第2267号 27.03.13(金)
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錦を衣(き)て褧衣(けいい)す。『詩経』
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「褧衣」はうすぎぬ。錦を着るばあいには、その上にうすぎぬをかけて錦の美しさを外に現わさないようにする。
つまり、人間は自分の美しい徳や深い学問などは、外に現わさないようにするのがよろしいという教え。167
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【コメント】上の言葉を知り、皇后陛下を思い出しました。歩き方、言葉遣い等々、上の『詩経』の言葉どおりだと何時も拝見しています。それに比較して芸能界の方々の立ち居振る舞いは如何でしょう。
先ほど１１時頃、高校を受験した円心会の女性ヒーローから合格した旨の吉報が入りました。心から嬉しくなり、おめでとう、おめでとうを言いました。
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昨夜は、『南洲翁遺訓』発表風景をインターネット動画にて紹介した子供たちに、お友達にも教えたのと聞いてみました。お母さんが自慢気にとられると行けないから、黙っていなさい、といったとのことでした。
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まさしく正解だと思います。『南洲翁遺訓』を教えている私としては人々に知らしめて、少しでも道徳論・教育論として人々が『南洲翁遺訓』を諳んじてくだされば世の中少しでもよくなるのにと思うのですが、なにせ、原文が難解ですので、思うように行かないのが現状です。
でも、生涯の仕事として倒れるまで子供たちに伝えたいと考えています。
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『南洲翁遺訓』は菅臥牛先生たちが、漢籍全般を渉猟し、国家日本のためにと思って、命に代えて出版したものなのです。だから、一言一句も変えてはならないのです。昨夜は幼児たちが『南洲翁遺訓』を大きな声で発表しました。子供たち全員がそれはそれは良い声が出るようになりました。
そういう良い『南洲翁遺訓』を目の前にして円心会を退会する子供たちは、百万円以上の宝物を目の前にして、人生を諦めているように私には思えてならないのです。その答えは３０年後に出てくるのです。
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『大学味講』(第104回)
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ここで「君子」というのは、王および重臣達のように、治者の位に在る人であります。そういう君子の位に在る人々は、今日こうしてあることの出来るのは、先王の遺した立派な遺徳盛業によるものであり、その先王の「賢」のお蔭であるとしてこれを尊び、またその子供たちは、文王武王を自分達の親(祖先)として、その祖先に対する親しみをもつので、忘れることが出来ぬというのであります。
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『論語』(第204)
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舜は臣五人ありて天下治まる。武王は曰はく、「予に乱臣十人あり」と。孔子曰はく「『才難し』と、其れ然らずや。唐虞の際は斯より盛んなりとなす。婦人あり。九人のみ。天下を三分して其の二を有ち、以て殷に服事す。周の徳は其れ至徳と謂ふべきのみ。」
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舜には賢臣が五人あって、天下がよく治まった。武王は、「私には天下をよく治める臣下が十人ある」といった。これについて孔子が言うには、世間では人材を得ることは困難であると言っているが、まことにその通りである。
堯の治めた唐の時代、舜の治めた虞の時代は、斯れより、すなわち、周の武王の時代より盛んであるから、暫く別としても、周の武王の賢臣十人の中で、婦人が一人、男はただ九人にすぎない。
人才はかくの如く得難い。周は文王・武王と聖人が相つぎ、十人の賢臣を得て、天下の三文の二までが勢力下に入ったが、それでもなお臣として殷に事えていた。周室の道徳の高さは、まことに最上至極のものといっていいだろう。
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『農士道』(第８６号)
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かう考えてくると、朝夕自然の中に生活する農村人は其の生活がそのままで満足があり安定があるわけである。然しそれには矢張りさうするだけの自然を深く味ひ楽しむに足る眼が農村人に開けて来ねばならぬ。
王陽明の詩にいふ。
一たび家を移して 紫烟に入りてより
深林棲むこと久うして 遂に年を忘る
山中道ふこと莫かれ 供給無しと
明月清風 銭を用ゐず
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山中假令人間の作った市場の商品----ビールやサイダー等の供給無しとも、銭を用ゐずに観賞し得る明月清風の趣が解し得られるやうになりたいものである。
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百人一首
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逢い見ての 後の心に くらぶれば
昔は物を 思はざりけり 【権中納言敦忠】43
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高木先生の素晴らしい和歌に魅了されています。そしてその和歌もご紹介したいのですが、「薩摩賢者」でないため控えたいと存じます。有り難うございました。
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錦を衣(き)て褧衣(けいい)す。『詩経』
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「褧衣」はうすぎぬ。錦を着るばあいには、その上にうすぎぬをかけて錦の美しさを外に現わさないようにする。
つまり、人間は自分の美しい徳や深い学問などは、外に現わさないようにするのがよろしいという教え。167
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【コメント】上の言葉を知り、皇后陛下を思い出しました。歩き方、言葉遣い等々、上の『詩経』の言葉どおりだと何時も拝見しています。それに比較して芸能界の方々の立ち居振る舞いは如何でしょう。
先ほど１１時頃、高校を受験した円心会の女性ヒーローから合格した旨の吉報が入りました。心から嬉しくなり、おめでとう、おめでとうを言いました。
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昨夜は、『南洲翁遺訓』発表風景をインターネット動画にて紹介した子供たちに、お友達にも教えたのと聞いてみました。お母さんが自慢気にとられると行けないから、黙っていなさい、といったとのことでした。
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まさしく正解だと思います。『南洲翁遺訓』を教えている私としては人々に知らしめて、少しでも道徳論・教育論として人々が『南洲翁遺訓』を諳んじてくだされば世の中少しでもよくなるのにと思うのですが、なにせ、原文が難解ですので、思うように行かないのが現状です。
でも、生涯の仕事として倒れるまで子供たちに伝えたいと考えています。
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『南洲翁遺訓』は菅臥牛先生たちが、漢籍全般を渉猟し、国家日本のためにと思って、命に代えて出版したものなのです。だから、一言一句も変えてはならないのです。昨夜は幼児たちが『南洲翁遺訓』を大きな声で発表しました。子供たち全員がそれはそれは良い声が出るようになりました。
そういう良い『南洲翁遺訓』を目の前にして円心会を退会する子供たちは、百万円以上の宝物を目の前にして、人生を諦めているように私には思えてならないのです。その答えは３０年後に出てくるのです。
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『大学味講』(第104回)
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ここで「君子」というのは、王および重臣達のように、治者の位に在る人であります。そういう君子の位に在る人々は、今日こうしてあることの出来るのは、先王の遺した立派な遺徳盛業によるものであり、その先王の「賢」のお蔭であるとしてこれを尊び、またその子供たちは、文王武王を自分達の親(祖先)として、その祖先に対する親しみをもつので、忘れることが出来ぬというのであります。
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『論語』(第204)
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舜は臣五人ありて天下治まる。武王は曰はく、「予に乱臣十人あり」と。孔子曰はく「『才難し』と、其れ然らずや。唐虞の際は斯より盛んなりとなす。婦人あり。九人のみ。天下を三分して其の二を有ち、以て殷に服事す。周の徳は其れ至徳と謂ふべきのみ。」
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舜には賢臣が五人あって、天下がよく治まった。武王は、「私には天下をよく治める臣下が十人ある」といった。これについて孔子が言うには、世間では人材を得ることは困難であると言っているが、まことにその通りである。
堯の治めた唐の時代、舜の治めた虞の時代は、斯れより、すなわち、周の武王の時代より盛んであるから、暫く別としても、周の武王の賢臣十人の中で、婦人が一人、男はただ九人にすぎない。
人才はかくの如く得難い。周は文王・武王と聖人が相つぎ、十人の賢臣を得て、天下の三文の二までが勢力下に入ったが、それでもなお臣として殷に事えていた。周室の道徳の高さは、まことに最上至極のものといっていいだろう。
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『農士道』(第８６号)
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かう考えてくると、朝夕自然の中に生活する農村人は其の生活がそのままで満足があり安定があるわけである。然しそれには矢張りさうするだけの自然を深く味ひ楽しむに足る眼が農村人に開けて来ねばならぬ。
王陽明の詩にいふ。
一たび家を移して 紫烟に入りてより
深林棲むこと久うして 遂に年を忘る
山中道ふこと莫かれ 供給無しと
明月清風 銭を用ゐず
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山中假令人間の作った市場の商品----ビールやサイダー等の供給無しとも、銭を用ゐずに観賞し得る明月清風の趣が解し得られるやうになりたいものである。
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百人一首
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逢い見ての 後の心に くらぶれば
昔は物を 思はざりけり 【権中納言敦忠】43
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高木先生の素晴らしい和歌に魅了されています。そしてその和歌もご紹介したいのですが、「薩摩賢者」でないため控えたいと存じます。有り難うございました。
