ここ2年はTSUTAYAのレンタルビデオで映画鑑賞を楽しんでいる。理由は利用している店がシルバー割引(60歳以上半額:7泊8日¥190/本)をやっているからである。
もっとも自宅付近にはTSUTAYAでない店が¥100レンタル(新作は除く)しているので特に安いわけではないが現代は安価に昔の映画を自宅のテレビやパソコンで見られるいい時代になった。
すでに100本以上の映画をレンタルDVDで見たが、まあDVD観賞中は時間泥棒であるのはやむを得ない。他の勉強や仕事が進まない。ホームページやブログの更新も遅くなるが50年~80年も昔の懐かしい映画を見る楽しみはやめられない。むろん映画館に行けば大画面、立体音響、かつシルバー料金¥1,000/人で見られるが、出かけると交通費もかかるので自宅で見るのは経済的にも価値がある。
前置きが長くなってしまったが、先日レンタルBD(blu-ray)で復元されたシネラマ「西部開拓史」を見たが、これはすごい! シネラマ映画は3台のカメラで撮影されたものを3台の映写機で巨大なスクリーンに投影する技術で1952年に初公開になって話題になった。
もちろん当方は当時三重県の田舎に住んでいたのでシネラマ映画館などなく受験勉強の最中でもあり実際に生でシネラマ映画を見たことはない。BDでもその解像感は通常のBD映画より高精細で美しく、3本のフィルムの継ぎ目の痕も全然わからないほどでとても50年も前のフィルム映画とは思えない仕上がりである。
今回の「西部開拓史」は1962年に公開されたものでシネラマの特性を生かして繊細かつ雄大な荒野を西部を目指して旅する幌馬車隊、激流をいかだで下るシーン、インデアンの襲撃、蒸気機関車での格闘シーンなど、やはり映画館で見たいと思える迫力ある画面がすごいのである。
おまけに劇場の観客席から見たシネラマ風にわざわざ画面の両側を縦に引き伸ばしたモードのBDもついていて2枚組になっている。標準のワイド画面版BDでも超ワイド画面になっていて実際に21.5インチモニター上で測ってみたらアスペクト比が16:9(1.78:1)ではなく、2.88:1であった。従って上下に黒い帯が出るので40インチ以上の薄型テレビに映してみたいところである。
シネラマ映画の「西部開拓史」についてはWeb上の説明文では次のようである。
「・・・三世代にわたる西部開拓者一家のドラマと、半世紀にわたる西部開拓の歴史を5つのエピソード(両親を失った開拓者の娘と山男の恋愛、一攫千金を目論むショーガールとギャンブラーとの恋愛、南北戦争に巻き込まれた西部の人々の葛藤、インディアンと鉄道敷設者たちの生死を賭けた攻防、列車強盗団に孤独に立ち向かう保安官の活躍)で描いたウェスタン超大作。 ・・・」(http://www.geocities.co.jp/hollywood/5710/how-west.htmlから借用)
●↓わざわざシネラマの雰囲気をだすために画面両端を引き延ばした面白い画面モードで標準ワイド版とは別のBDになっている。(2枚組)
●このblu-rayディスクの親切な解説サイトが下記にあるので紹介
国内盤「西部開拓史」シネマラ管球映画館