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櫻谷文庫 木島櫻谷旧宅の参観案内(2012 京の夏の旅3)


写真は、木島櫻谷旧宅の全景

通常は非公開というか、初の一般公開になる日本画家、木島櫻谷(このしまおうこく)の旧宅です。

概要
期間:7/7~9/30の金、土、日、祝日
時間:10:00~16:00
拝観料:600円

案内
和館、洋館、画室からなります。
和館は書院風の二階建て、洋館は木骨煉瓦風造りで螺旋階段や明り取りの大きな洋窓は櫻谷自身のデザインだそうです。
また櫻谷の作品も展示されるそうです。

豆知識
・絵描き村
明治の終わり頃から東京や大坂のように、京都にも郊外住宅が造られるようになりました。
特に京都の場合は、学者や芸術家がその先駆けになったそうです。
下鴨や北白川などと共に、等持院周辺もその候補地でした。
等持院周辺には大正以降、日本画家が集まって住むようになり”絵描き村”と云われるようになりました。
その先鞭をつけたのが、木島櫻谷でなんです。
それ以降、村上華岳や小野竹喬などもこの地に移り住んできたそうです。

アクセス
最寄は嵐電の北野白梅町駅か市バスの北野白梅町です。
今出川通をさらに西へと進みます。
すぐに右手にグランドが見えます。これは洛星中学、高等学校のグランドです。
これが終わると交差点になります。この南北の道が馬代通で、ここへ右折します。
やがて右手に洛星の校舎が見え、左手の左折路の角に「木島櫻谷旧宅」があります。

近くのおすすめ
木島櫻谷旧邸の横の道をさらに奥に進んだ先に、等持院があります。
足利将軍15代のうち13人の木像がズラリと並ぶ霊光殿や、庭園もきれいですのでおすすめです。

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杉本家住宅(京町屋参観2)


写真は、座敷から中の間(最奥は洋間)。

かつての呉服商の「奈良屋」で、幕末の禁門の変で焼失した後の再建ですが、重要文化財に指定されています。

場所は、四条烏丸の近くです。
四条通の1本南の綾小路通沿いで、烏丸通から2本西の新町通と3本西の西洞院通の間にあり、祇園祭の伯牙山があるところです。

参観
日程を決めて予約参観もしていますが、年3回の特別公開なら予約は不要です。
・GW(5月上旬)
・祇園祭の7/14~7/16
・秋(11月上旬)
にそれぞれ、3~4日間行われ、参観料は1500円です。

町屋の特徴は前述です。

まず表戸口から入ると左手に店の間があり、ここで参観料を納めます。
そして左手の玄関から中に上がります。
玄関左手、つまり道路側に洋間、並んで格子の間があります。
格子の間の窓は、細目格子になっており、中から外は見え、外から中は見えにくいです。
この外は苔のきれいな露地庭園です。
八畳の間に接して4畳半のお茶室があります。

玄関の右手は6畳の間。
6畳の間の奥に6畳の中の間、この左手に6畳の仏間、正面に10畳の座敷、右手奥に台所・走り庭があります。
仏間の左手は先程のお茶室と接しており、右手の外は石を敷き詰めた坪庭です。
座敷は床の間や違い棚の書院造りで、外には見事な前栽(庭園)があります。

祇園祭の屏風飾りで訪問しましたが、その際には各部屋に所蔵の屏風が展示されており、中には俵屋宗達の秋草屏風もありました。

また京町屋は、季節に応じて「建具替え」をします。
夏は襖や障子を外して葦戸や簾にしているので、違う季節に行くとまた印象が違うでしょう。




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