まだ先だと思っていたのに、あっという間にモーツァルト定期のリハ初日を迎えてしまいました。時の経つのが恐ろしく早く感じる今日この頃です。まだそれほどの年ではないと思うのですが。。。。
今回の演奏会では、なんといってもピアノ協奏曲第27番が人気、知名度において図抜けています。というわけで、私も遅ればせながらCDなどを聞いてみたりしました。以前は好きで、23番と共によく聞いた記憶があるのですが、すっかりご無沙汰していました。
改めて聞いてみたのはクララ・ハスキル&バイエルン国立管弦楽団&フェレンツ・フリッチャイ(指揮)のCD。ハスキルといえばグリュミオーとのヴァイオリンソナタは、モーツァルトのソナタを語る上では外せない一枚となっていますが、この協奏曲でも持ち前の滴るような美音が堪能できます。グリュミオーをはじめ、名だたる演奏家との共演の多いハスキルには、なんとなく室内楽のイメージを持っていましたが、協奏曲を奏する上でもその特性は存分に生かされ、他を圧しねじ伏せるような演奏とは対照的です。どこまでも透明であたたかいその歌は、オーケストラとの語らいを楽しんでいるかのようで、聞いている人を幸せな気持ちにさせてくれます。
山響では若手実力派として評価の高い小菅優さんがソロを聞かせて下さいます。今から楽しみです!