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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アカタテハ,産付位置に勘違い

2025-04-12 | アカタテハ

アカタテハの卵を確かめていたら,おもしろいことがありました。カラムシの傍にあるネットに卵が産み付けられていたのです。

 

近寄ってみると,ご覧のとおりです。

 

こういうことは他のチョウではよくあることです。ヤマトシジミやジャコウアゲハで,ツマグロヒョウモンなどではよく観察できます。これらは食草のすぐ近くという共通点があります。孵化した幼虫が食べる草がないことには生きていけません。

この場合,成虫は偶然それが食草だと勘違いしたに違いありません。卵は落下の恐れもあります。たとえ無事に孵化しても食草にたどり着くのに苦労するでしょう。

 


飛翔 ~産卵直後のアカタテハ~

2025-04-11 | アカタテハ

4月11日(土)。わが家の隣りにある空き地にて。

そこに,アカタテハの食草カラムシが数株生えています。カメラを持っているときに,たまたまそのカラムシにアカタテハが飛来。そうして産卵を始めました。なんと,タイミングのよいこと! 卵が一粒見えています。

 

産卵後。舞い上がる直前です。

 

舞い上がった! こちら向きでないのがちょっと惜しい。

 

今季,産卵場面を初めて目撃しました。

 

この卵については孵化までの日数がカウントできます。そういう意味で価値があります。

 


アカタテハ,孵化へ(1)

2025-04-06 | アカタテハ

4月3日(木)。畑にて。

アカタテハの食草“カラムシ”が新芽を出しかけました。まさかアカタテハの卵はあるまいと思って,とりあえずという感じで確認。すると,今季初の卵が産み付けられていたのです。それも複数。

 

別の茎にも!

 

うれしいですね。チョウが躍動を始めました。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ(続)~

2024-12-17 | アカタテハ

公園で,傷を負っていないヒメアカタテハを捕獲。

その顔写真を撮りました。まず真正面から。

 

気温が下がると昆虫の動きが止まるか,鈍ります。それで,このような写真を撮るのは簡単でなくても,そうむずかしくはありません。

 

適正露出で,どの部分にも影ができないようフラッシュの当て方を工夫したつもりです。

 

斜めから撮るときは,光を前方から当てました。陰部分ができて奥行き感が出ます。

 

真横からです。

 

反対側から撮りました。毛がふさふさ。複眼も。

 

顔写真を撮るにはじつにたのしい!

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~ヒメアカタテハ~

2024-12-03 | アカタテハ

公園にて。

セイヨウタンポポの花があちこちで開いています。この花は四季をとおして咲き続けるたくましさを備えています。受粉しなくても種子をつくるので,昆虫の手助けは無用というわけです。それでも多様な遺伝子を残し続けるには,虫の手を借りなくてはなりません。有性生殖こそ生き残り続ける切り札なのです。

このタンポポをちょうど訪れたのがヒメアカタテハです。こんな撮影機会はめったにありません。貴重,貴重。

 

それがしばし吸蜜を続けたから,びっくり!  これを撮ったときはレンズが翅先に触れるほどの距離でした。

 

紅葉の時期に元気に飛び回っています。とはいえ,翅がかなり傷んでいます。いろんな出来事に遭遇してきたのでしょう。

 

この写真を撮り終えた直後,どこかに去って行ってしまいました。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ~

2024-12-01 | アカタテハ

公園でヒメアカタテハを2頭捕獲しました。ともにタンポポで吸蜜していました。

久しぶりの出会いでした。顔写真を撮るのが捕獲目的です。ところが,そのうちの1頭は頭の前面を損傷していました。相当なダメージを受ける事態に直面したのでしょう。

 

吻が剝き出しになっていて,只事ではないすがたです。吻を収納する突起部分が欠落しているのです。

 

フラッシュは左からのみ当てました。なんだか痛々しい。ただ,こうすることで複眼に生える毛が印象づけられます。

 

反対側から撮りました。

 

正面からです。

 

損傷した結果,頭部のしくみがよくわかります。複眼には当然ながら毛はほとんどありません。

 

撮影後,野外に放ってやりました。元気に舞い上がったのがなによりでした。越冬態は幼虫,成虫というように不特定なので,このまま冬を越すのかもしれません。無事に春を迎えてほしい!

 


アカタテハの春(6)

2024-04-19 | アカタテハ

アカタテハの孵化が続いています。

 

こういう瞬間を見逃さないコツは,孵化が近づいたと感じたときからはしきりに気にしておくことです。

 

穴が開きかけてからしばらくしたら,もう出終わっているなんてことはよくあること。

 

とにかく辛抱強く見守るほかなし。

 

そんな苦労(?)があってこそ,記念すべきコマが残ると思うのです。

 


アカタテハの春(5)

2024-04-17 | アカタテハ

4月8日(月)。

シリーズ前回に取り上げた卵の一つが,同じ日のい孵化しました。殻に穴が開き始めてから頭が出るまで,なんとも時間がかかりました.うれしいことに,顔がこちら向き!

 

今年初めての撮影となりました。すっぽりと頭が出て……。

 

動きがあるので,超接写では被写界深度は浅いものしか撮れません。これは我慢。

 

殻から出終わりました。さっさと移動。

 

偶然とはいえ,こうして画像記録できたのはラッキーでした。

 


アカタテハの春(4)

2024-04-13 | アカタテハ

4月4日(木)。

発生が一番進んでいると思われる卵を撮影しました。内部がもやもやっとして混沌状態です。

 

上写真をトリミングしてみました。色の濃淡は体が形成されてゆく経過を物語っています。

 

4月5日(金)。

変化らしいものは感じられません。

 

 

4月7日(日)。

下の方がやや黒っぽく見えます。上の方には空隙ができているのでしょうか。そうだとすれば,からだが確実に形づくられている証しです。

 

4月8日(月)。

他の卵を見ていくと,なんと上写真よりずっと早く孵化が近い例が見つかりました。これはシリーズの前回にご紹介した卵です。先端にある形が歪になった卵はどうやら孵化が望めそうにありません。

 

横方向から見ると様子がわかります。

 

歪な方はほんとうにだめらしいです。

 

もう一方はいたって順調です。いつ孵化が始まってもよさそうです。

 

じっと見ているわけにはいかないので孵化を見逃すかもしれません。それでも気をつけておこうと思います。