自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モンキチョウ,孵化へ(2)

2018-05-31 | モンキチョウ

卵を採取した翌日。きれいな赤色を帯びてきた卵があります。 

 

高さが1mmあまり。表面はきれいにデザインされています。

 

さらに二日後。一部にへこみができてきました。上部にあるわずか黒みは頭部の一部でしょう。

 

 

内部の様相が混とんとした卵です。これはスゴイ! いったいどうなっているのでしょうか。

 

 

この卵では,上部に口器らしいものが見えます。下方の薄い赤み部分はやはり混とんとした感じです。

 

時間の経過とともに孵化間近の卵が! 頭部は上方で,からだはU字形になって収まっています。

 


ウラナミジャノメの孵化を観察したい!(5)

2018-05-31 | ウラナミジャノメ

5月31日(木)。7日目。頭部が,薄っすらながらもかなりはっきりしてきました。口の辺りがなんとなくわかります。卵それぞれに共通しているのは,からだがかたちづくられていくにつれ,殻の窪みが大きくなってくる点です。卵内に満ちていた成分のがからだの組織をつくる材料になっていったのでしょう。もちろん殻を通して出て行った水分もあるはず。

 

これ以上の接近することはできません。これが限界です。

 

1mmの世界の幾何学的な模様に目が奪われます。自然の造形美のなんときれいなこと! 「ほっ,ほーっ!」としかいえません。

 

もう一日もすれば,相当な変化が現れるにちがいありません。

 


2018,ホッカイコガネ栽培記(11)

2018-05-30 | ジャガイモ

ホッカイコガネに実がどっさり。今年も豊作です。ジャガイモにとって特異な天候に見舞われたシーズンでもなかったのに,例年の如く鈴生りです。

 

ミニトマトに似ている,とびっくりする人がいます。ジャガイモもトマトもナス科植物のなかま。

 

ジャガイモの実が生るのは気象によるとか,土質によるとかいわれますが,本質的には実を付けるという種子植物本来の性質をそれだけ濃く受け継いできているか,に左右されます。ホッカイコガネはこの形質が大なのです,「ジャガイモ博物館」によると,実がよく見られる品種として紹介されているのは「キタアカリ」「とうや」「ホッカイコガネ」「こがね丸」「マチルダ」です。

先祖の遺伝子情報を薄めてしまった品種では,ほんの稀に先祖返りする場合があるだけ。たまたま実って,「めずらしい!」「ジャガイモにトマトが!?」などと新聞ネタになるだけの話なのです。

いずれの品種にも昆虫は訪れているはずで,ジャガイモが他家受粉の植物であることを考えると,実を付けるという遺伝的形質が品種改良によってとっくに(ほとんど)失われているとしか考えられません。気象だとか土質とかはまず関係なし,と素人のわたしは解釈しています。一面的な解釈にもとづいて,ジャガイモの結実について語るのはよくありません。

今我が家で育つホッカイコガネでは,どの株にも実が付いています。あるがままの栽培なのでアブラムシもかなり付いています。

 

花から実への移り変わりがよく理解できます。

 

 

実の先に柱頭が残っています。子房が膨らんで実になる変化が見えます。

 

枯れた花弁も残っています。

 

どの花も実に変化。

 

これだけ生ると,イモが肥大しないのでは? そんな心配はまったくありません。研究者が保証しています。わたしはこのまま放っておいて,種子を採取します。今年も大きなイモがゴロゴロと収穫できるのを期待しています。

 

イモも実もたのしむ,これがジャガイモ栽培の醍醐味です。

 


ハナウドで見かけたキアゲハ幼虫

2018-05-30 | キアゲハ

ウォーキング道にて。

今,ハナウドがぐんぐん伸びて花を咲かせています。例年,この草でキアゲハの卵や幼虫を見かけます。ところが今年はちっとも見つからないので,寂しいなあと思っていた先のこと。幼虫が一匹目に留まったのです。

 

久しぶりというのは,なんだかフレッシュな感じがしてワクワク感があります。このキアゲハについても同じです。

 

探せばきっとほかにもいることでしょう。キアゲハがきっちり訪れていて,ほっ。今度は卵を見つけたい!

 


ウラナミジャノメの孵化を観察したい!(4)

2018-05-30 | ウラナミジャノメ

5月28日(月)。ウラナミジャノメの孵化を見逃したら一大事。それで,昼過ぎに新たに同じ要領でジャノメチョウを捕って来てネット内に入れました。夕方見ると,ネットに産卵していました。これで一安心。

 

5月29日(火)。5日目。変化の兆候見えず。

 

5月30日(水)。6日目。変化がくっきり。複眼が形成されています。

 

片方の眼が見えます。

 

両眼が見えます。

 

これはもうぐんぐん変わっていくでしょう。記録するのがますますたのしくなってきました。 

 


2018,ホッカイコガネ栽培記(10)

2018-05-29 | ジャガイモ

コマルハナバチの姿を撮り損ねてがっかりした数日後。同じハチに再会しました。今度は絶対に記録したいとの強い気持ちで,そっとそっと近づいて行きました。もちろん,撮影しながら接近して行くのです。とりあえずこの距離から撮っておけば失敗せずにすみます。

 

ハチは花から花へと移って行きました。

 

盛んに蕊先をかじっている様子。そこにはごちそうが詰まっているのでしょう。

 

よくもまあ,こんな姿勢でぶら下がっていることよ,と驚くような健脚ぶりです。体毛には花粉が付いています。ジャガイモのものかもしれません。

 

ハナバチは送受粉の貢献者なのです。その証拠写真の撮影に成功!

クマバチも目撃しましたが,撮影できませんでした。 


ツクバネの実生栽培(3)

2018-05-29 | 植物

5月29日(火)。ツクバネの発芽は,多くの種子の発芽と同じようにまず根から出ます。そのあと,上に向かって茎と葉が生長してきます。

育苗箱の種子は,今,茎と葉が伸びかけています。

 

移植が遅れるのはよくないので,伸びかけたものから植え替えています。ツクバネは半寄生植物なので,宿主(親木)が要ります。わたしが準備しているのはモミジとヒノキです。雄株なのか雌株なのか不明のため,一つの鉢に複数植えています。

 

 

乾燥させると枯れる恐れがあります。それで灌水には注意を払わなくてはなりません。なにしろ,これで失敗した苦い経験がありますから。

 


モンキチョウ,孵化へ(1)

2018-05-28 | モンキチョウ

フィールドワークの草原にて。

モンキチョウの孵化を近接撮影したくて,卵探し。目指すはミヤコグサ。小群落なので,探すのはむずかしくありません。一度は見つからず,後日出直し。

探しかけると,なんとさっそく目に留まったのです。これはうれしい!

 

近寄って写すと……。

 

もっと近づいて。

 

これならほかにもあるだろうと思い,探し続けました。すると,新たに見つかりました。さらに探すと,また。こうしてみんなで10個以上! 中には,2個が隣り合ったものも。葉裏に産み付けられた例は1つだけ。

 

どれも色はやや黄色がかっています。産み付けられて時間が経過している証拠です。間もなく赤くなりかけるでしょう。

 

 


ウラナミジャノメの孵化を観察したい!(2)

2018-05-27 | ウラナミジャノメ

5月27日(日)。産付後三日目。

朝見て,もうびっくり! 卵のうち,かなりのものが何かの被害に遭ったらしく,殻だけになっているのです。それはもうとても無残な感じです。

 

これが。

 

それが。

 

それも。

 

ほんの数個だけが無事に残りました。

 

いったい何者の仕業なのでしょう。そう思いながら詳しく見ていくうちに,妙な卵を一つ見つけました。汚れがあるのです。中でしょうか,外でしょうか。これが❝被害❞になんらかのかかわりがあるのでしょうか。

 

被害が広がらないように何とかしなくてはなりません。