タイトル----積善の家には、必ず余慶あり。第1728号 25.09.19(木)
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積善の家には、必ず余慶あり。『説苑』
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積もり重なった善行があれば、その報いとして必ず幸福が子孫にまで及ぶ。
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『説苑』二十巻。漢の劉向撰。(諸672)
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【コメント】
昔から聞きなれた言葉であります。
現代の若い人々は、こういう言葉を聞いていないのでしょうか。立派な大人が、子どもたちにことあるごとに聞かせたら、世の中はそういうものかと、少しは真面目にして、自分の幸せと合わせて、世の人々のためになるよう努力するのでしょうが、青少年問題等々、善い方向への兆しが見えないところをみると、お手本になる人が極めて、極めて少ないということなのでしょう。
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みのもんたの倅れ問題で、インターネットの世界は大変賑やかなようです。今朝の学問館523回にお集りした方に、先ずは父親像について聴いてみました。問うた人すべてが、もんたの何処がいいのですか、と一笑に付されました。
それもそうでしょう。父親が良ければ子どもは善い筈ですから。多くのマスコミをはじめ世の袋叩きにあっているということは、多くの国民が苦々しく思っていたということでしょう。
そして芸能界の大女と言われる人が擁護しているということは、品性等々において同次元ということなのでしょう。
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NTT光回線のハヤブサ方式への変更工事について
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ひと月前に今まで3個あったモデムを1個に取り換える工事をします、という連絡があり、昨日夕方工事をして貰いました。工事担当者はNTTの孫請けに当たる会社の社員であったようです。
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予約の時間を若干過ぎましたが、それは前のお客様宅での仕事が思うように捗らなかったためであろうと考えました。時間が遅れる旨の電話連絡を受けましたので、あわてて急いで事故をしないようにと心配りをしてあげました。
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鹿児島電気通信部以来、電電公社で、建設工事と監督業務を10年以上経験した元プロからの おもいやり の言葉だったのです。
約2時間の仕事を座って、直に見学しました。仕事の手際といい、屑を拾うマナーといい、今後の使用への説明・解説といい、安全作業といい、言葉遣いといい、責任感・使命感といい、非の打ちどころのない作業風景でした。
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技術者の一人に聞いてみました。何処でそのスキルを培ったのですか、と。曰く、入社し、先輩に仕事をしながら教わりましたという答えが返ってきました。
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翻って私が勤めていた時の社員たちとは、仕事に対する使命感・責任感が雲泥の差でした。私が勤務していた頃の社員たちと、何故違うのか、ということです。
それは入社した青年たちに労働組合が、先ずは権利意識を教宣するのです。本来ならば義務のみを最初は教えるべきなのです。私がいたころは、その辺のチンピラが会社に遊びがてら仕事をしにきていたような雰囲気でした。
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思うに、標題に書いてある「積善」とは、仕事にも死にもの狂いで打ち込むということなのです。前向きに仕事にに打ち込むということは、健康と長生きに繋がるがるのです。
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私が大隅半島の大根占電報電話局に赴任した32歳の時は、一年間に二日しか休みませんでした。これは法律違反になったのかも知れませんが、私は上司に気にいられて速く栄典したいなどと思ったことはありませんでした。とにかく仕事をしなければならない身体になってしまっていたのです。
家の借金返済のために、24時間15年間仕事をしてきたのです。だから、労働組合がいう論理にはどうしても与したくなかったのです。労働組合の論理で行くと、長生きはいない上に、仕事への充実感がなく、退職と同時にボケて生き甲斐も何もなくあの世へ旅立つのです。
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74歳の現在、午前5時半に起きてお味噌汁を作り、8時から9時までは学問館、それからブログ書き、漢籍の読書、筆写、筋肉運動、たまには身体に30キロを装着し行軍するなど、夕方までキリキリマイなのです。それを癒すのは、白波というサプリメントなのです。
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短歌の紹介
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苦しくてどんなにつらい出来事も
修行と思えば成し遂げられる 華麗 至道無難 369
物事に真面目に向かっていく人は
いつかは人に尊敬される 華麗 前掲書 370
何よりも先ずは天を敬って
わが身と同じく人を愛する 華麗 『南洲翁遺訓』24-371
争いはせずに建設的競争
行い我が身を磨き続ける 華麗 前掲書 24-372
聖人は天地万物一体を
見倣し音楽天然と同 5483 『言志録』210
春の気配感じ万物皆栄ゆ
音楽五音等しく合奏 5484 『言志録』210
夏になり草木枝葉伸び茂り
音楽八音調和和らぐ 5485 『言志録』210
秋となり草木結実子は人に
なるを音楽明らかなさま 5486 『言志録』210
冬になり葉が落ち春の気配くる
音楽継続絶えないさまと 5487 『言志録』210
欲望が盛んであれば内省が
強く要求省ない欲は邪(欲) 5488 『易と人生哲学』46
内省をすれば余慶なもの省く
整理行い力充実 5489 『易と人生哲学』46
人間の存在活動省の文字
帰すると言わる所以なるなり 5490 『易と人生哲学』46
人間の多くは欲望持っている
これを放任収拾つかず 5491 『易と人生哲学』47
不要なるものを省く意官庁に
省の字つけて文部省とか 5492 『易と人生哲学』47
役人が省み省(はぶ)けば国民の
生活非常に健全となり 5493 『易と人生哲学』47
実を多くならすと一番木が弱る
惜しくも間引く果断いうなり 5494 『易と人生哲学』50
才能がありても自己を粛清し
てきぱき処理す健康な人 5495 『易と人生哲学』51
易学は学問本質根本で
無限の興味学術に意義 5496 『易と人生哲学』51
荘内の佐藤たか様電話あり
椿が根付き嬉しうれしと 5497 博庵語録
植えた我我が子育つと思うほど
責任感が先に立つなり 5498 博庵語録
ざとしが
キロ