自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ムラサキツメクサで見かけた卵

2018-04-30 | 昆虫

河川敷にて。モンキチョウの卵がないか,ムラサキツメクサで探しているとき,見かけたのがこれまで見たことのない卵。蕾にポツンと真っ白い卵が産み付けられていました。直径は1mm足らず。

 

 

接写で撮ると,とても特徴ある表情をしているのがわかります。

 

おもしろいことに,近くにもう一つ。こちらの方は色から判断すれば変化が着実に進んでいる模様です。

 

 

真上から撮りました。

 

産付主はもしかするとモフクミヤマセセリかも。正体を突きとめたくて思い持ち帰ることにしました。さらにモンキチョウの卵探しを続けました。そのうちに,別の花でまた一つ同じ卵を見つけました。これで3個。

 

よく見ると,同じ茎の葉裏にも。これには赤褐色の斑模様が現れています。

 

合計4個になりました。いったいどんな幼虫が誕生するのでしょう。ますます知りたくなってきました。 

一方,モンキチョウはまだ産付に訪れていないようで,卵はまったく見当たりませんでした。しばらく経ってからまた出かけようと思います。

 

 


野草の発芽(6)~セイタカアワダチソウ~

2018-04-30 | 植物

4月23日(月)。セイタカアワダチソウの芽生えがわずかに見られます。いかにも双子葉植物という主張が感じられます。

 

4月30日(月)。セイタカアワダチソウの発芽は他の草と比べてかなり遅めになりました。ようやくいくつも芽生え始めた感じがします。

 

種皮が付いた芽生えがありました。

 

なかには本葉が出て来ているものもあります。

 

どんな草もごく小さな芽生えからいのちが始まります。 

 


ベニシジミの産付卵,その後(5)

2018-04-29 | ベニシジミ

これは茎に産み付けられた卵の例です。

時計回りに回りながら穴を大きくしていきました。  

 

穴が頭部が出るだけの大きさになると,出ようとしました。 

 

グゥーッとからだを乗り出すようにして出て来ました。 

 

ゆっくりゆっくりと出て来ました。ピントを合わせながら観察を続けました。 

 

毛の並び方,流れ方が驚くほど見事な光景を見せました。 

 

休むことなく,滑らかな脱出。

 

やれやれ,ほっ。無事に生まれました。 

 

誕生の姿は見る者のこころをいつもわくわくさせてくれます。

 


ツマグロヒョウモン,産卵(2)

2018-04-28 | ツマグロヒョウモン

4月28日(土)。快晴。N公園にて。

ツマグロヒョウモンがシロツメクサで蜜を吸っている場面を目撃しました。舞い上がるとブタナに移動してそこでも吸蜜。

 

吸蜜を終えると,パンジーの植わった花時計に。

 

後を追うと,そこでさっそく産卵。直前に翅を小刻みに震わせました。それは産卵を始めるシグナルのようなもの。

 

降り立ったところから歩いて葉の間に移動します。それを追って撮影するのです。葉や花が視野を遮ると,さっぱり産卵の様子が確認できません。

 

至近距離にいても,チョウはすこしも警戒心を見せません。そっと,そっと,がコツです。これが共生の心得です。印象深いひとときでした。

 

産卵行動はいつまでも尽きることがないほど続きました。

 

孵化がますますたのしみ!

 


アゲハの産付卵,その後

2018-04-27 | アゲハ(ナミアゲハ)

継続観察をしていた卵2個の孵化を見逃してしまいました。こういう失敗はよくあります。たまたま近くに3個目の卵を発見。代わりにそれの孵化過程を追うことにしました。

そうしてとうとう孵化日がやって来ました。それは昨日,つまり4月26日(木)のことです。その報告をします。

午後1時15分。孵化間近。

 

 

午後10時31分。見たとき,もう出かけていました。ところが,向こう側に!

 

午後10時32分。かろうじてこちらを振り返りました。

 

午後10時33分。大急ぎで反対側から写すことに。ほぼ出終わりです。

 

午後10時33分。ちょうど出終わったところ。

 

頭部をアップで撮りました。

 

無事に誕生! すてきな誕生物語でした。

 


ツバメシジミの産卵とその後(2)

2018-04-26 | 昆虫

今回の孵化撮影では卵全体がはっきり見えるようにしました。つまり集合花のうち,卵を隠す位置にあるものを取り除いておくのです。こうすることで,隙間に産み付けられた卵を苦労しながら観察しなくてもよくなります。

 

これで正面からの観察が可能になります。

 

光の当て方で表面の様子がよくわかります。

 

タイヤの形状をしています。

 

どの位置から孵化しても対応できます。

 

孵化はもうすぐ。

以上を書いてから5日後。見ると,卵すべてが孵化済。油断していて見逃してしまったのです。残念!! したがって,本シリーズはこれで終わりです。

 

 

 


ツマグロヒョウモン,産卵(1)

2018-04-26 | ツマグロヒョウモン

4月26日(木)。晴れ。昼。

アゲハの庭園でツマグロヒョウモンのメスを初見。翅の縁がずいぶん傷んでいます。厳しい冬を越して来たのでしょう。うれしいことにパンジーの葉に産卵。

 

なんだかそわそわした風だったので,たぶん産卵行動なのだろうと思った矢先に産卵。

 

去った後,葉裏を見ると真っ白な卵が一粒。ツマグロヒョウモンにとってもワクワクの季節がやって来ました。

 


ベニシジミの産付卵,その後(4)

2018-04-25 | ベニシジミ

ベニシジミの孵化が続いています。どれもたいせつないのち。画像に残す記録は貴重です。

今回は枯れ葉に産み付けられた卵の例です。穴を開けて出て来ます。頭をぐっと持ち上げました。口脇のアンテナが見えます。

 

真横から撮りました。

 

毛が後ろに流れています。 

 

毛虫という印象が強く出ています。瑞々しくって,柔かそう。 

 

すぐに元に戻って来ました。もちろん,殻を食べるわけではありません。 

 

そのまま去って行きました。これだけのからだが殻の中にあったなんて,信じがたい感じがしてきます。 

 

誕生後の幼虫はすぐにス植木鉢に植えたスイバに置いておきます。無事に成長したら 見つかるでしょう。

 


野草の発芽(5)~チカラシバ~

2018-04-24 | 植物

4月23日(月)。チカラシバも発芽しました。イネ科のなかまらしい芽生えです。

 

種子から芽がにょきっと出て来ました。

 

一気に発芽した感じ。

 

地中の根を見たくて掘り起こしました。ずいぶん深く潜り込んでいます。根毛が土を抱いているのがわかります。 

 

野草の発芽を確かめる作業は,期待どおりなかなかおもしろいものです。 

 


ヤマトシジミ,産卵!(1)

2018-04-24 | ヤマトシジミ

4月23日(月)。アゲハの庭園にて。手入れをしていると飛来したのがヤマトシジミ。地上すれすれを産卵場所を探すかのように飛んでいました。「これはまちがいなく産卵するな」と感じ,しばらく観察。

すると,カタバミの小さな葉に着地。こうなると産卵だと確信がもてます。そのとおり,産卵行動に入りました。接写をするのでびっくりさせないように最大限の注意を払います。

 

去った後を確かめると卵が! これはなつかしい。

 

行方を追っていると,またカタバミに着地。やっぱり産卵しました。

舞い上がると次のカタバミに。とにかく撮影しようと努めました。

 

そこでも産付卵が確認できました。初日に4個。ラッキーでした。これらの卵についてもまた,孵化までを追ってみようと思います。