自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'22 昆虫の頭・顔 ~ラミーカミキリ~

2022-08-31 | 昆虫

カラムシの葉にラミ―カミキリが一匹いました。ラミーカミキリはこの葉が大好物。さっそくスタジオで撮影開始です。

 

しきりに動き回るので,落ち着くまで待ちます。上には時計皿を被せているので歩く範囲はごく限られています。おまけに,底が浅いのでひっくり返ることもありません。

 

カラムシの葉の上に置くと,やがて落ち着いてきます。

 

落ち着いてきたら,皿をそっと取り除いて撮影します。

 

うんと近寄ることができます。

 

顎をしきりに動かすので,深度合成は無理です。これだけ撮れればよし,としておきましょう。

 

ラミーカミキリに感謝。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~ヒマワリの訪花昆虫~

2022-08-31 | 昆虫と花

ここは交流施設の田。畝にはヒマワリがずらーっと植えられています。その数1000本。一般開放の日に訪れました。空はすっかり秋模様。

 

花の旬は過ぎていて,多くは重い頭を下に向けていました。中に,このようにぱぁーっと開いたものが。

 

いかにも太陽を連想させる姿です。明るさと勢いが感じられます。

 

昆虫があっちにもこっちにも。

 

キアゲハが。

 

ツナグロヒョウモンが。

 

たのしいひとときでした。

 


交尾 ~アオモンイトトンボ(続)~

2022-08-30 | 昆虫

池の淵にて。

午前,またアオモンイトトンボの交尾を見かけました。今度はメスがオスに似た普通タイプです。メスでも褐色型とこんなにも違うのかと思ってしまうほどの違いがあります。

離れて見る限り雌雄の外観上の違いは,腹部の太さと翅先の黒斑のほかはないように思われます。

 

反対方向から撮りました。頭部・胸部はそっくりです。

 

オスにピントを合わせました。

 

メスにピントを合わせました。

 

腹部の長い昆虫がこのスタイルで交尾を行うのは,考えてみればとても理にかなっているのでしょう。進化の結果って,ふしぎでもあり感動的ですらあります。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~チョウトンボ~

2022-08-30 | 昆虫

N公園にて。

チョウトンボがまだ草にとまったまま。「それなら」と思い,今度は虫の目レンズで撮りました。交換するとき,飛んで行ってしまわないようにと祈るばかり。幸い,トンボはじっとしたまま。終わってみれば,それはふしぎなほどの出来事でした。

逆光なのでたいへん。かろうじて一枚。

 

こういう条件下では,頭部辺りにピントを合わせるのに苦労します。なにしろピントが合っているのかどうか,よくわからないのです。「うーん,イチかバチかだ」という気持ちでシャッターを押しました。

 

こんな環境の中でチョウトンボが生き延びていることをお伝えできるかと思います。

この日はほんとうにラッキーでした。

 


"魚露目"で見たチョウトンボ

2022-08-29 | 昆虫

N公園にて。

雨が上がって,なんとか晴れ間が出た午後。池の淵で見かけたのがチョウトンボです。草にとまって休んでいました。それでそっと近寄りました。ところが,逃げられてしまいました。これはごくふつうのこと。しばらく待っていると,近くの葉にまたとまりました。こういうことはよくあることなので,簡単には諦めないで待ってみるものです。

今度はもっとそうっと近寄ります。しめしめ,幸いなことにまったく気づいていない様子。シャッターを押しながら近寄っていきます。

 

「もっと近寄ってやろう」。そんな意気込みをこころの底にふつふつと湧き上がらせながら,レンズを寄せます。この写真では翅先がレンズに触れるすれすれです。実際,このときはレンズに触れました。それでも逃げませんでした。翅の色は青紫。

 

画角を切り替えました。いろんなパターンで撮っておこうと思いました。

 

微かに風が吹いて来てチョウのからだが向きを変えました。

 

ゆーらゆーら,そんな感じです。にもかかわらすトンボは静止したまま。

 

おしまいにまた元の画角に戻しました。

 

この日は,おかげさまで気持ちはすっきり。こんな近くで,こんな写真を撮ったのは初めてです。チョウトンボに感謝。さらに,産卵シーンを目撃しました。しかし,撮影はできませんでした。機会があれば,いずれ撮れるでしょう。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~クロアゲハ~

2022-08-29 | クロアゲハ

我が家にて。

スダチの木で成長したクロアゲハの幼虫が,すぐ脇の車庫で蛹化。それが羽化しました。たまたまそれを発見したので,もちろん顔写真を撮ることに。

吻を曲げたり伸ばしたり。この写真のみ光源は自然光です。

 

アゲハが動かないうちにさっさと撮影しなくてはなりません。

 

真正面からも。吻が伸びているのがいいなあと思います。先になるほど赤みがあります。

 

すこし近づきました。

 

もっと近づいて複眼を収めるようにして撮りました。

 

斜めからも。

 

ぐっと近づいて。

 

微妙に動くので何枚も失敗。以上の写真はそんな中で残ったコマから選んだものです。

 


交尾 ~アオモンイトトンボ~

2022-08-28 | 昆虫

池の淵にて。

夕方,アオモンイトトンボの交尾を見かけました。メスは褐色型です。交尾中は動きがおそいので,撮影に苦労することはありません。

 

とはいえ,こちらの動きに敏感なのでなにかを感じると移動します。

 

オスは脚先で茎につかまって体勢を保持します。

 

オスにピントを合わせてました。

 

今度はメスです。

 

いのちをつなぐ営みは真剣です。営々とつながって来たいのちの歴史を感じないわけにはいきません。

 


空き地で採取したツバメシジミの卵,孵化

2022-08-28 | ツバメシジミ

自宅隣りの空き地にシロツメクサが生えています。そこでツバメシジミを見かけました。ツバメシジミは我が家の周りにいることはいるのですが,数は多くはありません。

ツバメシジミがいたということは産卵の可能性があるということです。それで,花を点検してみました。花は若い花に限ります。そのことをちゃんと心得て卵を産み付けているにちがいありません。うれしいことに卵が見つかりました。次々に見つかって,結局5個採取できました。

 

採取してから三日後。孵化が始まりました。

 

できたら頭部をしっかり写したいので,こちら向きに誕生してくれたらと願っていると……。

 

なんとなく横向きに出そう。まあまあ構図としてはよい方です。

 

ここならまず申し分なし,といったところです。側単眼が見えます。

 

誕生!

 

この空き地でツバメシジミの卵を確認できたのは初めてです。今後,採取ポイントとして利用できます。ありがたい限り。

 


'22 昆虫の頭・顔 ~続・アオモンイトトンボ(オス)~

2022-08-27 | 昆虫

斜め後方から見ると,胸部と頭部のつながり具合がわかります。

 

斜め前方から見ました。

 

前方に移動しながら撮りました。頭部に生える毛の様子がわかります。

 

背景を白っぽくして撮りました。小さな複眼球に,さらに小さな個眼が詰まっています。

 

青い斑や単眼を含めて,頭部全体の様子がわかります。外観からだけでも,小さなイトトンボに備わる機能的な頭部構造が手に取るように見えて来ます。

 

イトトンボの世界をまだまだ旅したいと思っています。まだ旅の始まりにすぎません。

 


"魚露目"で見たツバメシジミ

2022-08-27 | ツバメシジミ

我が家の隣りの空き地にて。

そこは更地で雑草が茂っています。チョウやバッタたちがのびのびくらしているように見えます。シロツメクサが花を付けていて,そこにいたのがツバメシジミ。我が家周辺で見かけるのはすくないシジミチョウです。花にいたのは産卵とまちがいなく関係がありそう。

 

不用意にわたしが近づいたものですから,そこから舞い上がって近くのヨモギに着地。

 

そこにしばらくとまっていました。ときには翅を開き,また閉じます。その繰り返しをしているうちに,どこかに去りました。

 

もちろん,この群落の花からは卵が見つかりました。