憩いの森

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13年ぶりの団地6帖和室→洋室へリフォームして利便さ3倍向上!

2016-03-19 09:38:07 | 衣食住
平成28年3月5日完工

2003年6月に父母の住んでいた公団団地の3LDKを譲り受けて早13年、自室は畳の6帖入れ替えと古い押入れを少し改造したものでがまんしていた。しかし、当方が70歳を超えた現在、今回費用の工面がついたこともあり、老後のことを考えて洋室フローリングとベッドへ、手の届かない深い天袋をやめて荷物の出し入れしやすい普通のクローゼットへリフォームすることにした。

以前短いが建設会社にいた経験もあり、今回の費用予想を3社見積もりで行った。3社とも自宅近隣の工務店であるが、当方のわがままな要求に親身になってよく動いてくれた。いろいろな助言も大変参考になり、その節は大変お世話になりました。工事を発注した業者の工事代金は産業廃棄物処理費用も含めて61万円、その他通販で購入したベッドやパソコンデスク等を含めると今回のリフォーム費用は約70万円だった。

古い扉の交換は現場でカンナを使って現状の木枠に合わせるために費用がかかってしまうが、それでも実施してよかったと感じている。ガラスを通して暗い玄関周りが明るくなって来客の印象も良い。

リフォームの仕上がりや使い勝手等、結果は上々でほぼ計画していた要素を達成できた。住み易さはふすま入口と押入れのある畳敷き和室からドア入口とクローゼットのあるフローリングとベッド(折り畳み)での生活に変わり、以前の3倍以上に向上したと言ってよいだろう。これでもう終の住みかとして必要な環境はできた。!

以下は、TV人気番組にちなんで「プチ改造ビフォア・アフター!」の写真である。



●リフォーム前 *****************************************

↓平成15年にリフォームしたときの業者への依頼用間取図


↓畳とふすまの部屋


↓畳の部屋に24年前のワープロ時代のOAデスクと17年前に買った座り机型のOAデスクはごちゃごちゃとした印象があった。


↓17年前に購入した本棚の横には入りきれない荷物がいっぱい、それに43年前結婚時に購入した洋服ダンス(右側)は収容力はあるものの、やはり部屋を狭くしている。



↓2間幅の巨大な天袋と1.5間の押入れはぎっしりと布団衣類ガラクタで埋まっている。


↓出入口はふすまである。ここを標準のドアに変更する。高さがあるので上部の天袋は抜いて空間にする。


↓この昭和47年建築当時のままの扉もついでにガラス入り特注扉に変更したい。多くの家では昔にガラス入り扉に交換している。


↓畳生活最後の布団での就寝


↓工事のために一時移動した荷物でいっぱいの北6帖和室、ここは以前に息子が使用していた。


↓北の6帖に入りきれない荷物はリビングへ溢れた。




●リフォーム中 *****************************************

工事期間は平成28年2月29日(月)から3月5日(土)までの6日間である。最終日は特注ドアの工事とトイレのドアノブの交換だけで、6帖洋室の工事は4日までに完了した。OAデスクの組み立てはこの後から開始したが、異常に重いパネルが多く想像以上に苦労した。よくぞ腰痛が再発せずに済んだものだと思っている。

工事期間中は住みながらのリフォームなので、一時的に家具や荷物を別の部屋に移動させるのだが、天袋に収容していた容量も大きく、また、洋服ダンスの処分等でリフォーム後の収容容積は半分程度に減るため、思い切って不要品を処分しなければならず、これが結構大変だった。

覚悟を決めて引っ越しをするのと同じ気分で大掃除と家具物品の整理を敢行した。もうシニアの世代に仲間入りして減った体力のまだあるうちに難事業!を終わらせる計画である。

↓本棚はかもいより背が高く我々夫婦では動かせないので大工さんにお任せしたら、工事中はやはり傷が付くといけないというので玄関の通路に移動してくれた。台所に抜けるのに狭くて苦しい。



↓初めて見る床下のコンクリート面





↓他の部屋はリビングも含めて移動した荷物でてんこ盛り! 毎日寝る場所を確保するのが大変だったが、幸い大工さんが夕方工事終了後に板張りの床を電気掃除機で綺麗に掃除して帰るのでそこに先に発注した折り畳みベッドを持ち込み寝た。これは大変有り難かった。


↓LL45規格の防音フローリング工事を先に終了して、傷が付かないように上に養生シートを貼った室内の様子





●リフォーム後 *****************************************

↓2つのOAデスク(パソコンデスク)と洋服ダンスがなくなり、新しく通販で購入した大型OAデスクを設置、折り畳みベッドは日中は敷布団を載せたまま折りたたんで室内干ししている。

机の左側のチェストは25年以上使っている電話台である。工事終了直後の壁は女の子の部屋のように春夏秋冬の季節を感じる100円ショップの造花がぶら下がっている。この仕様は妻や妹の評価は「なにこれ?」だった、やっぱり・・・! 

机は通販店ロウヤの製品で横幅が1.5mもある超重量級の製品で3日がかりで組み立てたが、これはロートルには大変負担の大きい組み立て家具であった。広い面が使い易くBoseの2スピーカーやスマホ、タブレット、インターフォン、モバイルルーターなどを含めて生活に必要な電子器具類をすべて置ける。

天板は分厚い板の上に黒い強化ガラスを載せてあり、高級感があり、お茶をこぼしても拭けば元通り綺麗である。ホワイトボードは重宝なので外せないアイテムでまわりの金網や金具を隠すためにも造花が必要だった。

よく使う文房具も壁に吊っているのでゴチャゴチャではあるが机の引き出しと併用で利便性向上、ただし、文書の収納量を重要視するなら、素直に事務用のスチール机とサイドワゴンにした方が丈夫で使い勝手も良い。SOHOのような事務所のイメージになる!


↓4月30日現在、「何これ」?の造花のうち古いのを捨てて半分程度にし、空いたスペースは親族の写真を飾り少しは良くなったかも!!


↓クローゼットの引戸は結局 Panasonic製の標準3枚連動扉になったが、1.5間に少し寸法不足で特注にするか3業者共迷った。大きな1枚ものの板は搬入が大変で団地の階段と玄関の扉を通すのがギリギリだったそうである。

ちなみに引戸にしたのは理由がある。通常は折れ戸にするところであるが、折れ戸が外側に50cm程度飛び出すためベッドを置くと通路が塞がってしまうのを避けるためである。


↓本棚の位置を以前と反対側に置いて、新しく観葉植物(ワーネッキーレモンライム)と姿見を設置、鉢植えの左の箱はコーヒー等のお茶道具と菓子があるお茶ボックス



↓クローゼットの左側は0.9間程度の幅で標準の棚とハンガー用パイプ、上部に別途ハンガー用パイプを追加注文したが、これがズボンやネクタイ、ベルト等を隙間に吊るための重要な設備、収納不足を解決するために徹底的に空間を埋めるようにした。


↓クローゼットの右側は0.6間程度の幅で約1000mm、敷布団が折れずに楽に収納できるようにした。業者の参考意見として,安価に、しかも湿気予防には壁紙仕上げをしない方が良いとのことで白木の板張りになったが、思っていたより良い印象だ。2段の棚もよくある厚みのある框はなく機能的にも良い。



↓洗濯物を一時的に室内へ干すのに重宝している物干竿吊り用金具(川口技研のホスクリーン)、吊り輪のような道具も来客時は天井から簡単に外して竿ごとクローゼットに隠せる。

お金のある方は乾燥機付き洗濯機を使うため、このような室内干し道具はあまり興味がないだろう。むろん洗濯物の乾燥は殺菌や脱臭を考えるとやはり日光を当てるに限るが、洗濯物をハンガーにかける一時的作業や、梅雨時はエアコンの除湿機能と扇風機の併用で夜中までには乾くので、大変重宝している。

押入のカビ対策には、昼間は襖を開けっぱなしにする方法で対応してきたが効果はあった。これからはクローゼットの扉も開けっぱなしの状態で通風対策をする。


↓仕事にも使うパソコンは3年前のツクモ電機の製品で、趣味のビデオ編集にはなくてはならない高性能機だ。パソコンラックに外付けHDD3台と共に収容できる。パソコンのモニターとしても使えるSHARPの24インチ液晶テレビとセットで利用



↓SHARPの液晶テレビは、24インチでパソコンのモニターも兼用するフルハイビジョン仕様であるが、この24インチサイズは残念ながらもう製造されていない。


↓電源コードも見た目にゴチャゴチャの印象を強める景色なので隠せる机の下に板を加工して配電盤を設置した。



↓念願の扉交換終了、これで数年前に交換していた台所と玄関の間のガラス戸に加え、新しく玄関に光が届く2か所の扉が加わって玄関からの景色が明るく向上した。ついでに暗かった玄関の照明を100W相当の明るさを持つLED器具に交換した。


↓玄関側から見た景色で左の扉はふすまから変えた標準扉で右側の特注サイズの扉と比べて高さで200mmも違う。右側の扉は周りがPC工法で作られた団地のコンクリート躯体となっているため、大きくはできないので特注サイズとして専門の建具業者が造作した。


↓新しくリフォームした洋室から見た景色で特注扉の向こう側は8帖リビングであるがあまり通ることはない。


↓工事のついでに43年前の板に壁紙を貼ってしのいでいたトイレのドアは滑りやすい丸いノブをレバー式に交換した。


↓折り畳みベッドを使う時の様子、アイリスオーヤマ製の「すのこベッド」で、直接敷布団を敷いて寝るため背中が痛むかと思ったが、意外と睡眠に影響はなかった。通風がよいので敷布団をかなり乾燥できるようだ。構造的にしっかりした印象で心配したきしみ音も少なく、朝に折りたたむのも楽な力でできるのは有り難い。購入したメリットは十分にあった。(2016/5/20記事修正)



↓アイリスオーヤマ製の「すのこベッド」の裸の状態。すのこの板は今回は茶色を選んだが白色の板もある。



↓通常はこのように敷布団にシーツを載せた状態で折りたたんで適当な場所に置いている。掛け布団は押し入れにしまった方がよい。




↓使用している椅子はニトリで最近調達したロッキング機能のあるもので、座面は小さなコイルスプリングを内臓、ときどきレバーを引いてシートをゆりかごのように前後に揺らすとブランコに乗っているようでいいアイデアが湧いてくる。むろん、ロッキング機能を固定すると座面ごと背もたれが傾いたままで仮眠にも使える。体が当たってこすれる部分はすべて本革製のため価格はやや高価で約3万円だった。

以前はホームセンターで買った 9,800円の椅子を使っていたものの、最初はロッキング機能なしでも見栄えも座り心地もまあまあ良かった。しかし約1年過ぎたら座面がへたって固くなり尻が痛くなったのでやはり安物はダメかと反省した。ただし、お尻が固くて眠気が生じないのは逆に仕事をするには良いかも!

今後も仕事にも使うため机より高いが新たに奮発投資した。でも本音はデスクワークに特化した 5~20万円のコクヨ製で体が包み込まれるような固めのウレタンクッションの椅子が欲しいところだが贅沢すぎるのであきらめる!




(※2016/5/15 記事訂正)以前に「リクライニング機能」と表示していたのは間違いでした。リクライニング機能は座面はそのままに背もたれが後ろへかなり倒れるものを指すようです。そのような製品は通販の事務用椅子では少ないです。今回購入した椅子も含めて、大半の製品がロッキング機能だけでした。



【PS】実は工事完工の日である3月5日の朝に、母のいるニチイケアセンターから電話が3回もあり、母の心臓の容態がおかしいとのことで救急車で病院へ搬送となった。折悪しく工事の業者が来訪して自分は外出することができず、電話で妹に病院に行ってもらう手はずを整えて、母は介護士が救急車に乗り込んで病院まで付き添いしてもらった。

このようなとき、老人ホームにお世話になった甲斐があった。介護士は経過報告も電話で連絡してくれた。翌日3月6日(日)~7日(月)と連日病院へ訪問して誓約書提出と保証金5万円の支払いを済ませた。その後は一進一退の病状で現在も目が離せない。