平和1丁目
表の掲示板のある植え込みの雑草がずっと気になっていた。さすがの私もそろそろ刈らねばと思っていたら、先週、O兄が電動草刈機を使ってきれいにしてくださった。そのとき、この植え込みには最初つつじの木を植えていたけれど、この下に建築廃材が埋められていたために、育ちが悪く枯れてしまったということであった。
ところが、水曜日の朝、そこを通りかかったら、赤紫の花が一輪咲いている。あれっ、と思って立ち止まった。それは、つつじの花であった。とても小さく弱々しい。一本だけ枯れずにいたのだ。よく見ると、他に二つのつぼみがついている。周りの勢いの強い草たちに埋もれるように、これまで遠慮がちに植わっていたのだろう。
私もそこにつつじの木があるなんて、気づかなかった。しかし、花の季節が来て、「わたしはここにいますよ」と自己主張した。人にもそれぞれ花の咲く時があるのだろうか。
「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある」
(コヘレトの言葉3章1節)
平良師