●↓こちらはデジタル方式 (耳穴式)
●↓こちらはアナログ方式 (耳穴式)・・・外見は同じ
●↓耳の中は? (資料:デンマーク生まれのワイデックス補聴器)
●↓聴力図
今日は興味のない方には眠くなる話題です。!! 3月3日はひな祭りの日であるが別名「耳:33」みみの日でもあるとNHKの朝の番組で紹介されていた。
加齢によるものを含め難聴を治療する方法が今のとこないらしい。従って悪化することを防ぐには、大きい音を聞いた後はその倍の時間耳を静かに休ませるのと、血液サラサラになる栄養を取ると良いとNHKの番組で勧めていた。
今から数年前(たぶん68歳くらい)に会社の健康診断で聴力が低下していることを教えられたのが難聴を認識させられたきっかけである。デンマークの補聴器メーカーの資料によると日本では74歳の41%の人が聴力の衰えを感じていると報告している。これは自分にも当てはまる。
その後も仕事では難聴で困ることもなくいつの間にか難聴が始まっていたことを忘れていた。それが1年半前の人間ドックで軽度の難聴になっていることを告げられた。
思えばこの1年は妻からテレビの音が大きいと言われていた。ただ、人間ドックでの聴力検査は1KHzと4KHzの2つの周波数領域だけの診断なので難聴検査としては不完全ではあるが、1KHzが40db(デシベル:音量レベルで数値が大きいほど難聴度合いが高い)で所見あり、4KHzは30dbと所見なしだった。
最近まで不動産屋でアルバイトをしていたが以前にはたしかに電話内容や同僚や社長の話が不明瞭で聞き返すこともたびたびあったのも事実である。
半年前に耳鼻科を受診して聴力の精密検診を受けたが、加齢による軽度の難聴だが不便でなければまだそのままでもよい。でも生活に支障があるなら補聴器業者を紹介するというので業者のレンタル補聴器(耳掛け型)を試用してみた。
価格は両耳で約20万円とこの手の商品としては安いほうであった。高いものは両耳で100万円するというから当方のような貧乏人はびっくりしてしまう。高額になる理由は購入後の何度も行う細かい調整費用(人件費)が含まれているからだと言われている。
レンタル補聴器を自宅で使い始めたが食器のガチャガチャいう音や台所で水を流す音がびっくりするくらい騒音として耳に響くのである。外出すると横を通り過ぎる車のタイヤの音がザーとこれまたものすごくうるさい。
耳掛け型の補聴器は眼鏡利用者には使い辛く耳からすぐにはずれてしまうことが多かった。ただ耳掛け型の良いところは高度の難聴者用の高出力補聴器が作りやすいようだ。耳穴式では軽度難聴用までが多い。
結局 レンタル補聴器を借りたものの1時間と連続使用するのが我慢できずに翌日耳鼻科に返却したのである。ネットの書き込みをみるとこのような体験をした軽度難聴者は多いようである。
しかし高額の補聴器は出費予算のこともあるのでとりあえずは市販の補聴器を試してみることにした。もっともこの購入パターンは事後の周波数調整などが大切なので医者も眼鏡屋も勧めない方法であることは承知の上での購入である。あくまで自己責任で買うことにした。
最初はベストセラーになっているOMRONのAK-4というアナログ式の補聴器を購入、しかし当初は使ったり使わなかったりして徹底していなかった。それでは無駄使いになるので意を決して3か月ほど前から仕事で使うようにした。すると今年になってからは1日5~7時間連続使用することができるようになった。
ただ使用時間が長くなると耳の穴が湿気でかゆくなるので適宜補聴器を外して耳穴を乾かしている。この辺りは皆さんはどう対応しているのか知りたいところである。湿ると綿棒で軽く耳垢を掻き出すのである。
維持費は電池代程度であるがAK-15で電池容量はカタログ値で170時間、これは1日10時間使って17日使える勘定になる。まあ、半月に両耳で電池2個を交換する費用は月に約300円で済むだろう。(コンビニや大手スーパーで入手できる。PR41(312同等品)×6個入りで¥500程度)
補聴器は湿気に非常に弱いと書いてあるので野外での雨や入浴の時にはずすのを忘れないように気を付ける必要がある。
ところでアナログ式補聴器の最大の難所、ピーというハウリング音もサイズがSMLとあるイヤチップを一番直径の大きいLサイズを使うと大幅に低減することを発見して仕事で客からの電話対応も可能となった。不便な場合はハウリング対策が進んでいるデジタル式の補聴器を使うと良いそうだ。
まあ、アナログ式でも受話器の角度を変えたり、補聴器と電話の受話器を少し離すとハウリングが止まるのでいろいろ試してみる価値はある。
ネットの情報を調べても補聴器はいろいろな場面での経験を積んで耳を慣らしてゆかないとダメなようだ。脳が過剰反応しないように音量も含めて調整が必要であることを痛切に感じた。
現在アルバイト契約が終了したがいずれ別のアルバイトを見つけるつもりでいるので特に電話対応などがあれば補聴器は必須となる。散々迷った挙句に紛失と故障対応代替機?として別途デジタル式の補聴器を購入してしまった。
価格面ではOMRONのアナログ式は\23,000であったがデジタル式補聴器\65,000とそう安くはない価格である。(いずれも両耳の2個) しかしアナログ式ができないハウリングや連続音の制御はできるとある。
でもアナログ式の良いところは電池の公式連続使用時間が270時間とデジタル式の170時間に比べて長いのが優れている。音質も若干ではあるがアナログ式のAK-4の方が良いように感じる。
先日は電車に乗って千葉駅に行きペリエやヨドバシカメラの店内、バスロータリーの雑踏などを新しいデジタル補聴器でどのように聞こえるか使いものになりそうか調査をした。
アナログ式補聴器でもそうだが、JRの電車到着を知らせるアナウンスは通常でも大きすぎるのに補聴器では頭が割れるほどに大音量になるのは困った!! 特急電車が通過するレール音もすざましい。
現在の音量レベルは下記の画像を参考にしてほしい。まだ最大音量の半分程度で矢印のマークが目安であるが今後使い込んでゆくうちにまた若干変更もあり得る。
●↓音量レベル
まだ使い込みは短いがデジタル式補聴器の良さが少しわかってきた。その一つがハウリング対策が良くできていた。アナログ式では受話器と補聴器の位置が同じならハウリングの起き方も同じであるが、デジタル式は受話器が補聴器に接近すると小さくギギギとハウリング音が聞こえるがすぐに(1~2秒)で止まって電話の音が綺麗に聞こえるのである。
OMRONのサイトでの説明を見ると、ハウリングを起こす周波数と逆の打ち消す波形をすぐに作って、しかも打ち消す周波数のタイミングをわずかにずらした波形を合成しハウリングを止めているようだ。これはすごい技術である。
豆粒のような筐体にマイク、スピーカー、コンピュータ?、電池などを凝縮して作られているからだ。元SEだった自分にとってはこの補聴器に一体どれだけプログラミングが施されているのか知りたいものだ。
その他デジタル式AK-15の良さを探しているがエアコンなどの連続音の抑制機能は、自宅のエアコンが静かで確認できなかった。そもそも連続音としてどのような条件を想定して設計してあるのか、資料がないのでわからない。このためネット上での評判としてAK-15のデジタル式補聴器は音質も悪くなったし、ただ価格が高いだけでAK-4のアナログ式とあまり変わらないではないか、無駄使いをしてしまったという悪い評判の投稿も見られた。その方はデジタルのAK-15の方がハウリングを起こしにくい性能を確認できなかったのだろう。
また補聴器の悩みに挙げられているひとつとして自分の声が変に響くのでいやだという点は、自分の場合はあまり感じなかった。OMRON AK-15もAK-4もそのような現象は感じられなかった。
ところで最近にデジタル式補聴器の所有は隠して眼鏡市場で無料で聴力検査をしてもらったのでその報告である。
結果は1KHzが60dbと中程度の難聴になっていることがわかった。残念!! ただ500Hzや2KHzと4KHzは50dbと軽度~中度の難聴であった。半年以上前に耳鼻科で検査してもたっらときからまた悪くなっている可能性もある。
いずれもっと難聴が進むのは間違いなさそうである。当面は購入済4個の補聴器を使い倒すが、購入した補聴器の耐用年数の5年を待たずに20万円以上の正規の補聴器購入もありそうだ。そのための予算を考えておかねばならない!
最後に、通販の補聴器に関するネット上での評判は役に立たない情報も数多いので注意が必要である。
特に事情を知らない子供が高齢の親に補聴器をプレゼントして「何とか使っているようだ」と投稿しているのは曖昧な口コミ情報で役に立たない。
また、電池ケースがすぐ壊れて使い物にならない商品と投稿しているもある。たしかに電池ケースは極小なので根元の爪が折れやすいが予備品は1個同梱されているし通販で爪だけ販売されているのである。
保守用品の存在と親への使い方をちゃんと指導して監視しないと意味がないのである。プレゼントした親や孫が事情をよく知らずにクチコミ投稿していると閲覧者に間違った情報を提供してしまう。
補聴器用の電池についても正しい理解をしていない人が多い。ネットの説明では現在販売されている補聴器用電池の殆どは空気亜鉛電池が使用使用されており、使用直前に保護シールを剥がし、電池内部に空気を取りこんで電圧を安定させてるため30秒~60秒待ってから使用すること。(取りこんだ空気中の酸素がプラス電極の材料の役目をしている為)と書かれている。
このため、親に補聴器をプレゼントしたのにあまり使わずに放置しておいて後で、子供が1週間も使っていないのに電池が空になっていたことに気づき口コミに電池の持ちが非常に悪い商品だと投稿したケースもあった。
つまり空気電池は酸素を取り込むシールで再度蓋をしない限りどんどん電池は放電してしまうそうである。この点メーカーももっと特殊な空気電池の利用注意点を宣伝すべきだろう。
いろいろ書いたがこの記事が補聴器購入を考えている方に少しでも参考になれば幸いである。
●OMRON AK-15の仕様