えんちゃん」こと故・煙石 博(えんせき ひろし)アナウンサーがおられた。
月曜から金曜の朝の情報番組「おはようラジオ」では、カープが勝った翌朝、煙石さんはタロウのオープニングテーマ「ウルトラマンタロウ」のカラオケ(放送バージョンとは異なる)をバックに、気持ちよく歌っておられた(涙)。
今のようにセ・リーグ3連覇を果たすような常勝球団ではなく、リーグ優勝すらしたことがなかった、万年最下位のお荷物球団と呼ばれとったころの話じゃ(爆涙)。
↓「C-3」については、こちら↓
「ZATのテーマ」YouTube
8曲目、SGMのテーマ。
タロウの次は、レオ。
レオといえばMAC(マック。Monster Attacking Crew)では?
ということは、SGMってなに?
SGM(エス・ジー・エム。Science Guard Members)とは、ミラーマンの地球防衛チーム。
帰マンから始まったワンダバが、エース、タロウと広がった。
そして、同じ円谷プロによるミラーマンにまで広がったというわけなんじゃの。
「ワンダバ」がここでは「シャバダバ」となったが、音楽は冬木 透さんの手によるもの。
↓SGMのテーマについては、こちら↓
「SGMの唄」YouTube
9曲目、サークルパレーズによる「輝けPAT」。
帰マンのMAT(マット)に始まって、MAC(マック)、SGM(エスジーエム)…。
今度は、PAT(パット)?
PATとは、円谷プロ「ジャンボーグA」に出てきた地球防衛チーム、PAT(Pro-tective Attack Team、地球パトロール隊)の略称。
「ワンダバ」がここでは「ズビズバ」となった。
音楽は、仮面ライダー、ゲッターロボなどを手掛けた菊池俊輔(きくち しゅんすけ)の手によるもの。
↓「輝けPAT」については、こちら↓
「ジャンボーグA 「輝けPAT」」YouTube
…以下、余談(その1)。
わしがリアルタイムで初めて観たウルトラマンといえば、帰マン。
その帰マンは、DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」でよみがえった。
ウルトラマンを演じたのは、『『新世紀エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)』『シン・ゴジラ』の監督・庵野秀明(あんの ひであき)さんである。
↓DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」については、こちら↓
「DAICON FILM - 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」YouTube
…以下、余談(その2)。
その帰マンのミュージック・コレクションが、今月末の2月27日に3枚組で発売されるそうじゃ。
↓「帰ってきたウルトラマン ミュージック・コレクション」については、こちら↓
「「帰ってきたウルトラマン MUSIC COLLECTION」」Amazon
(CD「ワンダバ!~ウルトラ防衛チーム テーマ・コレクション~」日本コロムビア、2003年11月)
今日は、NHKラジオ深夜便「メディアの音楽~劇伴=ドラマのBGMの世界(2)」でのワンダバについて話をさせてもらいました。
「…(3)」では、レオ、ザ・ウルトラマン、80(エイティ)と発展していくワンダバの世界を堪能したいものじゃ。
ほいじゃあ、またの。
予告では「帰ってきたウルトラマン(以下、「帰マン」と略す)」(1971~2年、円谷プロ、TBS)のBGMも放送されるということじゃった。
「(2)」というからには、「(1)」があったはず。
今回が帰マンということは、前回はウルトラマン(以下、「マン」と略す)やウルトラセブン(以下、「セブン」と略す)のBGMが放送されたに違いない。
帰マンなら、あの曲がかかるのか? この曲がかかるのか?
アイキャッチもかけて欲しいのう。
やっぱり、「ワンダバ」は外せんじゃろ。
ワンダバってなに? という方のために説明しておくと…。
ウルトラシリーズで、地球防衛チームが出撃・戦闘をする時に使われるBGMのこと。
あとで紹介するが、帰マンのBGM「M-3」(「MATのテーマ」コーラス付きバージョン)の男声スキャットが「ワンダバダバ…」と聞こえるところから、「ワンダバ」と呼ばれるようになったんじゃの。
番組が始まってみると、前回放送できなかった分ということで、ウルトラセブンの曲から始まった。
1曲目、「ウルトラ警備隊の歌」(インスト)。
地球防衛チームの名前は、マンが「科学特捜隊」でセブンは「ウルトラ警備隊」、そして帰マンは「MAT」。
科学特捜隊は「科特隊のテーマ」、ウルトラ警備隊は「ウルトラ警備隊の歌」、そしてMATは「MATチームの歌」と、それぞれに歌が作られたとるんじゃの。
余談ながら…。
「MATチームの歌」は、あの名優・西田敏行(にしだ としゆき)さんによるカバーバージョンがある。
…というか、わしゃ西田さんの歌で「MATチームの歌」を覚えたんじゃがの。
本来は、主人公・郷秀樹(ごう ひでき)を演じた団 次郎(だん じろう)さんによるものが正式なんじゃが…。
…余談ついでに。
M・A・T(エム・エイ・ティ)、マットとは、モンスター・アタック・チームの略称である。
帰マン第1話(脚本:上原正三(うえはら しょうぞう))での、故・名古屋 章(なごや あきら)さんによる簡(かん)にして要(よう)を得たナレーションは、今でも忘れられんのう。
↓「ウルトラ警備隊の歌」については、こちら↓
「Tema del Escuadron Ultra / ウルトラ警備隊の歌 / Ultra Guard's Theme / Verion Musical」YouTube
2曲目、「スペースモンスター」。
「スペース」という言葉があるように、セブンの敵は地球を侵略する宇宙人という設定がされた。
そのため、敵には「○○怪獣」でなく「○○星人」と名づけられたものが多かったんじゃの。
↓「スペースモンスター」については、こちら↓
「ウルトラセブン BGM - スペースモンスター [M14] Ultra Seven - Space Monster」YouTube
3曲目、ジ・エコーズによる「ULTRA SEVEN」。
この曲、劇中ではイントロをカットして「ワン、ツゥー、スリー、フォー」の部分から使われた。
セブンで「ワン」から始まったものを、帰マンでは「ワンダバ」と始まるようにした。
そこから、ワンダバはこの「ULTRA SEVEN」から始まったともいわれとるんじゃの。
↓「ULTRA SEVEN」については、こちら↓
「ウルトラセブン挿入歌/ULTRA SEVEN # ジ・エコーズ」YouTube
4曲目、「M-3」。
今まではセブンの曲じゃったが、これは帰マンの曲。
さきほど紹介したとおり、正式には「M-3」(「MATのテーマ」コーラス付きバージョン)と名づけられたの男声スキャットが「ワンダバダバ…」と聞こえるところから、「ワンダバ」と呼ばれるようになったんじゃの。
↓「M-3」については、こちら↓
「帰ってきたウルトラマン ワンダバ.」YouTube
5曲目、「M-2」。
帰マンの曲が続くと思っとったら、いきなりウルトラマンA(エース)(以下、「エース」と略す)へ。
この曲は、エースの地球防衛チーム・TAC(タック。Terrible-monster Attacking Crew。超獣攻撃隊)を歌った「TACの歌」を、ワンダバコーラスにしたものなんじゃの。
牧場の緑が 左右に分かれ
光るマシーンが あらわれる
かがやくシグナル 赤から青に
勇気とちからが あいことば
タックの仲間と 銀河をこえて
スペースマシーンが 陽に光る
行け行けタック 北斗をのせて
「TACの歌」作詞:東 京一
↓「M-2」については、こちら↓
「TACワンダバ」YouTube
6曲目、「C-1」。
7曲目、「C-3」。
エースの次は、タロウ。
セブン、帰マン、エースのBGMは、広島と縁(ゆかり)の深い冬木 透(ふゆき とおる)さん(八重(やえ)高校(現:千代田高校)入学、観音高校卒、エリザベト短大入学)が担当されとった。
タロウは、故・日暮雅信(ひぐらし まさのぶ)さんによるもの。
今までの力強い「ワンダバ」でなく、タロウらしい脱力系の「ダーダバ」。
タロウのノリが好きじゃなかったので、タロウはほとんど観とらん。
今までのワンダバは、作曲家・冬木 透さんの手によるものじゃった。
が、ウルトラマンシリーズが進むにしたがって他の作曲家によるワンダバも作られるようになったんじゃの。
余談じゃが…。
そのむかし、RCC(アールシーシー。中国放送)の「えんちゃん」こと故・煙石 博(えんせき ひろし)アナウンサーがおられた。
月曜から金曜の朝の情報番組「おはようラジオ」では、カープが勝った翌朝、煙石さんはタロウのオープニングテーマ「ウルトラマンタロウ」のカラオケ(放送バージョンとは異なる)をバックに、気持ちよく歌っておられた(涙)。
今のようにセ・リーグ3連覇を果たすような常勝球団ではなく、リーグ優勝すらしたことがなかった、万年最下位のお荷物球団と呼ばれとったころの話じゃ(爆涙)。
↓「C-3」については、こちら↓
「ZATのテーマ」YouTube
8曲目、SGMのテーマ。
タロウの次は、レオ。
レオといえばMAC(マック。Monster Attacking Crew)では?
ということは、SGMってなに?
SGM(エス・ジー・エム。Science Guard Members)とは、ミラーマンの地球防衛チーム。
帰マンから始まったワンダバが、エース、タロウと広がった。
そして、同じ円谷プロによるミラーマンにまで広がったというわけなんじゃの。
「ワンダバ」がここでは「シャバダバ」となったが、音楽は冬木 透さんの手によるもの。
↓SGMのテーマについては、こちら↓
「SGMの唄」YouTube
9曲目、サークルパレーズによる「輝けPAT」。
帰マンのMAT(マット)に始まって、MAC(マック)、SGM(エスジーエム)…。
今度は、PAT(パット)?
PATとは、円谷プロ「ジャンボーグA」に出てきた地球防衛チーム、PAT(Pro-tective Attack Team、地球パトロール隊)の略称。
「ワンダバ」がここでは「ズビズバ」となった。
音楽は、仮面ライダー、ゲッターロボなどを手掛けた菊池俊輔(きくち しゅんすけ)の手によるもの。
↓「輝けPAT」については、こちら↓
「ジャンボーグA 「輝けPAT」」YouTube
…以下、余談(その1)。
わしがリアルタイムで初めて観たウルトラマンといえば、帰マン。
その帰マンは、DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」でよみがえった。
ウルトラマンを演じたのは、『『新世紀エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)』『シン・ゴジラ』の監督・庵野秀明(あんの ひであき)さんである。
↓DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」については、こちら↓
「DAICON FILM - 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」YouTube
…以下、余談(その2)。
その帰マンのミュージック・コレクションが、今月末の2月27日に3枚組で発売されるそうじゃ。
↓「帰ってきたウルトラマン ミュージック・コレクション」については、こちら↓
「「帰ってきたウルトラマン MUSIC COLLECTION」」Amazon
(CD「ワンダバ!~ウルトラ防衛チーム テーマ・コレクション~」日本コロムビア、2003年11月)
今日は、NHKラジオ深夜便「メディアの音楽~劇伴=ドラマのBGMの世界(2)」でのワンダバについて話をさせてもらいました。
「…(3)」では、レオ、ザ・ウルトラマン、80(エイティ)と発展していくワンダバの世界を堪能したいものじゃ。
ほいじゃあ、またの。