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大覚寺 霊宝館の拝観案内(2012 京の夏の旅5)


写真は、伽藍を結ぶ回廊

門跡寺院、大覚寺の寺宝が公開されます。

概要
期間:7/7~9/30
時間:10:00~16:00
拝観料:大覚寺の拝観料500円+霊宝館300円で800円

案内
大河ドラマ「平清盛」に合わせて”高倉天皇像”、名刀の”薄緑”などや、江戸時代の渡辺始興の”野兎図”、本尊で重要文化財の”五大明王像”などが公開されます。
霊宝館は例年春と秋に公開されていますが、その時々により数ある宝物を入れ替えながら展示されているようです。

豆知識
・高倉天皇
(本文中の(・・・)は、大河ドラマでの配役です。)
第80代の天皇。
父は第77代後白河法皇(松田翔太)で、母は清盛の妻(深田恭子)の妹の建春門院(成海璃子)。兄が第78代二条天皇。
第76代近衛天皇の急死(享年17歳)により即位した後白河天皇は、美福門院(松雪泰子)に養育された二条天皇が成人するまでの”中継ぎ天皇”という意味合いが強かったそうです。
この美福門院の力を背景に、後白河天皇は子である二条天皇に譲位することになります。

この後に平治の乱などもありますが、二条天皇は病にて22歳で崩御します。

次に即位したのが、二条天皇の子の第79代六条天皇。このときわずか7か月!
六条天皇(二条天皇派)の御世では院政停止状態であった後白河法皇は、面白くない訳です。
その一方で4年前に産まれていたのが、後の高倉天皇です。
院政を敷きたい後白河法皇は、3歳の孫の六条天皇(11歳で病没)から7歳の子の高倉天皇へと譲位させたのです。

しかし今度は天皇の義父となった清盛と、院政を行おうとする後白河法皇の決裂が決定的となります。
結局は清盛の実力行使で、高倉天皇と清盛の娘の建礼門院(寂光院で有名)の子である第81代安徳天皇に譲位させるのです。
これで清盛は晴れて天皇の外祖父になった訳です。

ちなみに高倉天皇には別腹の子供もおり、それがあの承久の乱や新古今和歌集で有名な第82代後鳥羽上皇です。

結局、高倉天皇は20歳で病没、安徳天皇は壇ノ浦で海のもくずとなり(享年6歳)、平家の栄華も終わったのです。

最後に。
清水寺の裏手にある清閑寺に行かれたことがあるでしょうか。
あそこには清閑寺陵という、六条天皇と高倉天皇のお墓があります。
これを読んでいただければ分かりますが、享年11歳と20歳の若者のお墓なんですね。

アクセス
大覚寺の境内の中にあります。
京都駅から市バス28系統でも行けますが、かなり時間がかかります。
嵐電の嵐山駅か、阪急の嵐山駅から市バス28系統か京都バス、JRの嵯峨嵐山駅からならやむなく徒歩です。

近くのおすすめ
大覚寺の拝観時にセット拝観券も買えるのですが、祇王寺は苔のきれいなお庭のある寺院です。
徒歩でそこそこありますが、おすすめです。

アンケートを実施中です。
左サイドバーにあります。
是非ご参加を! 

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鞍馬口、寺町北部散策の概要(鞍馬口、寺町北部散策1)


写真は、簡易地図

鞍馬口とは京都七口の1つで、現在は北大路通と今出川通の間に鞍馬口通があります。
京都御苑周辺散策よりさらに北側で、地下鉄烏丸線の鞍馬口駅の周辺です。
地下鉄の案内にも書いてありますが、鞍馬寺は全く別の場所です。

また寺町通沿いにもたくさんの寺院がありますが、
京極のアーケード内はそれぞれマイナー散策で、
御池通~今出川通までは「御苑周辺散策」で紹介します。

今回は、寺町通の鞍馬口通~今出川通までの間の寺院をご紹介します。

具体的には
擁翠園→上御霊神社→閑臥庵→上善寺→天寧寺→阿弥陀寺→本満寺
です。

擁翠園へのアクセス 
鞍馬口駅の出入口1番から地上へ上り、まずは右折して烏丸通沿いに歩きます。
次の交差点が鞍馬口通で、左折して烏丸通を渡り鞍馬口通を西進します。
約200m進んだ左手の門が擁翠園(通常非公開)です。

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