吸汁するアメンボを魚露目で写しました。慌てることなく,それでいてすみやかにレンズを交換します。
撮影に入ったら,残ったのがこのペアだけ。
向こうにはヒガンバナが咲いています。この環境で,こうした事実が生起しているのがわかります。
死して他者のために……。いのち相互のつながり,いのちの輪廻という雰囲気が画面全体に漂います。
吸汁するアメンボを魚露目で写しました。慌てることなく,それでいてすみやかにレンズを交換します。
撮影に入ったら,残ったのがこのペアだけ。
向こうにはヒガンバナが咲いています。この環境で,こうした事実が生起しているのがわかります。
死して他者のために……。いのち相互のつながり,いのちの輪廻という雰囲気が画面全体に漂います。
自宅脇の排水路で見かけたのが,このシーン。ショウリョウバッタの死骸に甲斐にアメンボがたかっています。ときには5匹も。もちろん,体液を吸っているのです。
気づかれないように,そっとそっとカメラを寄せて行きました。
下がメス。交尾をしながら腹ごしらえをしているのです。
吻先が刺さっているのがわかります。
このペアはとうとうおしまいまで,この姿勢のままでした。
9月26日(火)。いよいよ孵化が近づいてきたようです。
午前2時40分。LED光下で撮影。フラッシュなしです。頭部を取り巻くように空気層ができています。どの方向に生まれ出るか,この時点ではわかりません。
4時04分。からだが回っています。
4時08分。裂け目ができかけました。
4時15分。大きな裂け目ができ,頭部が出始めました。
4時17分。ぐうっと身を乗り出しています。
4時18分。ゆっくりと出てきます。撮影は慌てなくても大丈夫。
4時25分。ササの表面に生えた糸状の毛を食べているようです。
4時30分。出終わると,すぐに殻を食べ始めます。
4時54分。ほとんど卵殻を食べてしまいました。
見逃しのないようインターバル撮影をセットしておいて,孵化途中に自分の目で確認。確認直後からピントを合わせながら撮影。なんとかチャンスをものにできました。
9月25日(月)。昼。もう体毛が見えています。トリミングしてみるとよくわかります。
口が動いています。
真正面から。頭部が薄っすら見えています。
夕方。昼から6時間が経過。頭部の色が濃くなり,孵化が近いことが伺えます。よくよく見ると,わずかながら動いています。
真正面のやや上方向から。
真上から。
いつ誕生するのやら。予測はできません。とりあえずインターバル撮影にして見逃しを防止します。
9月20日(水)。公園にヒカゲチョウの卵を探しに行きました。ササの葉の裏を見ていくうちに,卵を一つ発見。真っ白なので,産付後日が浅いと思われます。もしかすると,今日なのかもしれません。
高さ・直径ともに1.1mmです。
9月23日(土)。変化はよくわかりません。ササの葉が枯れてきました。
9月24日(日)。夜。側単眼が見えかけました。
9月25日(月)。朝。もう口が見えています。変化の速さに驚かされます。
トリミングしました。側単眼の様子がよくわかります。こうなるまで産付から5,6日が経過しているでしょう。
これから一層急激に変化するでしょう。
畑にて。
トウガラシの葉にツユムシがとまっていました。葉とそっくりな体色。これは区別がつきにくいですね。
携帯しているコンデジで,顔写真を撮ってみました。
接写では深度が浅いので,顔全体がくっきりとはいきません。
真正面からも。すまし顔に見えます。なかなかよい感じです。ありがたいことに,ぴくっとも動きません。
自然のなかの簡易撮影でも,じっくり撮れればたのしい画像が得られます。
9月22日(金)。
「これは孵化が近い!」。そう思える卵が二つ並んでいました。それをスタジオで撮影することに。卵は葉裏にあります。したがって,じっさいの見え方は……。
このようになります。
一つの卵で殻に穴が開けられ始めました。
頭が見えてきました。
出始めました。いよいよ誕生です。
頭部がすっぽり出てきました。背部の体毛でわかります。
「よいしょ!」。そんな感じです。ゆっくりとした動きなので,撮影に慌てることはありません。
誕生です!
続いてもう一つの卵も孵化。それが終わって卵殻を食べます。もうウンコをしています。まあいっていれば,胎便。
冬を迎える前に蛹化します。こうして季節が確実に移り変わります。
9月22日(金)。アゲハの庭園にて。
猛暑の夏から一転。確かに暑いのですが,適当に雨が降ります。お陰で雑草も野菜も元気そう。ウマノスズクサを見ると,葉裏には卵や幼虫が。これらは今冬を蛹で越します。ウマノスズクサはあちこちに生えています。
まず卵です。
幼虫はあっちに。
こっちに。
そっちに。
中には脱皮直後の個体も。頭部の殻も落ちないまま。
そして,孵化近し,の個体もありました。これは次回にご紹介します。
イチモンジセセリの頭の格好はまるで高速電車の頭部そっくり。前方向に突き出た感覚機械毛で辺りの状況を確かめながら歩きます。
この食草はメヒシバ。もりもりと食べている様子です。右側の感覚毛は葉の表面に触れています。側単眼の上を縦方向に走る褐色縞模様はどんな意味があるのでしょうか。こういう話になると,推測すらできません。
正面から撮りました。左下の糸は安全確保のために吐き出した絹糸なのでしょう。
いつか,産卵時から羽化までを追う機会があればいいなあとひそかに願っています。
過日,道端のメヒシバの葉でイチモンジセセリの終齢幼虫を見かけました。
葉の色そっくりなので,慣れないとわからないほど。そこを幼虫は防御法として身に備えているのですが。
幼虫を持ち帰って飼育ケースに入れ,飼っていたところ無事に羽化。蛹化後,一週間が経っていました。
ケースの側面には殻が残されています。きれいに透き通った皮です。
もうすこしていねいに記録しておけばよかったのに。そう反省しています。