自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(17)

2016-07-24 | 随想

7月23日(土)という日は,ミュージアムを創造するという点でわたしにとって忘れることのできない日になりました。

5月に市立図書館ボランティアグループの皆さんと『プラネタおはなし会』実施に向けた話をし,以来,細かな詰めをして,土曜日ごとにリハーサルを重ねてきました。本番第1回目を夏休み最初の土曜日と設定して,この日を迎えたのでした。

もともと入館に際しては料金が生じる有料施設なので,知人に広く声掛けをすることは控えました。その代わり,地域の皆さんに周知するのにローカル紙の地域版に記事として掲載してもらいました。その効果のほどに何がしか期待するほかは,この日の一般入館者にご覧いただくかたちをとりました。これから息長く取り組むには,まずは手始めからという基本に立つ必要があるので,まずはこれでよいと判断したのです。


午後1時30分。20名ほどの鑑賞者を前に,まずわたしから1分程度のあいさつをさせていただきました。

内容は,市民参加でより魅力的なミュージアムにつくり替えようとしていること,プラネタリウムについても朗読ボランティアグループの皆さんの協力を得て新しい工夫を試みたいこと,今日を第1回として回を重ねたいこと,来ていただくたびにどこかが変わっているようなチャレンジを続けたいこと,そんな話をして変わりゆくミュージアムを応援していただきますようにとことばを結んだのでした。

そしてそのまま,上映に入りました。ドーム天井に絵本『月へ ~アポロ11号のはるかな旅~』(偕成社)が次々に映し出され,投影されている星空と見事に重なって浮かび上がりました。それをくっきりとした声でボランティアのFさんが読んでいかれ,鑑賞者はしばし宙の話に引き込まれていったのでした。

おはなし会は,続いて午後3時30分にも行いました。それぞれに一般来館者が見入る,聴き入る,というスタイルで実施しました。第1回としてはまずまずだったように感じています。

これから,大樹が養分を吸い上げながら根を張るようにゆっくり,それでいて気を抜かずに確かな手を打とうと思います。ミュージアムづくりはおもしろい! 

 


バッタのなかま,幼虫2種

2016-07-24 | 昆虫

庭の植木鉢に生えた雑草でバッタの幼虫を2種見かけました。

1つはイボバッタの幼虫 。体長は10mmといったところです。小さいのにからだが異様にゴツゴツしているので,そのすごさに驚いて写真に収めました。からだはいたって丈夫そうです。小さいながらに堂々としたスタイル。後脚の跳躍力は強そう。

 


外骨格を見ていると,いかにも武装をしているってふうです。 

 

 
鎧と毛で覆われています。翅はまだ小さい,小さい。

 


もう1つはイナゴのなかま。コバネイナゴかツチイナゴでしょうか。エノコログサの葉にとまっていました。食痕はこの幼虫がつくったものでしょう。

 

 
透き通るようなからだです。そうでありながら,草の色をしているのはバッタらしさとでもいえるでしょう。頭,胸,腹がくっきり感じとれます。行動司令塔としての頭部はさすがに立派。運動器官の集合体である胸部は筋肉もりもりなのでしょう。

 

 
元気に成虫になれますように……。