晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

奥山に紅葉踏み踏み 10/6

2008-10-06 | 日記・エッセイ・コラム

2008.10.6(月)雨、曇り

 奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋はかなしき

 小倉百人一首、猿丸太夫の秋を想わせる一首である。悲しいのは奥山に踏み分けずとも夜も昼もすぐそこで鳴いていることである。猟で傷ついた鹿が隣のチコの小屋のところにたどり着き、勇敢にもチコが吠えたという話をかみさんが聞いてきた。「一体何時の話やねん」と言っていたら、その晩あやべ温泉の売店に鹿の角が2組、千円いくらで売っていた。なんとも意味深な事件である。
 鹿は秋が発情期だということで、よく鳴いているのだと言われる。あの声を聞くと柚子の新芽は大丈夫だろうか、畑の作物は大丈夫だろうかと心配でおちおち寝ていられない。
 そして今朝事件が起きた。猪が夜中に隣の畑に来て大暴れしたのだ。幸い我が家の領域には侵入していないのだが、その境目まで掘られてしまった。Img_1199 Img_1200 Img_1201




左:隣の畑、作物は無い。小屋の左がじょんのびファーム
中:北側の空き地、林の中に椎茸を栽培している。
右:林道、ミミズを掘っているのだろうか。

 猪の襲来には前兆があった。昨日じょんが隣の畑に向かって尻尾を下げ、警戒しながらやたら臭いでいるのだ。畑には30cmほどの溝のような痕が一つあるだけでそれほど気にも留めなかった。前日に斥候というか先発というか、下見に来ていたようだ。じょんのびファームに入らなかったのはじょんの臭いが着いているからだろうか。それでも安心は出来ない。侵入されたら畑はひとたまりもない、今までの苦労が水泡に帰すわけだ。本来なら柵が出来ているはずなんだが、作業は遅れに遅れている。とりあえず村上さんに頂いたコンパネで仮の柵をしてみようか。百鬼夜行じゃないけれど、寝ている間に獣たちが暴れ回っているのは何とも気味の悪い、腹立たしい感がする。

今日のじょん:昨日のじょんとマーブルの対面は予想通りであった。じょんはいつもどおり尻尾振ってすり寄っていくが、マーブルは凄い形相で唸っていた。ほんの数ヶ月、犬にとっては数年に当たるのかも知れないが、仲良く一緒に暮らしていた兄姉が解らなくなるのだろうか。くるみちゃんとはじゃれ合うようになってきたので、皆が兄姉であることを思い出してるのかななんて言ってるが、私はクールに考えている。2回目で慣れてきたのだろうと。マーブルに対しても、何回もあっていたら仲良くなれるんじゃないかと思う。その時こそ本当に楽しいdog生活が始まるんじゃないだろうか。今日もマーブルを訪問した。昨日ほどのことはないが、まだ拒否反応がある。生活が変わって不安定なマーブルに無理に引き合わせる必要はない。人間の感覚をそのままに犬に当てはめてもうまくいかないと思うのだが、、、、。じょんとマーブルと一緒に楽しく遊べる日を夢見ている。そのことが信太山のスタッフや前里親のHさんに対する最大の恩返しだと思う。じょん、マーブルガンバレ。Img_1187

コメント
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