晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 限界集落と地域再生 2/16

2010-02-16 | 雨読

2010.2.16(火)雨、雪

 ススムさんにお借りした「限界集落と地域再生」(大野 晃著)を読み終える。限界集落という概念を作り出した大野先生の著である。65才以上の高齢者が集落人口の5割を超え、冠婚葬祭を始め集落の共同生活が困難な集落ということだが、この中でも格差があり、住民が一人、二人という消滅集落直前の集落も多くある。限界集落の実状と再生のプログラムが書かれているが、農山村の人口減少、消滅は産業の構造的な問題であり、地域再生プログラムといっても対処療法でしかないと思う。それでは根本的解決があるのかと言えば、現在の政治状況、経済状況から見ると、残念ながら解決の可能性は無い。対処療法を積み重ねて滅び行くものの寿命を少しでも延ばすことしかないようだ。Img_3901
 水源の里条例の施行など綾部市の取り組みも大きく取りあげられている。私たちをはじめ多くの人が綾部に移住されていることを見ると、定住推進の活動は効果を上げているようだが、その子供達が田舎に残るかというといかにも心許ない。しかし考えようによって、50代60代の人が入れ替わり立ち替わり移住することとなると、集落内の年齢構造は変わらなくても、集落が存続することは可能である。なんとも情けない形ではあるが、根本解決の道がない以上、こういった対処療法が効果を上げる環境造りを住民も自治体も考えなければならないと考える。

今日のじょん:じょん語録(48)連獅子じょん
歌舞伎の連獅子ごとく、ものを咥えて首を振り回すのだが、あまりに強烈なので首を捻挫しないか心配でさえある。咥えものは当初はゴジラのぬいぐるみだったのだが、はらわたを抜いてしまって軽くなってリズムがとりにくくなったため、最近は枕でやっている。Img_3898 Img_3900  

コメント
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