味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

信ぜられて而る後に其の民を労す。

2017-06-18 17:32:20 | ブログ
第3093号 29.06.19(月)

信ぜられて而る後に其の民を労す。『論語』

 人民に仕事を課するには、そのまえに、みずからが人民の信頼を獲得するだけの行いをするがよい。(子夏のことば)92

 【コメント】どんな組織であれ、リーダー的存在の人は、自らが範を示すべきであろうと思います。そうしたら、組織する人々は信頼をして、仲間に加わるであろうと思います。

 特にリーダーは利を独り占めにしないこと、仲間によろこんで貰えることも大事です。自分だけ利を貯めて仲間に嫌われるよりか、利の配分をするゆとりが大切でありましょう。

 私が知っている人に自分の身内だけに利を求め、従業員をないがしろにしている人がいます。そういうことをすると必ず天の制裁を受けるのです。

 西郷隆盛の漢詩「子弟に示す」には、次のようにあります。

  世俗相反く処、英雄却って好親す。
  難に逢うては肯て退く無く、利を見ては全く循ふ勿れ。
  過を斉しうしては之を己に沽ひ、
  功を同じうしては是を人に売れ。
 平生偏に勉力し、
  終始身に行う可し。

 人と一緒に過ちを仕出かした場合には、それは自分がしたことだといって買って出て、独りで全責任を負うようにして、人と一緒に功を立てた場合には、是を人に売って、自分はその分け前にあずからないようにせねばならぬ。

 この漢詩を田上青年と空手道をする時、何時も復誦しているのです。田上さんは迚も真面目であり、積極的に学んでくれるのです。出来れば山口優李さんにも暗記して貰い、徹底的に復誦したいものだと思っているのです。

 そこには年月を要します。ですから私もその協力者になりたいのです。人間を一人前にするためには、厳しいスパルタ的指導も大事なのです。厳しくむごいことをするな、というような人は、命懸けで人を救おうという精神はないのです。

 ホッペタを少々杯殴っても命を落とすことはないのです。その人間に目覚めて欲しいのです。田上さんには、厳しい愛情をそそいできたのです。だから、人が見ても驚く程成長したのです。

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昨日はブログ更新後、印刷ができなくなりました。そこでコンピューターのプロである、円心会師範、宇都伸一社長へ援けを求めました。ところが自宅から私のパソコンの不良の情況を修正してくださいました。

 画面を見ていて、なぜこんなことができるのか、不思議でたまりませんでした。宇都伸一社長は高校卒業後、京都のコンピューター学校で学んで来たのでした。

 お父上様同様、仕事のプロに徹し切って励んでいるのです。幼い時40数年前、空手道を始めて以来のおつきあいをしています。人間学校の成績だけでは測れないのです。

 宇都先生昨日は本当に有り難うございました。

 19日、午前11時、ブログを書いている作業の途中、昨日と同じメッセージがでました。
 
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『人としての生き方』(第47回)

 このシリーズは、90歳を既に超え、今日もなお学問に精励している渡邊五郎三郎先生講演録をご恵送賜りましたので、ブログにてご紹介しているのです。私の周囲には英邁であり人間味豊かな人が数多おりますが、渡邊先生はその代表的人間であります。

 人間というものは時が経つにつれ、どうしても惰性に走る。怠惰になってくる。慣れてくると最初の意気込みや感激を失ってしまう。
 室町時代に「能」を完成したと言われる観世元清(世阿弥)の『風姿花伝』の中には次のようにあります。


      初心忘るべからず。
      時々の初心忘るべからず。
      老後の初心忘るべからず。


 初心とは、常に持ち続けるもの、その時々、それぞれの世代に、年を取っても学ぶべきもの、兆銭すべきものがある。
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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第39回)

 「よほど優れた人物」が西郷であることは菅は知っていたのでしょう。
 菅に同行した重田以敬(新次郎)の『上京日記』によると、
 「(慶応四年)一月七日朝、菅は榎本武揚(幕府の海軍副総裁)に面会しようとして大坂城にいってみると、警備が意外に手薄であったので不思議に思って聞くと、将軍(慶喜)は今朝未明、城を出られたというので、われら一同はびっくり仰天した」
とありますが、将軍はさきに京都の二条城を出て江戸に退去したというのです。

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