晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

再度蒼島へ 7/16

2015-07-16 | 上林たんけん隊

2015.7.16(木)雨

 7月15日は小浜市加斗の蒼島神社の祭礼である。神社の催しが人集めのために休日に変更されるところが多い中で、毎年決まった日に祭礼を行っているところは嬉しい。祭礼の日はそれなりに謂われがあるのだろうから、勝手に変えられるのには抵抗がある。文化的な行事でもほとんどが土日の開催になっていて、仕事の都合で土日が困難な人は永久に参加できないことになる。商業的なイベントならともかく、市やその関連団体の開催する文化的行事などであればウィークディに開催されるものがもう少しあってもいいのではないか。つまり市民の税で維持されている行事に一部の人たちは永久に出席できないのでは、不公平な思いがあるわけだ。わたしが市長なら月に一度ぐらい、ウィークディの行事を設ける事にする。専業主婦や退職後の人など土日にこだわらない人も数多くあるだろうし、人を集めるだけが目的でない行事もあることだろうから。
 そんな意味もあって、日付で行事を開催しておられるこの例祭がとても楽しみなのである。蒼島神社は弁天さまが祀られており、年に一度加斗の人たちが参道や祠を整備し、神主さんを招いて祭礼をされるのである。わたしは氏子でもなく、余所者だがお願いをしたら快く引き受けて下さって、現地でもとても心やすく親切にしていただいている。今年はこの地先の無人島で行われるささやかな行事がいい写真になるかもしれないと思い四方さんを誘っての参加である。

神主さんとともに蒼島に向かう。段々近くなる。
 詳細は昨年の記録(2014.7.15~18)に譲るとして、今年はちょいと奥まで探検できたことと、ナタオレノキが確認できたことが収穫である。
 祭礼が始まる前の少しの時間に、「島の奥には行けますか?」と聞くと「道がありますよ、ナタオレノキには札が付いてます」教えてくれた。神社の右手から尾根伝いに踏み跡があるが、それは道として残ったのではなく単に尖った尾根だからそのようになったもののようだ。歩きながら「蛇はいますか?」と聞かなかったことを悔やむ。草の中で足が見えないのは気味の悪いものだ。やがて尾根は人一人が立てるぐらいのナイフリッジ状のエッジとなる。丸く見える島は実は南北に細長く、南端から2/3くらいのところのようだ。両側とも断崖となっており、木々の間に海面が見える。本当は北面の岩のところまで行きたいのだが、時間の都合もあるので引き返すこととなる。

神社の裏手から尾根を進む。一番細いところ、落ちたら海まで行ってしまう。
 谷川健一氏が言うように、海人、死者に関係があるとしたらあの岩の岬の可能性が高い。沖縄の奥武(おお)の島と同様のものだとしたら、あの部分に祭祀の跡が見つかるかもしれない。谷川氏が調査の必要のがあると書いておられるあの洞窟も覗いてみたいものだ。

谷川氏の言う洞窟、行ったのは木々の窪みがあるところ。

 「ナタオレは分かりませんでした、あの先に何か建造物とか遺跡とかありますか?」
 「ナタオレは帰り道にもありますので見てください。建物跡などはありません」ということだった。
 まだ当分は通うことになりそう。

これがナタオレノキ、島全体が天然記念物。

 

コメント
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