自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

畑で見つけた卵 ~モンキチョウ~

2024-06-26 | モンキチョウ

畑で草引きをしていたら,谷にムラサキツメクサが生えて来ていました。二株です。それぞれにまだ葉が数枚しかない,ごく小さな芽生え程度です。念のため葉の表面を見てみると,なんとモンキチョウの卵が産み付けられていました。それも数個。

 

 

それならと思い,植木鉢に植え替えて観察を続けました。そうして孵化時を迎えたのです。そのうちの一つをご紹介します。なお,モンキチョウの卵サイズは直径0.5mm,高さ1.4mmです。

穴が開いてまもなく出るというときに,発見。大急ぎで撮影開始です。したがって,この構図でしかたなし,なのです。

 

すぐに出て来ました。ほんとうなら顔(頭)を突き出した瞬間を撮っておきたかったのですが。

 

ちょっと顔を上げました。

 

出終わりました。

 

孵化後,幼虫は殻を食べます。貪り食うように食べていきました。

 

畑はいろんな昆虫の卵でいっぱいです。ちょっと目を向ければ,素敵な結果が転がり込んできそうに思います。それはそうと,なぜここにムラサキツメクサが生えて来たのか,それがふしぎです。周りにはまったく見当たらないのです。

 


'23 昆虫の頭・顔 ~モンキチョウ(メス)~

2023-05-16 | モンキチョウ

シロツメクサ群落でモンキチョウを見かけました。メスですから,産卵に訪れていたようです。申し訳ないと思いつつ顔写真を撮るために捕獲。

夜になると,とても静かになります。動きがまったく止まってしまいます。やはり気温が関係しているのでしょう。

 

なんとも柔らかな,そしてカラフルな色合い! 体毛の一本一本まで写したかったのですが,そこまでいかず。

 

真正面は欠かせません。

 

ほんとうにやさしい色合いです。

 

撮り終わって,翌朝放ってやりました。元気に舞い上がりました。

 


飛翔 ~モンキチョウ~

2023-05-14 | モンキチョウ

公園にて。

シバザクラの季節が過ぎ,花壇のそれはあちこち花を点在させつつ,葉を茂らせています。脇を歩いていると,偶然モンキチョウがなにやら名残りの花に関心を持つような,持たないような頼りない飛翔を続けていました。

とりあえずは,飛翔を捕らえようとカメラを準備。瞬間を待ちましたが,なかなか舞い降りそうになし。しばらくして,降りそうになったときにシャッターを切りました。でも,これはトリミングしたものです。トリミングは極力避けたいのですが……。

 

思ったとおり,花に降りました。でも,蜜を吸うのでもなく,まったく意図が推測できない行動でした。たった一枚の飛翔写真ですが,モンキチョウのそれは初めてです。

 

チョウの飛翔風景を撮る腕前はわたしにはちっとも。これから勉強します。

 


再びモンキチョウ,卵から孵化へ(1)

2022-05-28 | モンキチョウ

4月27日(水)。今季初めて観察していたモンキチョウの卵が孵化に至らず,とても残念に思っていました。それで,畑の畔で再び卵を探すことにしました。群生する葉の中で卵を見つけるのはなかなかたいへん。しかし,一つだけ見つかったのです。まことにラッキーだといわざるをえません。

 

昨日か今日産み付けられたもののようです。もちろんこれを採取して,もう一度孵化までを観察することにしました。

 

ラッキーといえば,すぐ近くの群落で四つ葉を発見。

 

同じ株で五つ葉を発見!

 

4月28日(木)。卵の縁を見ると,黄色味が濃くなった感がします。

 

4月29日(金)。一日でこんなに赤みを帯びて来ました。変化は順調です。

 


モンキチョウ,卵から孵化へ(3)

2022-04-22 | モンキチョウ

4月18日(月)。孵化にトラブルが生じていることがはっきりしました。内部の色も様子もふつうとはまったく異なっています。孵化するにしても日がかかりすぎです。これはわたしが観察してきた中では初めての例です。どうも何かに寄生されている気がします。

 

4月21日(木)。ずいぶん黒っぽくなってきました。黒いながらも,赤みが残っていたり,白っぽさがあったり。何かが入り乱れている感じがします。寄生バチが成長しているのなら,いずれ動きが見えて来るでしょう。

 

 


モンキチョウ,卵から孵化へ(2)

2022-04-20 | モンキチョウ

4月16日(土)。朝。

07:20。赤い部分が減っています。これまでの観察結果を思い浮かべると大いに違和感があります。それはともかくとして,一秒おきに撮ると,白い部分が微かに動いているのがわかります。中央付近をよくご覧ください。

 

 

 

07:28。上写真を撮ってから8分が経過。様子がはっきり変わっています。なにか異変が起こっているようです。

 

08:55。どんどん変わっています。赤色部分の先付近が白くなっています。

 

4月17日(日)。ふつうなら黒褐色を帯びたからだが見え始めるのですが,さて。もしかすると,なにか寄生しているのかもしれません。

 

畑に出かけることがあって,採取した卵の近くをよく調べてみました。すると,ちょっと離れた群落で孵化したばかりの幼虫を発見。もしかすると,観察中の卵ときょうだいかもしれません。となると,やっぱりおかしい!

 


モンキチョウ,卵から孵化へ(1)

2022-04-19 | モンキチョウ

4月13日(水)。畑に行って,畔のシロツメクサ群落でモンキチョウの卵を一つ発見しました。卵サイズは直径0.5mm,高さ1.4mm。

 

白さから見て,産み付けたから日が浅いようです。

 

4月14日(木)。やや黄色みを帯びて来ました。

 

4月15日(金)。朝。卵発見二日後です。昨日の色がウソのよう。すっかり赤色に置き換わっています。でも,変。こんなふうに色が二分割されるのはどうも変。

 

トリミングすると……。下半分のところに,もやもやっとしたものが見えます。

 

夕方。赤い部分が少なくなっています。赤と白の境界線を比べるとわかります。いったいどんな事態が進行しているのでしょうか。

 


真夏、孵化から羽化へ ~モンキチョウ~

2021-08-13 | モンキチョウ

7月22日(木)に孵化した幼虫のその後の話です。この個体の孵化については,カテゴリー「モンキチョウ」で前回取り上げました。

8月4日(水)。順調に成長して前蛹に。飼育していたプラスチックコップの口部分です。

 

8月5日(木)。蛹になりました。

 

8月10日(火),午後4時。羽化直前です。

 

無事,羽化しました。

 

これによって,孵化から羽化までの日数は19日と5時間になります。今どきの観察から導き出された数値として目安になるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 


孵化 ~モンキチョウ~

2021-07-24 | モンキチョウ

7月22日(木)。猛暑です。昼間,自宅横の更地にあるシロツメクサ群落でモンキチョウが産卵しているのを目撃。見ると,卵が。

 

さらに,見つけたのが孵化直前の卵。仕事があっても日中の孵化は見逃せないので,スタジオに持ち込んで撮影準備をしました。

 

タイミングのよいことに,正午を少し回った頃,孵化が始まりました。

 

間もなく頭を出すというところ。

 

すっぽり頭を出しました。

 

着地!

 

すぐに向きを変えて殻を食べ始めました。印象に残る姿・風景です。