晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

上林の盃状穴(26) 番外編 6/17

2013-06-17 | 歴史・民俗

2013.6.17(月)曇り 上林の盃状穴(25)は2013.6.14

 3.もし船枝に盃状穴を穿つ風習があったなら他の場所にもあってもよさそうだ。
 近世におけるいわゆる二義的盃状穴というのは呪詛の目的という見方もあるようだ。穿孔しているところを他人に見られてはいけないなどという迷信もあるようだ。しかし現実に盃状穴のある所は誰の目にもつく、表だったところが多く、見つからないような所、生活圏から離れたところには無いようだ。
 このことから盃状穴を穿つ行為は神仏に祈願することが主目的と思われ、周囲にも認知された行為であると考えられる。そうすれば京都帝釈天の参道石灯籠に穿たれた19個の盃状穴は、一人の人間によって穿たれたというより、幾人かの人々によって、何年もかかって穿たれたと考える方が自然である。そうすれば地輪が満杯になったとき他の個所に穿ってもいいと思われるし、別の社寺の石造物に穿ってもいいだろう。
 幸いこの地方には歴史的な社寺も多くある。今後は他の場所で盃状穴を見つけることを目的にこの地を訪れたい。
 この近辺には安部貞任の腕が埋葬されているという船井神社、同じく頭部がという久留守神社、都と鏡通信がなされていたという飯盛山西光寺、異説もあるが嶋物部神社に比定されている荒井神社などなんとも興味深い社寺が目白押しである。
つづくP1040429

氷室の郷の看板


【今日のじょん】夕方、ドッグランどから山に向かって思い切り吠える。木が生い茂っているので中に鳥が居るためかもしれないが、一度野ねずみの姿を見たことがある。なんだか解らないが、じっと見ていることもあるし、急に吠え出すこともあるので、何かが居るのだろう。しかし夕方だけというのが謎である。P1040620

 

 

コメント (3)
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