「沖縄コンクリート住宅の遮熱を考える」セミナー参加録その②

2007年08月20日 00時05分16秒 | 沖縄現地情報

※昨日からの続きです。
⑥壁面緑化は、壁面の保水効果があり断熱に効果あり。
沖縄では「オオイタビ」が多く、他には「キヅタ」「アマミヅタ」がある。「ブーゲンビリア」や「カエンカヅラ」「ノウセンカヅラ」は、赤い花が咲くので美しい。
 
⑦打ち水は、気温を下げる効果がある。
撒かれた水が蒸発する時、気化熱が周囲の熱を奪うため、気温が下がる。ちなみに水1gが蒸発する時約0.5Kcalの熱が周囲から奪われる。そして打ち水をした場所としていない場所で気温差が生まれるため、空気は気温が低いところから高いところへ流れる性質があるので、涼風が発生するのです。

⑧昔から沖縄の生活の知恵である「天水利用」(雨水を貯めて、飲料や生活水に使った)を再評価し、各住戸に「雨水ろ過装置」を普及させよう。
沖縄は、全国的にも降水量が多い。しかし、その殆どは垂れ流し状態。
パネリストの知念氏が、自宅の雨水再利用実態を公表、年間水道料金の平均額は2177円。うち4カ月が基本料金(1523円)だった。

⑨開口部(窓)対策として、良く問題にする「ブラインドVSカーテン」は、遮光対策にはなるが、遮熱対策にはならない。効果があるのは「樹脂サッシ+Low-Eコーティング複層ガラス」の導入。
紫外線カット(家具の日焼け防止)以外に、暖房費で43%、冷房費で29%、CO2は38%の節減効果が認められたいる。

※①~⑤については、前日分をご覧ください。
※今回も、専門的で難しい話だったが「具体的事例や知らない事が多く有効だった」。

我が家の窓から見える隣家のオオイタビ(メジロがよく遊びに来る)