自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

朝見たアゲハの産卵(続々々)

2019-07-31 | アゲハ(ナミアゲハ)

産付後丸三日,つまり72時間が経過。雨は上がっていますが,卵には水滴が付いたままです。確実にいのちの発生が進んでいます。塊り状のものが薄っすらと見えます。

 

 

同じ進行状況なので,これらは同一の成虫が産み付けたものといってよさそう。

 

 

単一色でなく,微妙な色合いが感じられます。 

 

 

うっすらと赤みすら帯びています。 

 

 

さらに24時間が経てば,大きな変化が現れているでしょう。 

 


朝見たアゲハの産卵(続々)

2019-07-30 | アゲハ(ナミアゲハ)

産付後丸二日,つまり48時間が経過。梅雨の朝ぴったり,小雨がしきりに落ちています。

卵の様子を撮影。水滴が付いて,変化がはよくわかりません。わかりませんが,継続観察をしている関係でとりあえず記録写真を。

 

 

二段のように見える卵です。発生の進み具合は同じようです。

 

 

葉の表にもくっ付いた卵が。

 

 

水滴が凸レンズになって,かたちが歪んで見えます。 

 

 

近くに若齢幼虫がじっとしていました。

 

 

終齢幼虫もじっとしたまま。

 

 

今はライフサイクルが重なり,入り乱れた感じです。 

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(10)~キタテハ(夏型)~

2019-07-29 | 昆虫

夏型のキタテハが我が家に飛来。これを虫の目レンズで撮らない手はありません。ほんとうに久しぶりのこと。あいにくの曇り空という点が惜しいといえば惜しい天気。

ワーキングディスタンスは1cm。隣家の屋根と空を入れると,遠近感が出て来ました。びっくりさせなければ,ありがたいことに逃げません。

 

横向きで撮りました。翅を開いたり閉じたりしているうちに,開いたままになったときがありました。そのタイミングに合わせてシャッターを切りました。

 

舞い上がったキタテハは近くの砂利に降りました。前方向から撮るのはなかなかむずかしいのですが,これもなんとかうまくいきました。

 

また舞い上がって,近くの地面に舞い降りました。地面に腹這いになって撮影した貴重な一枚です。翅脈の出ている様子がわかります。キタテハはなにを思っているのかなあ。

 

こういう撮影機会はまさにラッキーチャンスです。キタテハに感謝です。じつは近くにキタテハの好物があったので,執ようにそこに近寄ろうとしていたようです。                 

  


朝見たアゲハの産卵(続)

2019-07-28 | アゲハ(ナミアゲハ)

産卵から丸一日が経ちました。産付直後は卵の様子をくわしく調べる時間がなかったので,今朝,きちんと見ておこうと思いました。

かたまって産み付けられている例があちこちにありました。同じような色をしていることから,たぶん,同じ成虫が産んだものでしょう。二段に見えるもの,クモの糸にぶら下がっているものもあります。

 

二段のように見えるものに近づいてみました。

 

もっと近づいてみました。隙間なくくっ付いています。 

 

等間隔に産み付けられているものがあります。

 

こんなふうに並んでいるのは,やはり同じ成虫が産み付けたからにちがいありません。 

 

もうどっさり!

 

ここにご紹介した例は一部です。一頭の成虫が産み付けたとすれば,これは仰天! 若い葉は初齢幼虫の食べものとしてぴったりなのでしょう。こうなれば相当数で孵化を観察できそうですが,忙しくなりそう。何度繰り返して観察しても飽きることはありません。それはいのちの誕生物語だからです。 

 


朝見たアゲハの産卵

2019-07-27 | アゲハ(ナミアゲハ)

アゲハの庭園に,生ごみ用のコーンポストを設置しています。毎朝そこに残菜を捨てに行きます。

この日も同じように行くと,脇のレモンに木でアゲハの産卵行動を見かけました。卵を産み付けると,脇の木で休憩。しばらくしてまた産卵。そんな感じなのです。「この行動はまだ続く」と予測。カメラを持ち出して来て,行動を撮影することに。

 

わたしが近づいても,レモンの木から離れようとはしません。この場所に早く産卵したいという意志が強くはたらいていたのでしょう。

 

 

結局,産卵・移動・産卵・移動……の繰り返しが続きました。

 

終わってみれば,新芽にはあちこちに卵がいっぱい。ほんとうにいっぱいなのです。アゲハの庭園らしい風景に満足。気持ちよく仕事に出かけました。

 


シオヤアブの捕食(続)

2019-07-26 | 昆虫

朝の公園にて。

この時間帯はシオヤアブの動きが活発です。あちこちで見られます。近づくと羽音を立てて飛び立ちます。接写で撮影するには,そっと近づくほかありません。それでも,気づいたらさっさと遠ざかります。

 

たまたま,ブランコの支柱に着地したペア。上の方から見下ろす格好で撮りました。そこにもう一匹オスが現れて,三匹がもつれ合うように転がりました。しかし撮影はできませんでした。

 

別のオスが獲物を捕獲して,体液を吸っていました。まるで抑え込んでいるといった感じ。からだの格好から見ると,ハチのなかまのようです。口吻を腹部に突き刺しているのがわかります。なんとも獰猛な狩人ぶりです。

 

どんな昆虫が捕獲されるのか,関心を持ち続けています。  

 


’19 夏,虫の目写真シリーズ(9)~ショウリョウバッタの褐色型幼虫~

2019-07-25 | 昆虫

ショウリョウバッタにも褐色型があります。緑色型と同居しています。どちらか一方では種としての維持が危ういのでしょう。自然史の中で淘汰された結果,今,この二色が存在していると考えるのが順当です。

この写真を撮った日,同じ場所で緑色も褐色もたくさん見かけました。終齢幼虫もたくさん。たぶん,それらを狙うのはカエルやトカゲ,ヘビ,それに鳥でしょう。この日はカナヘビもニホントカゲもいました。たくさんのバッタは,そのうちにたくさん食べられて,生き残るのはごくわずか。2,3%程度かな。すこしでも生存率を高めるには,環境に溶け込んだ体色だと有利にちがいありません。枯れ葉に似る,緑の葉に似る,カメレオンのように体色を変化させるわけでないので,いずれかでなんとか生き残れるように努めるほかありません。

 

枯れ葉にいたら,ほんとうに見分けが付きにくい限りです。

 

緑の葉にいたら,目に付きます。

 

近いうちに成虫が現れるでしょう。無事に育った成虫を“虫の目”で追うのがたのしみです。  

 


’19 ジャガイモ採種に向けて(16)

2019-07-25 | ジャガイモ

7月24日(水)。ホッカイコガネの実を持ち帰って水洗い。水は井戸水です。土やゴミを取り除きます。

 

 

まずは熟した実だけを選びます。

 

揉み潰して種を取り出します。

 

果皮・果肉・種子が入り混じっています。

 

目の粗いふるいを使って種子を取り出します。

 

この後,新聞紙の上に広げます。 

 

天気がよければ一日か二日で乾くでしょう。残りの実については後日同じ要領で採種することにしています。

以上の手順は毎年のように記事にしています。

 

 


モンキチョウ,産卵から孵化へ(7)

2019-07-24 | モンキチョウ

その7。最後の卵が羽化開始。7つは産付後,早いもので三日と3時間,もっともおそいもので 三日と5時間が経過。今回のようにすべてが観察できたのはラッキーでした。

 

 

至近距離からの撮影です。

 

 

側単眼,アンテナの役目を担う機械感覚毛,口器が見えてきました。

 

 

ぐうっと頭を突き出しました。

 

 

出られると判断。その情報はどうやって得て,どう脳に伝達されたのやら。Uの字に曲がっていたからだがするすると伸びて出て来ました。次に観察チャンスがあれば,葉面から見上げるようにして撮りたいと思っています。

 

 

しっかり着地。

 

 

この後さっさと卵殻を食べかけました。このシリーズは撮影を大いにたのしめました。感謝。

 


’19 ジャガイモ採種に向けて(15)

2019-07-24 | ジャガイモ

7月24日(水)。仕事は休み。ジャガイモ掘りがずいぶん遅れていましたが,今日晴れ渡ったので,すべて掘り上げました。今日の様子は次のとおりです。

畝に置いていたホッカイコガネの実。持ち帰って種子採りをする予定。

 

 

天候が不順だったために,イモの出来は今一つ。そんな中,大きいイモがありました。左端のイモは700gあります。

 

 

アンデスレッドで,空中イモがありました。あったところは茎が茂って暗くなったところ。地中と勘違いしたのでしょう。

 

シリーズ次回は種子採りの様子をご紹介します。