味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

重厚にして文少なし。

2016-05-22 14:02:39 | ブログ
第2700号 28.05.22(日)
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重厚にして文少なし。『十八史略』
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 人情が厚く軽薄でない。しかもかざりのない人間である。600
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 【コメント】この文言を見て荘内南洲会前理事長・小野寺先生を思いだしました。上の解説にある通りのご人格であったと思います。周囲の先生方もそういう気質の先生方ばかりだと私共何時も話しています。
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 それは荘内に根付いている漢籍を中心として学問が華咲いた結果なのでしょうか。私共も荘内の先生方をお手本にして、ささやかながら精進したいと思います。.
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 昨夜の空手道教室も賑わいました。昨夜は、交通事故に遭わないための訓練を徹底しました。相手が子供ですから、どこまで身についたかわかりませんが、やらないよりかいいと思います。
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 実はしっかり受け答えする子供が、道場から外へ出る時、車が来るか確認もせず、外に出る姿を見たものですから、安全を徹底すべく実施しました。
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 どんなに知的に優れていても、健康であっても、空手道の型がうまくても、組手が強くても、走ってくる車に跳ね飛ばされたら、大けがをするからです。
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 全員起立させて、右ヨシ、左ヨシ、と指差し確認のおけいこをして貰いました。このブログを御覧になった方々も、各自、ご自宅でそういう訓練をして貰いたいものです。俺には関係ないとタカをくくったら大変な事故に遭遇します。
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 特に私の家の北側の道路は、仕事に出勤する方々が、午前6時頃から猛スピードで走って来るのです。万一そういう車が人を撥ね飛ばしたら、死亡事故につながると思います。
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 事故が起こってからではどうすることも出来ないのです。電電で安全担当の仕事をした私から見たら、危険極まりないことだらけです。現在地に家を立て住んでから40年になりますが、4件の大事故が起りました。
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 昨晩のテレビ報道で、テレビが世に出てからは、世の中が大変悪くなったとのことを放映しました。特にロシアとウクライナとの関係等々も詳細に解説しました。
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 連日、終日、読書をしている私から見たら、俗悪番組ばかりだと思います。これでは世の中良くなる筈がないと思います。企業からの広告を宣伝するための商売魂だけが先行しているように思われるのです。
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 私がテレビ番組を録画しだした30年位前は、それはそれは素晴らしいでした。現在も私の書斎に保管されています。
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 『西郷隆盛』より、-----
〈鰻池温泉に治療方々きている西郷隆盛のところに、海軍士官の制服を来た山本権兵衛らが訪ねて来た。------------その時西郷隆盛は、
 「まず世界をまわって来い。その土産話の方をおれは待っている。----気が屈した時には、「人を相手にせず、天を相手にせよ」と自分に言い聞かせるがよい。天を相手にして己れをつくし、人をとがめず、わが誠の足らざるところを己れにたずねるのだ。道はおのずから開ける」〉と諭した。第二十巻 140頁

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『臥牛菅実秀』(第236回)
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 この詩と、そして、この詩を書いたときの西郷の言葉は、招かれた荘内の人々の肺腑に、ある大きな感動を刻みつけたようである。
 当時、西郷の赫赫たる勲業や名声だけに目を奪われずに、西郷その人の真髄に迫り、そこに打込んでいった人は、きわめて少なかったと思われるが、実秀はその数すくない人の一人であった。
 実秀には、こういう経験があった。それは江戸在勤時代のことである。刀剣の好きな実秀は、研師の足達某をはじめ、目利きの人たちと集って、刀の鑑定書を開くことにした。実秀は職務のためにおくれて出席すると、席には前から集っていた人たちが鑑定を終えた十振り余りの刀が銘を覆うて並べてあった。実秀は壮年の血気にまかせて、つぎつぎに銘をいうと、それは十中、七八は的中したので、内心すこぶる自負するところがあった。

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『農士道』(第512回)
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 淵明にもこの苦しみと、この願とのありしかと思へば----。
又「庚戌の歳九月、西田に早稲を穫る」の詩に、

 人生は有道に帰す      衣食は固より其の端なり
 孰か是れ都べて營まずして  而も以て自ら安きことを求めん
 開春より常業を理むれば   歳功聊か観るべし
 晨に出でて微勤を肆にし   日入りて耒を負うて還る
 山中霜露おほく       風気も亦先づ寒し
 田家豈苦しまざらんや    此の難を辞することを獲ず
 四體誠に乃ち疲るるとも   庶はくは異患の干すこと無きを
 盥濯してえん下に息ひ    斗酒 襟顔を散ず
 遥々たり沮溺が心      千載乃ち相関る
  但だ願はくは長しへに此くの如くならんを 躬耕は歎ずる所に非ず。
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