晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雪中八策 防獣編(3) 2/22

2012-02-22 | 日記・エッセイ・コラム

2012.2.22(水)曇

 一時期里と山の間の緩衝地帯に木が生い茂り、獣達が身を隠したまま直接里に降りてこられるようになったという説がもてはやされたことがある。テレビや新聞で報道されたのでなるほどなあという思いがした。確かに里と山の間には草原や空き地の緩衝地帯があったようだ。わたしの生家は山に最も近い家だったが、山との間には栗、柿、梅、山椒などの林が帯状に存在し、下刈りなんぞするわけでも無いがブッシュは生えていなかった。その緩衝地帯を獣達は通れないというのだ。姿をさらすことが彼らにとって恐怖だというのだ。そして人々が山に入ることが無くなって、あるいはそこに住まなくなってその緩衝地帯にブッシュが生えてきた。森と里がくっついてしまったのだ。獣達は姿を見られること無く直接里に降りてこられるようになったわけだ。Img_0197

矢印のところが生家でその右手が緩衝地帯だったのだが、いまやジャングルとなっている。(2006,7)


 この説は多くの支持を得たようで、各地の自治体で緩衝地帯の伐採と整備がなされたようである。わたしも森林組合のパンフレットで緩衝地帯の伐採を奨励する記事を見たことがあるが、地域で組織的に取り組まれている様子は無い。
 実施した地域で獣害がなくなったという報告があったとしたらわたしたちの地域でも是が非でも実施するだろう。想像するにこの方策ですべてが解決するというものではなさそうだ。
 わたしの家の山側の斜面は植林されていたようだが、引っ越す前にきれいに伐採され何も無い斜面となっていた。その上部には植林の林があり稜線まで続いている。猿の群れが月に一回程度移動していくのだが、彼らはその林のラインを移動していた。つまりかなり上部を通過していたのだ。
 ところが3,4年たった今その斜面には灌木が生い茂っている。すると猿たちはその茂みにしたがって下方の部分を通過しているのだ。当たり前のことだけど、これが動物の生態、本能なのだろう。見つかるところは避けるというのは確かなようだが、それだけで里に降りてこないということでは無い。Img_0424 Img_3852
 
2007.3月と2011.10月の様子。



 不住である隣家の裏手は栗と柿の植わった畑である。草刈りもされており、ブッシュも無い。林と家との間の緩衝地帯となっている。しかしそこは猪、鹿、猿の独壇場となっている。Img_3640

こういう感じのところ。


 府道からは見えないが、わたしの家からはよく見えて、彼らにとっては危険地帯のはずなんだが、、、。つづく

【作業日誌 2/22】
地図収納箱完成
丸ノコ置き完成
ジグソー置き作製

今日のじょん:積雪が少なくなってきたので今の内にと獣の足跡探索に行く。じょんも必死になるのでついついあちこち行ってしまった。足跡写真は本文でいづれ御紹介しよう。これは猪の足跡。P1010132
 
 

コメント
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