味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

君子は則ち然らず。

2018-05-25 09:38:40 | ブログ
第3433号 30.05.25(金)

君子は則ち然らず。言は道ふべきを思ひ、行は楽しむ可きを思ふ。徳誼尊ぷ可く、作事法る可く、容止觀る可く、進退度とす可し。以て其の民に臨む。『孝経』256

 そのような場合、有徳の君子はそうはしない。ことばを口から言うときは、その前に、そのことを言ってよいものかどうかをよく考えてのちそのようにし、ことを行うには、果たして心を楽しませることが出来るかどうかをまず考えてからそのようにする。その徳その誼において人々の尊敬するに足り、その所業は人々の手本とするに足り、その容儀は人々の目に止まり、その立ち居ふる舞いは人々の尺度とするに足る。万事がそういう風にして人々に臨み接するのである。 

 【コメント】ここでは<有徳の君子>の取るべき態度について論じていますが、成人に達した大人の態度として考えてもいのではないかと思います。

 昨日のアメフト事件の日大の会見について内田派閥を除くべきだという父兄の意見が噴出しているとのことです。そして日大の会見に多くの人が憤っているとの由です。

 テレビを通じて拝見した全国の多くの人々も同様の見解でしょう。私も拝見していて日大の存在価値が地に墜ちたと思っています。大学と大学の上層部の保身ばかりが露呈されたと多くの人々が言っていますが、これが多くの人の所見だと思います。

 米国と北朝鮮の会談について、北朝鮮の対応に憤慨したトランプ大統領が会談を中止したとのことです。読売新聞にも北朝鮮の動きは単なる政治ショーだと論じていますが、北に振り回されなかったトランプ大統領は賢明な措置だと思います。

 話変って只今11時45分、アメフト事件について、日大の選手たちが内田元監督らに対して、"監督らの嘘を暴くとして声明文"を発表しました。

 日大幹部と政府は似ていると思っています。若い人々が立ちあがることはいいことです。政府には期待できないのが残念です。

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『人生を見事に生き切るために』

 人は生まれ、学び、働き、恋をして子をつくり育てて、人生を閉じる。
 「今私は人生の折り返し地点に差しかかっています」
 と言う人がいるが、はたして人生に折り返し地点はあるのだろうか。私は片道切符の一人旅だと思うのですが。だから大事なことは、その旅をどう生きていくかが大事ではないかと思います。
 東晋の世に役人生活を断念した陶淵明は、故郷の田園で悠々自適の生活をするようになった。そのとき心に浮んだ詩の一節に、
「人生は有道に帰す、衣食は固より其の端なり」
 という言葉があります。人生の目的が何かわからなくなり道に迷ってしる人にとって「人生は有道に帰す」の言葉は大きな力になるだろう。人生の最終目的は、目的としたものを達成することであり、そのことが自分の人格の形成にあります。いくら金を蓄えても、地位が上がっても、自分が理想として人々の共感を得るものではないでしょうか。

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