味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

学問についての心構え。

2012-02-28 18:08:36 | ブログ

タイトル---学問についての心構え。第1165号 24.02.28(火)

 荘内南洲会理事長・小野寺時雄先生の著書『南洲翁遺訓に学ぶ』に、「安岡先生の教え」という論考があります。ご紹介します。

 恩師安岡先生に学んだことを申し上げるが、それは学問に対しての心構えについてである。先生は荀子の言葉を引用されて、君子の学は「通の為に非ざるなり。窮して困(くるし)まず憂いて意衰えざるが為なり。禍福終始を知って惑わざるが為なりと。わがともがら須く深省を発すべきなり」と申されておる。

 「通」の為でないということは、名誉の為とか博士号が欲しいとか、立身出世優先の為でもない、進学とか資格目あての為でもない。ましてや世の人を惑わすの用を足す為のものではない。特に学問の目標として示されたものが、(一)無名にして有力なる人間になれ。(二)人の世話の出来る人間になれ、の二つであった。

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 無名有力という言葉を知ったのは安岡先生の本をよんでからでありました。ここで、これをおよみになりました方に申し上げますと、生活の基盤が優先されることは理の当然であるということです。

 人生、たかだか80年くらいでありますが、こういった学問ほど、人に力と勇気を与えてくれる素晴らしいものはないと思って、私は日々取り組んでいるのです。あなたも、やってみませんか。


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