自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'23 昆虫の頭・顔 ~ウスキツバメエダシャク~

2023-11-30 | 昆虫

アゲハの庭園にて。

草の間で白いものがちらちら。ガのようです。近寄って確かめるとウスキツバメエダシャクです。全身が純白。小さいながらも目立つはずです。

 

もちろん顔写真を撮ったことがないので撮影しました。

とにかく,毛で覆われてふさふさ。雨風や気温からからだを守るのにぴったりのようです。

 

これだけりっぱな吻をもっているのですから,花の蜜を吸っているのでしょう。

 

真正面からも。複眼の黒い部分は偽瞳孔です。こちら向きに常に黒っぽく見えます。カマキリも一緒。昆虫に共通した現象です。

 

みごとなふさふさ。これが身を守るしくみなのですね。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~紅葉とシルエット~

2023-11-29 | 植物

寺院の白壁にモミジの葉がシルエットになって映っていました。白壁がスクリーンになった影絵です。

 

カメラ愛好家の方が来られ,撮影開始。「モデルになって!」とお願いすると,「いくらでも」との返事。ありがたい,ありがたい。

 

撮りながら会話。タイミングよく向こうに太陽が覗きました。

 

葉は風に揺らぎます。なんとか撮影でき,やれやれ。

 

ここはわたしの例年のポジションです。モデルさん,ありがとうございました。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~クロコノマチョウ~

2023-11-28 | 昆虫

畑に行ったら,レモンの木の下にクロコノマチョウがいました。寒くなってきたので,からだが弱っているようです。

名前の由来は漢字名を見ると,なんとなく想像できそうです。「黒木間蝶」。薄暗い林,つまり日陰にすんでいることが連想できます。そのとおりで,体色は地味な濃褐色で目立ちません。

せっかくなので,持ち帰って顔写真を撮ることにしました。こういう場合は元気なうちに撮って,すみやかに自然に戻すのが基本。

 

このまま近寄りました。複眼の斑模様が特徴的です。縞模様になっています。

 

横方向で撮りました。

 

ぐっと接近。

 

斜め前方向からです。

 

反対側からも。

 

真横からです。

 

真上からも。

 

からだが毛で覆われているのはチョウ・ガの特徴です。複眼の模様を見てチョウの名を当てられるまでになりたいのですが……。

 


市内古刹の早朝モミジ

2023-11-27 | 日記

11月26日(日),早朝。市内にあるこの古刹はモミジの名所でもあります。朝早くからアマチュアカメラマン,散策する人が訪れます。

                

 

まだ朝靄がかかっています。そんななか,白壁とモミジ葉がコラボ。

 

参道に枝がわぁーっとばかりに覆いかかっています。

 

本堂に向かってモミジのトンネルが続きます。

 

広角レンズで撮りました。

 

本堂側から来た方向を振り返りました。

 

参道の脇に入って撮りました。

 

どこまでも紅葉と黄葉。なんだか贅沢な撮影タイムです。今回は当たり前の見え方撮りに徹しました。今度は「そうではない見え方で」と密かに思っています。

 


紅葉と黄葉の古刹(3)

2023-11-26 | 旅行

三つ目の古刹です。

午後。曇りがちで,陽射しはまったくなし。紅葉・黄葉が「これでもか,これでもか」というほどの見事さ。

 

古池に枝を乗せかかるような風景。水面に枝々が,そして葉が映り込みます。

 

同じ視野で,位置を変えながら撮りました。

 

林立するモミジが互いの位置を大事にし合いながら秋を演出します。

 

どこまでもカラフルです。

 

古刹は池がお似合いです。

 

薄暗さが奥ゆかしさを醸し出しているように思えてきます。

 

紅葉と黄葉が古池とコラボ,というところでしょうか。

 

もちろん,モミジを鑑賞に訪れる人の姿はありますが,意外にもこの時間帯は少なかったですね。写真を撮るにはゆとりがありました。古刹とモミジと池に深謝。

 


紅葉と黄葉の古刹(2)

2023-11-25 | 旅行

二つ目の古刹です。昨年も訪れました。

境内の大イチョウはとにかくでっかいの一言。大木が黄色の葉で装った様はまことに豪快。どっかーんと空を仰いでいる感じです。威風堂々ということばがぴったり。

 

根元付近で見上げて撮る人。

 

遠くから全容を収めようとする人。地面にカメラを置いてでっかさを表現しようとする人。樹高は20m! 地中の根はどんなふうに広がり,伸びているのでしょうか。想像するだけでもたのしい!

 

この大木の樹齢は800年とか。自然のいのちのでっかさに頭が下がります。

 


紅葉と黄葉の古刹(1)

2023-11-24 | 旅行

色づきの真っ盛り。近くの市にある古刹をいくつか訪れました。

ここは一つ目に訪れた寺院。今年の色はもう一つとはいうものの,色合いはばっちり。こころが洗われる思いがしました。ありがたい,ありがたい。

本堂にこだわって撮影しました。右奥の紅葉と黄葉とが秋を愛でる人の目を引き付けています。

 

わたしの目もついついその木々に向かいました。近寄って撮ったのが下写真です。曇りがちの天気でしたが,ひととき陽が射しました。ラッキー!

 

モミジの古木は右にあって,本堂に向かって複数の幹を伸ばしています。根元の少し上から枝分かれし,風格が漂います。

 

根元近くに近寄って,おもしろそうな見え方を探しました。梢は屋根にはまだまだ距離があります。

 

もっと近づいて見え方を試してみました。複数の梢が伸び,その向こうに屋根が見えかけました。「見えた!」と思ったとき,またわずかに青空が覗きました。

 

魚眼レンズでも撮りました。本堂の屋根の庇をすっぽり入れました。

 

風景写真とはいいながらも,アクセントのある風景を求めたいと思っています。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~ニホンアカガエル~

2023-11-23 | 生物

公園で撮影していると,突然足元にニホンアカガエルが現れました。いつかのこと,同じようなことがあって撮影チャンスを逃してしまった経験があります。それで,「今度こそは」という気持ちになりました。じつはここには池があって,アカガエルがよく出現するのです。

その池は右奥にあります。

 

幸い,動きはそれほどでもありません。気温が関係しているのでしょうか。遠景のメタセコイヤ,山,空をたくさん入れました。秋色が漂います。

 

こちら側を向いて静止している一瞬,シャッターを切りました。でっかい頭! 目! お気に入りの一枚です。右の前脚が踏んでいる枯葉は,ずっと向こうに林立するメタセコイヤのもの。ここまで風が運んできたのす。まさに,「蛙色は秋色」です。

 

カエルの表情は絵になります。

 


'23秋 虫の目レンズは友 ~コバネイナゴ~

2023-11-22 | 昆虫

紅葉が進んで,季節が変わっていきます。昆虫の生態もすこしずつ様変わりします。公園の草地で,コバネイナゴを見かけました。それも複数。動きは大したことはありません。

 

メタセコイヤが黄葉しています。イナゴは日を浴びています。

 

近づくと,それでもすこしは移動します。警戒心があるのです。

 

いつもながら,そっとそっとレンズを近づけます。

 

レンズを何と思っているのでしょう。こちらに乗り移ろうとしました。

 

この公園はわたしのような者には程々にたのしめるところです。撮影したりウォーキングしたり,と。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~サトキマダラヒカゲ~

2023-11-21 | 昆虫

9月,サトキマダラヒカゲの孵化について記事にしました。

この蛹が一つこのほど羽化。その成虫の顔写真を撮りました。今は夜間とても寒いのでチョウの動きは止まります。そこでレンズを向けるのです。

 

正面から。退化した前脚が見えます。

 

複眼の表面には毛が密生しています。

 

埃を取り去ったあと撮ったコマです。

 

斜めから見ると,毛がくっきり。

 

反対側からも撮りました。

 

複眼表面のごみ類を除去。レンズを交換して超接写で左複眼を撮りました。

 

触覚は環境を認知する強力な道具。

 

超接写は新しい視野を広げてくれます。