自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キタキチョウの成長(3)

2016-07-07 | 昆虫

6月28日(火)。体長23mm。スマートだった体形が短くなり,ずんぐりして見えます。終齢幼虫なのでしょう。

肛門の辺りが黒ずんで見えていると思ったら,やっぱり! 尾脚が枝から大きく離れ,黒ずんだものが出て来て,排泄されました。観察のタイミングはばっちり。

 
排泄して,気持ちがよさそう(?)。初めの頃と比べると,ずいぶん成長しました。間もなく前蛹になるでしょう。枝に口の辺りをしきりに押し付けるようにするしぐさが始まりました。「どうしたのかな」。

 
6月29日(水)。早朝。見ると,枝で前蛹になっていました。びっくり! なにしろ,ぶらーんとぶら下がった格好をしているものですから。「そうか,昨日のウンコは身軽になるための最後の排泄行動だったのか!」と合点。だって,上写真の頭部辺りがまさに尾端がくっ付いている箇所に当たります。つまり,排泄から尾端固定作業への移行時を観察していたということになります。スゴ過ぎ!


尾端が固定され,帯糸で落下防止。まるでゆりかごかハンモックのよう。


夕方。もう蛹になっていました。体内が透き通って見えるほどです。なんだか,蛹化したあとの変化が見えて来そう。これが4,5日もすれば羽化するなんて,驚異的です。こんなワンダーな世界を見てしまうと,とりこになります。


自然に感謝。