味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

敬、怠に勝てば吉なり。怠、敬に勝てば滅ぶ。

2016-03-13 10:52:18 | ブログ
第2630号 28.03.13(日)
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敬、怠に勝てば吉なり。怠、敬に勝てば滅ぶ。『小学』
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 (つつ)しみの心が、怠りの心に勝てば吉であるが、反対に怠りの心が敬しみの心に勝つと、その結果は滅びである。307
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 【コメント】この『小学』の訓戒は正論だと思います。「敬・つつしみ」は日本人が世界に誇る精神文化の一つでもあると思います。
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 今朝のNHK日曜討論で、東日本災害の時、神社・仏閣の所は津波が他のところに比べ、勢いが減少したというようなことを宮城県村井知事様が発言しました。そういうことがあるものかという、平和ボケした人には理解出来ないかも知れませんが、真実のような気が致します。参考にしてもいいことかも知れません。
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 昨夜の空手道教室も賑わいました。子供たちに、自殺をしてはなりません、やがて車でスピードを出し過ぎて、死亡事故を起こさないようにしてくださいとお話しました。
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 中学生が、進路指導のことで自殺した件について、何事も諦めてはならない、生きることに、生き抜くことに全力を尽してくださいとお話しました。学校の先生の生徒に対する指導にも疑義がありますが、先ずは当該子供たちに生き抜く術を教えなければならないような気が致します。
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 かく申す私は、父の事業倒産の後始末で人様の二倍三倍働いてきました。この私に檄を飛ばしてくれたのが、母でした。思うに平和と繁栄は人々の心を弱くするような気が致します。
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 これらは、学校教育現場での平和教育が遠因の一つではないのでしょうか。平和・安全・人権教育は大変素晴らしいことなのですが、これらに追加して、どんな逆境であっても生き抜くのだ、最後は勝ち抜いてみせるぞという思想・哲学・心構えこそを教えなければならないと思うのですが、私の考えはおかしいでしょうか。中澤先生、高木先生、如何ですか。
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 臥牛先生、菅原先生のご著書をご紹介しながら、その哲学に連日鞭打たれています。

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『臥牛菅実秀』(第166回)
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 それに対して吉野は答えた。
「二日間で以上のことを実行し、国境警備の兵も撤退させて、王師を迎え奉ろう。」
 吉野は二日間の猶予期間といったのを、黒田はわざわざ三日間に延ばしてくれて、それを誓約書に作らせると
「それでは貴殿と一緒に鶴ケ岡城に行って、処理に当ろう。」
と、いいだしたが、吉野はそれをおしとどめて、急ぎ鶴ケ岡に報告した。
 黒田参謀と誓約した三日間の九月二十六日、荘内藩では、重臣水野藤弥が正使となり、郡代兼軍事掛の山岸嘉右エ門が副使となって黒田に会った。このとき黒田は古口まで来ていたのである。古口は藩境清川から、わずか三里の距離である。

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『教の国 荘内』(第57回)
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 荘内学の「教」に嚴然たる権威を存することの由て来る所以として、私は以上(一)教に正しき伝統の存すること (二)師道の嚴なること (三)御書物を大事にすることの三項を挙げた次第であるが、今日一般の教学が甚だしく軽薄に堕して、識者何れも之を概し、如何にかして教の権威を復活せんと焦慮するの時、荘内学のかかる事情は大いに参考として学ぶべきであろうと思う。其等の諸事情の中で最も根幹をなすものは、何といっても師道の嚴なることであり、師道の嚴なる畢竟師に累代其人を得たということである。
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『農士道』(第442回)
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 次に、大国主の稲羽の素兎を救いしことを思うに、よく医者の仲間では此事を以て、大国主を医療のとして尊崇している様であるが、今の言葉を以て之を謂えば、薬草的民間療法である。傷で苦しんでいる兎-----この兎を人格視していえば、赤貧にして可憐なる農村の傷病者であろうが、-----それを蒲のほを用(も)って癒してやったということは、草根木皮の薬草慮法である。(蒲のほは、実際止血剤として良薬である。)近時東洋医学研究の勃興と相俟って、薬草の研究も亦非常に盛んになりつつあるが、實はこれも大国主の神徳の然らしむる處と申してよいであろう。農村の医療問題が、農民の生活にどれ程重大の関係あるかは、も早論議の要はない。
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今日の新聞広告覧に石原新太郎著『天才』、小泉純一郎独白が紹介されていました。指宿の大師範は購入してお読みにならないのですか。