憩いの森

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悩ましい難聴問題

2019-11-07 10:22:07 | 医療・介護
このブログでも何度か難聴と補聴器利用の悩みを掲載してきたが、今回もその続きである。

約2年前から以前は聴力が落ちてもお気に入りのCDはボリュームを少し上げれば綺麗に聞こえたのだが、現在は音が歪んで音程も狂う「感音性難聴」の症状が進み多数のCDを聴く楽しみが奪われてしまった。

先日千葉の国産の補聴器を製造販売しているメーカーの営業所で専門家に今後補聴器で感音性難聴の改善余地があるかどうか、約1時間半も相談してきた。

その店は3年前に最初に聴力検査をした耳鼻科の補聴器専属相談業者だった。その時はレンタルの試用補聴器を1日だけ借りたがあまりに耳に響いて耐えられず翌日すぐに返却してしまった経緯がある。

今は市販の安い補聴器で3年間利用した結果、ようやく耳が補聴器になじんできた印象がある。それほど時間がかかるものなのである。

専門家といろいろお話した結果、たとえ両耳で100万円の補聴器を使ったとしても、感音性難聴の症状であるドレミの音階がドレミに聴こえない歪んで聴こえる症状は現状では治せないとのこと。

これはインターネット上の情報でもほぼ同様な見解であった。


現行の市販品であるOMRONのAK-15デジタル補聴器はまあまあ両耳で約9万円の割にはよくできた製品だと思う。いずれ眼鏡業者の勧める45万円の補聴器購入構想は貧乏な年金生活者には経済的に大きな負担となるので棚上げにすることにした。いずれ高度難聴まで進んだらOMRONではできない高出力の専用補聴器をその時にあらためて検討することにした。

以下は難聴の仕組みと音程が狂う現状分析にスマホの楽器アプリや周波数測定アプリを利用した動きについて話題にした。



↓聴覚に関する器官、聴覚信号は最終的に脳の聴覚野(赤い左右2か所の部分)に達してそこで内容が判断される。音が聞こえても聴覚野で言葉として理解できない病気もあるようだ。



↓天地を判断する三半規管と鼓膜~耳骨~を経由して音波を受け取る渦巻き官の断面



↓渦巻き官と周波数別に共振する場所が渦巻きの中で異なる様子を説明したコルチ器の断面、渦巻きの入口付近は高音を拾うが低音は渦巻きのずっと奥に入り込んで共振する。



↓コルチ器の断面に音で揺れる有毛細胞が見える。(画像中央の紫色の臓器の下に狭い隙間に縦に生えた歯ブラシのような形)老人性難聴になると若いころは綺麗に生えそろっていた毛が剥げて高さもバラバラになる。残念ながら自分の頭の禿げようとちっとも変わらないのである!




↓スマートフォンアプリにある正弦波などの発信器、数10ヘルツから1万ヘルツ程度を発生して高級ヘッドフォンでかなりの聴力特性を診断できる。半年前は1900ヘルツが極端に聞こえが悪かったのに現在は不思議なことにそこは回復して今度は4000ヘルツが聞こえが非常に悪くなった。



↓正弦波の他にノコギリ波など4種類の信号を作ることができるが、感音性難聴のせいで健常者には美しく聞こえる正弦波も感音性難聴者にはノコギリ波と同じように歪んで聴こえてしまう。  "(-""-)"




↓音程が狂う現象をよく掴めるのが楽器の演奏である。現在はスマートフォンの優秀な楽器アプリが無料で利用できるので感音性難聴の確認に使える。標記のアプリは100種類以上の楽器の音を出せるが難聴の確認にはやはり一般的なピアノ音が確認し易かった。出せるオクターブも広いので低音から高音まで検査できる。



この楽器アプリで何度も検査したが、ドレミドレミドレミと鍵盤を打ってからドミソと打つとドレミに聴こえるのである。またドレミファソラシドが正しく聞こえず、1オクターブ上げた音階が1オクターブ下の同じ音階は一致しないといけないのに1/2音階以下で周波数がずれるのである。ひどいとドレミの音も[ド]~[レ♭]~[ミ]と打たないと正しいドレミにならなかったりする。不思議だ!

音階の状態はいつも同じはなく次の日には違って聴こえるのでやっかいだ。これらの経験から耳鼻科や眼鏡店での周波数帯別の聴力検査はやっても不正確ではないのか? 最近はすっかり疑義が生じている。この件では今後もネットの情報をつぶさに調べてゆきたいと思っている。

世の中にはいろいろ不思議なことが起きるが初めての感音性難聴の経験もわたしにとってはその一つである。