味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

太宗、初めて位に即きしとき、

2019-11-02 13:48:49 | ブログ
第3943号 01.12.03(日)

太宗、初めて位に即きしとき、中書令房玄齢奏言す。秦府の舊左右の、未だ官を得ざる者、竝びに前宮及び齊府の左右の、處分の己に先だつを怨む、と。太宗曰く、古、至公と稱する者は、蓋し平恕にして私無きを謂ふ。『貞観政要』396

太宗が初めて皇帝の位に即いたとき、中書令の房玄齢が申し上げた、「陛下が秦王であった当時の御殿において、おそば近くお仕えしていた者で、未だ適当な官職を得られない者たちが、みな、前の皇太子であった建成や弟君の斎王元吉の、おそばにお仕えしていた者たちの処遇のほうが、〔かつて陛下のおそば近くお仕えしていた〕自分たちよりも先になされたことを恨んでおります〕と。太宗が言われた、「昔の、この上なく公平であると言われる者は、つまり公平で思いやりがあり、私心が無いのを言うのである。397

 【コメント】世に処するについて何が大切かと言えば、人々に対して公平で思いやりがあり、私心が無いということだと思います。人間ややもすると知人・友人を先行しがちですが、そこに私心を挟まない人間でありたいものです。

 昨夜の空手道教室も賑わいました。子供たちに、必殺ミットケリ賞を贈呈しました。前田師範は二週間ぶりに来たとのことですが、子供たちのミットを蹴る威力に驚いていました。特に森永礼弥君、外山諒哉君、福留伊織君、山口智哉君らのけりは、特別威力があると判断しました。

 昨夜、強調したことは道場に入る、退出する時の頭の下げ方について、お話しました。森永礼弥君の頭の下げ方は全国で一番素晴らしいと思うとお話しました。背中は真直ぐ延びていてケチのつけようがないと思いました。

額づいて両手を下げて礼拝する時の当人の胸の内を聞いてみたいものです。頭を下げるのは道場長に対して頭を下げるのではなく神前に対してするのです。

 そして子供たちに贈呈する特別賞はノートを上げることにしています。私は40年の間、片っ端からノートに書き写してきたからです。つい最近、読売新聞広告欄に次のようにありました。
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 「あれ、なんだっけ?」が増えていませんか。?
 認知症専門医がオススメする「書く脳トレ」で脳を活性化させましょう!

 ノートを書くだけで脳がみるみる甦る--とあります。英語を学ぶこともいいと思いますが、先ずは国語が先だと思います。

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『善の研究』第348回

 これらの本能と称すべき者が果して遺伝に由って、元来意識的であった者が無意識的習慣となったのであろうか。今日の生物進化の卵において具有した能力であって、事情に適する者が生存して遂に一種特有なる本能を発揮するに至ったのである。

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