Corel Video Studio X6 が発売になったのでお試し版を使ってみた。15日間有効である。
●Corel Video Studio Pro X6のタイムライン編集画面例
●ScreenCap画面、赤いボタンを押すとWindowsのデスクトップ画面が録画される。
●モーショントラッキング画面 (目標物を追って動くオブジェクト→モザイク設定が簡単!)
テストに静止画を数10ファイル、HD動画クリップを数ファイル、BGMを1ファイル並べて再生時間5分0秒の1,920×1,080ピクセル/60iプロジェクトをブルーレイ(BD-RE)に出力した。レンダリングとBD書き出し終了まで6分25秒だった。
短いプロジェクトなので詳しいことは多数利用してみないとわからないが、実時間の3割増程度で書き出しまで終了したのは当方がいつも使っているSONYのMovie Studio 12より効率が良いようだ。元々Video Studioはレンダリング速度は早い方だったので今回も同様な結果が出たようだ。
X6の新機能として4Kの高画質映像編集出力が新たに追加されたが、素人ビデオ編集者の当方にはまだまだ無用の機能である。今回追加されたのかはわからないが、見ていて面白いと思ったのは、「Screen Cap」というWindows画面の操作をそのまま録画してビデオデータにする機能でアプリのビデオ版操作マニュアルを作るときに便利だ。
全体の操作画面は以前のX5とあまり変わりはないが、一つ有難いのは以前は画面全体が全画面表示しかできなかったのが、他のビデオ編集ソフト同様に縮小画面に替えることができるようになった。
これはタイムラインに画像映像フォルダを表示しながら使う画像を直接タイムラインにドラグするのに操作しやすくなり便利だ。以前はALT+Tabキーで画像フォルダをいちいち再表示させながらドラグしなければならなかった。無論、マニュアルどおり使いたい画像や映像はVideo Studioのライブラリに一度取り込んでから編集を開始する人が多いと思うが、当方はそのような無駄な作業はしたくないので保管フォルダーの中を直接指定して編集に使うようにしている。
その他ビデオSALON雑誌によると、今回追加された機能「モーショントラッキング」機能が紹介されている。
これは動く被写体の場所を指定すると動く被写体を追いかけてそのそばに画像や文字列を表示できるとある。モザイクは一発で設定できる優れものでこれはプロ用ビデオ編集ソフトの「アフターエフェクツ」にある機能で家庭用ソフトに搭載されるのは珍しいとある。
またPinPの子画面映像もキーフレームを設定して「モーション設定」で動かせるようになった。これは他編集ソフトではよく使う機能なので有難い改良だと言えよう。
その他、注目の機能として挙げられているのが「可変速とSDカード出力」で動画映像の再生速度をキーフレームを設定して簡単に自由に設定できるようになったことや、ディスクのみだったAVCHDの出力をSDカードにも出力可能となったとのこと。元々画像の変形などVideo Studioは得意な分野で面白ビデオを作りたい人には有難いソフトであったが、雑誌の評価から今回の改定でさらに興味ある作品編集の機能が増えたと言ってよいだろう。
全体的に以前より軽快な動きとかなりの機能アップで「Corel Video Studio Pro X6」は今後もビデオ編集ソフト売上№1の地位を保って行けそうだ。