前回の路上を終えると、次は3時間連続の応急救護処置です。叶うことなら使わないで済んで欲しいところですが、交通事故に限らず、近くの人が心筋梗塞などで意識不明になる、という状況に陥らないとも限りません。そういう意味でも、非常に意義のある授業です。
3時間のうち、最初の1時間はどういうことをするのかという手順を教室で学び、後の2時間は引き続きテキストを用いながら、ダミー人形を使った実習に映ります。
実際意識不明で心臓が痙攣している状態に陥った場合、蘇生率はAEDを使った方が断然高いようですが、今回の実習は胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を中心とした一連の救護を学びました。
最終的には全員、事故負傷者発見から二次災害の危険の有無等各種確認を行い、(胸骨圧迫30回+人工呼吸2回)×2セットで終了という一通りのことをするわけですが、その前にダミー人形で、胸骨圧迫と人口呼吸の方法を教わります。このダミー人形にはモニターがついており、毎分100回という理想のスピードに合わせて、メトロノームのような電子音が出ます。さらに、行ったマッサージの具合が速過ぎたり遅過ぎたしていないかもチェックできるのです。
この「速過ぎたり遅過ぎたりしていないか」は、毎分100回のテンポに合っているかどうかということではなく、胸骨を圧迫するスピードが適切かというチェックだそうで、力任せに押しこんでいると「速い」と標示されるようです。私は何度やっても「速い」と出る確率が高くて弱ってしまいました。他の人を見ても、遅いよりは圧倒的に速い人の方が多く、一度つかめた人は続けて出来ていたと思います。
こんなの完璧に出来る人いるのかな?と疑っていたら、模範を見せて下さった先生は、一回もし損じないパーフェクト。さすがでございます。疑ってすみません。。。
しかしこれは、本当に良い経験だったと思います。実際この一連の作業、遅くても1分半で終えたい(実際は意識が戻らなければ続けるわけですが)ということで、皆必死にやってようやくこのタイムをクリアできるかどうか、という具合でした。これが現実の事故なら、パニックでスムーズに行うのは至難の技でしょうし、やってみたらこれが本当に疲れる!!特に胸骨圧迫は、そんんなに何度も繰り返せないと思われるくらい大変でした。そのために、交代要員がいた方が良いのだそうです。
こういう時こそ、何でも一人で抱え込まずに助けを求めなければいけないということ、肝に銘じておきたいと思います。
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