晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

三国岳山行(2) 7/12

2015-07-12 | 上林たんけん隊

2015.7.12(日)曇り

 老富水源の広場をスタートするとすぐに谷や山道が荒れていることに気づく。それでも通行を妨げていた倒木は通り抜ける部分だけ切り落とされている。谷には倒木や枝葉が散乱しており、被害前の面影もない。かつては谷筋のナメや滝を横目に楽しみながら歩いたものだ。何度も渡渉を繰り返すのだが、その部分に倒木や枝葉が堆積していて渡渉地点を隠している。登山者が迷って歩くもんだから、踏み跡がいくつも出来て渡渉地点のルートファインディングを難しくしている。できる限り黄色のテープを灌木に巻いて印したが、テープよりリボンの方がわかりやすいかと思う。

左:徒渉地点は倒木のたまり場となっている。
中:落差のある滝の落ち口、元は見応えのある景色だったんだけど、、。
右:山道の倒木は人が通れるよう切られている。

 やがて右岸の道が斜面をジグザグに登り始める。谷筋をはずれると山道は安定していて、あっという間に峠の大きな倒木をくぐる。この倒木は以前からあるものだ。
 胡麻峠は多聞院(たもいん・舞鶴市)の小字胡麻に由来するもので、修験者が護摩をたいたなどというのはまゆつば物だと思われる。峠には板碑風のものと、首のない地蔵さまが半分砂利に埋まって鎮座している。有名な愛宕山の首無地蔵は博労(ばくろう)が博打のお守りにと盗っていったという話を読んだことがあるが、胡麻峠の地蔵さまもそんなところではないかと思っている。丹波丹後をむすぶこの峠道もかつては博労道であったと思われるし、大唐内の神社の辺りをマヤゴというのも案外その辺りの事情から来ているのでは無いかと勘ぐっている。

胡麻峠の地蔵さんと倒木、この倒木は許せる。
 3年前このルートを通ったとき、胡麻峠から三国岳山頂に到る道は照葉樹林のプロムナードで、最も好ましい道であった。峠からすこしのところに送電線の鉄塔があるのは憶えていたが、その先の小広場でとんでもないミスを犯すことになった。つづく

コメント
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