自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

意外なところにニホンイモリが

2018-06-30 | 生物

6月29日(金)。勤務休み。昨日はとんでもないほどに一時土砂降り。その時間帯,大雨警報が出たと防災無線が報じていました。

夕方,自宅脇の排水溝を見ると,ふだんは水がほんのわずかなのに,どっと増えていました。そこに,なんとニホンイモリの姿が。水流に流されないように壁にへばりつくように頑張っている様子。

 

ほんとうにたいへんそう。

 

この溝でイモリを見かけたことはありません。たぶん,上の方から流されて来たものでしょう。たぶん,近くの谷川から。大水が出たお蔭で,はからずも,イモリが棲息していることがわかりました。これはうれしいこと。

 


モンキチョウ,蛹化へ。そして羽化へ(2)

2018-06-30 | モンキチョウ

6月27日(水)。見かけはほとんど変化が感じられません。

 

 

ほかにも幼虫が数匹。これらもいずれ次々と蛹化します。

 

 

 

6月29日(金)。夜撮影。白っぽさが増して来ました。複眼の辺りが透き通って見えかけました,帯糸が一方の翅に食い込んだかたちになっています。無事に羽化できるのか,不安。

 

6月30日(土)。朝。横から見ると,翅の斑模様が見えています。

 

これからぐんぐん透明感が増していきます。一日も経てば羽化するでしょう。

  


ムラサキツメクサと昆虫たち

2018-06-29 | 昆虫と花

ムラサキツメクサを訪れる虫たちはずいぶん多いと感じます。わたしにはそれは意外でした。たった30分程度の観察時間に過ぎませんでしたが,次々に出合いがあるのです。そのうちからいくつかをご紹介しましょう。

クロマルハナバチが口吻を伸ばして吸蜜。この大型のハナバチは黒いので目立ちます。

 

ババムカシハナバチでしょうか,体長10mmほどのハチが数匹。ハナバチは受粉の大いなる貢献者です。

 

コアオハナムグリはいろんな花の常連。体重を丸ごとかけて,受粉にたっぷり貢献しているのでしょう。ご本人はまるで知らないままに。

 

カメムシのなかまもいました。汁が気に入っているのでしょうか。

 

キタテハが舞い降りました。向こう向きだったのが惜しい! よく見ると,口吻が見えます。これは蜜だけをちゃっかり盗み取り。まあ,こういう無駄もまたツメクサは織り込み済みです。

 

大きい昆虫,小さな昆虫,いろいろ訪れるこの餌場はクモにとっても狩猟場でもあります。ハナグモがじっと待ち受けています。

 

柔らかな花弁がお気に入りのようで,なにかの幼虫が一匹。成虫の姿と一致しないのがわたしの力。

 

いつかまとめて,この花と昆虫とのつながりを紐解いてみたいと思いかけました。 

 


ヤマトシジミ,採卵から孵化まで(6)

2018-06-29 | ヤマトシジミ

6月22日(金)。同じ日に孵化ラッシュ。その中から一例を記事にします。

まず真上からの撮影です。

 

「できることなら横から撮りたい」 。そう思って,カメラ位置を変えました。

 

出て来ました。でも,向こう側に!

 

急きょ,真横から撮りました。 

 

からだを覆う毛がなびいている感じ。全身が見えるこの光景には喜びが詰まっているようです。

 

 

出たあと殻の周辺を歩いて……。

 

去って行きました。

 

 


モンシロチョウの吸水行動

2018-06-29 | 昆虫

田植えが終わった水田での目撃例。

モンシロチョウの,この吸水行動はウォーキングをしているときに見かけたものです。わたしはこれまで何度かモンシロチョウの吸水を目撃していますが,水田では初めてのことです。

腐りかけたイネの切り株がバラバラになって水面に浮いたり,地表に突き刺さったり。その一本に取り付いて熱心に吸水中でした。チョウの吸水の意味はよく知られています。求めるアンモニア成分は,肥料や有機堆肥に多量に含まれているので,格好の水場なのです。

 

こういうときはできるだけ近寄るのが得策。

 

もっと近寄って,伸びた吻を確認するようにして撮影します。この中をアンモニア分が通っていきます。

 

吻先をすこしずつ移動させながら,とにかく熱心にこの行動を続けました。

 

わたしにはまったく気づいていないのが幸いしました。こういう日のウォーキングは快調ですね。 

 


初めて見たアオバセセリ

2018-06-28 | 昆虫

意外なモノやコトに,偶然お目にかかるという経験を度々します。昆虫との出合いもその一つです。自然に目を向けるように心掛けていると,なんだか目を向けていなくても向こうから飛び込んでくる感じがします。ふしぎなものです。

このアオバセセリもこの例です。庭の手入れをしていて,レモンの木の横を通り過ぎようとすると,どこから舞い上がったのかわかりませんが,目の前に現れて一枚のレモンん葉にとまりました。葉裏なので,ぶら下がった格好になったのです。

 

「これはめずらしい! 記録しておかなくちゃ」。そう思い,コンデジを取り出して写しました。写しながら「しばらくじっとしていて」と祈る気持ちでした。うれしいことに,願いが叶いなんとか記録できました。

 

 

近寄ってみました。でも逃げる気配なし。 

 

それならとばかり,真正面からも撮りました。

 

じっとしているので,もっと近づいてみました。やっぱり逃げません。眼に生えた毛が印象に残ります。 

 

さらに近づいて複眼を撮りました。チョウの毛はスゴイ!

 

ひとときたのしませてもらいました。 

 


2018,ホッカイコガネ栽培記(14)

2018-06-28 | ジャガイモ

6月27日(水)。早朝,畑に行って野菜の世話。ついでにジャガイモの実の今を撮影。

たわわに実った実が房ごと地表に垂れ下がっています。熟すと白っぽさが増します。今年は結実の様子がとくべつなように見えます。いくつかご紹介します。 

葉の枯れ始めです。実は緑をすこしずつ失っていきます。そうして黄色っぽくなりかけます。

 

大きな実です。

 

たわわに実った房は倒れるほかありません。 

 

こんなに実りました。

 

どの株もどっさり! 

 

完全に熟すと,こんなふうになります。表面の点は,果汁が大好きなカメムシが吸った跡形です。

 

地上高くにも,こんなふうにたっぷり実っています。

 

実が熟すまま放っておいても,イモはそれを吹き飛ばすほど大きいはず。花も実も,イモもたのしまなくちゃ。

 


ツバメシジミ,孵化激写!(10)

2018-06-27 | ツバメシジミ

卵はシロツメクサの花に産み付けられます。そこは至って狭い空間。ときには卵の側面が付着する場合があるようです。下写真がその例です。

さてどうなるかと見ていたら,問題なく孵化が始まりました。ところが,ふつうとちがって左回りに蓋を開けるのです。これはもしかすると,卵の底面がたまたま逆方向になっていることに関係しているのかもしれません。

 

あとはそのまま無事に事が進んでいきました。

 

 

今回,わたしには左回りというのがとても印象に残りました。

 

 

本シリーズはこれで終わりとします。

  


モンキチョウ,蛹化へ。そして羽化へ(1)

2018-06-27 | モンキチョウ

孵化したモンキチョウの幼虫を,シロツメクサを植えた植木鉢に置いてネットを被せていたら,その後順調の育って蛹になりました。その蛹化話です。

6月23日(土)。夕方近く。ネットに幼虫が付いていました。よく見ると,前蛹を迎えた様子。ネットにはからだを固定するための絹糸が付着しています。

 

6月24日(日)。朝。前蛹になっていました。この分だと24日中には蛹になるでしょう。

 

同じ日の夕方。見ると,蛹化を終える寸前! 大急ぎで撮影。

 

脱皮し終えると,からだをくねくねさせて皮を落とそうと必死。皮は落ちませんでしたが,からだから完全に離れました。

 

下写真は蛹化3時間後の様子です。色もかたちもかなり変化してきています。

 

6月25日(月)。体表が乾いています。帯糸がからだをしっかり支えています。腹端も固定されています。体内では成虫のからだづくりが急ピッチで始まっています。

 


ヤマトシジミ,採卵から孵化まで(5)

2018-06-26 | ヤマトシジミ

前回の続きです。

蓋を開け終わった幼虫。 

 

すぐに出て来ます。ピンとの合わせ方がたいへん。

 

出て来ると,体毛が立ちかけます。

 

おやおや,卵から離れるとおもったのに,殻を食べ始めました。たいへんめずらしい光景です。 

 

しばらく食べていました。その後,ここから去りました。卵殻の一部が欠けています。もちろん幼虫が食べたのです。ネットの上では戸惑いがあったのではないでしょうか。

 

幼虫をカタバミの葉に乗せてやりました。ネットは人工的な環境なのですが,観察には便利です。この後もどんどん観察が続きました。