前回のフタスジヒラタアブの続きです。
真上から撮りました。とても撮りにくいのですが,たまたま左右対称で撮れました。ラッキー!
動いたので,それに応じた撮り方をせざるを得ませんした。
そっとカメラ位置を変えて撮影。生きている昆虫を,このようにそっと撮ることはなんともむずかしい!
でも,とことんこだわり続けようと思います。
前回のフタスジヒラタアブの続きです。
真上から撮りました。とても撮りにくいのですが,たまたま左右対称で撮れました。ラッキー!
動いたので,それに応じた撮り方をせざるを得ませんした。
そっとカメラ位置を変えて撮影。生きている昆虫を,このようにそっと撮ることはなんともむずかしい!
でも,とことんこだわり続けようと思います。
サザンカの花に来ていたのがこのフタスジヒラタアブ。捕獲して撮影。
大きなヒラタアブです。腹部の背に波型模様。
斜め前方から。
反対側から。
おしまいは前方から全身を入れて撮りました。
頭部のアップです。顔だけをシャープに。触覚の間に山形のなった朱色の目印があります。
力を入れて,そしてたのしんで撮ったつもりです。
1月23日(木)。タンポポの花に来ていたのが,このクロヒラタアブ。プラスチック容器に入れたら,側面にとまってじっとしていました。それで,チャンスを待って撮影。
下から見上げる構図です。ふつうはまったく見ることがない口元が写せました。こんなシーンを撮ったのは今回が初めてです。楕円形の口器に収納された吻がばっちり確認できます。
複眼の表面に生えている毛も確認できます。これはクロヒラタアブならではの特徴です。
今日はこの一枚だけです。なにしろ,撮影が極めてむずかしい構図ですから。でも,これからはこの撮影法もよさそう。プラスチック容器をガラス容器に換える方が透明度が高いかなあと思っています。
ホソヒラタアブの写真は何度も何度もアップしてきました。この昆虫は冬の低温にも滅法強いので,野外でよく目にします。
触覚をしっかり写し込んでみようと思って,捕獲。
触覚の形状がわかります。
名にアブと付いていても,れっきとしたハエのなかまです。口吻は舐めるためのもの。
触覚の基本的な役割は周りの環境を感知したり,匂い(臭い)を感じたり。それで,昆虫の数だけ異なった形状の触覚が存在します。
なんだか巧妙に細工されているみたい。自然の妙です。
この中のしくみは,研究者でない限り,わたしたち素人には推測すらできません。内部が見えない限り想像が及びません。
昆虫のからだはどこをとっても,ふしぎがたっぷり。
昨日の記事の追加です。
超接写撮影の場合,被写体がわずかに動くだけで深度の深い写真は撮れません。したがって生きたいのちを撮る以上,相手との駆け引きといった要素が入り込むのはやむをえません。昨日アップした写真を撮っている際も,じつはときには動いたのです。
下写真をご覧ください。
次の瞬間動きました。
さらに。
前脚がとにかく動いています。
一枚一枚の写真でピントの合っている個所は,ほんの皮一枚分といった感じです。他はぼんやり。こうした中で,深度が深くて奥行き感のある写真を撮るのは苦労です。撮れたら,気分は最高ですね。
純粋に自然環境下で生きた姿を撮影するのがわたしの目指すところです。しかし,冬場野外でそれを撮るのは誰にとっても無理です。やむなく室内で,類似環境を整えて撮影することになります。そうしても,被写体が動いたらどうしようもありません。生きた被写体を接写で撮るのはほんとうにむずかしい!
粘りに粘って,やっとそれに近い画像を収めることができました。これこそキベリヒラタアブ(メス)に感謝,です。
早朝です。偶然サザンカの花でじっとしていました。そっとそっと容器から花ごと取り出しました。そのあとはすばやく撮影! かなり深度の深い写真が撮れました。脚が微妙に動くことがありましたが,他は問題なし。ふしぎなタイミングでした。
倍率を上げて触覚に迫りました。
今度は正面からです。「ついに静止状態のキベリヒラタアブが撮れた!」,そんな気持ちになる一枚です。
トリミングはできるだけしたくないので,さらに倍率を上げて撮影。写り方に関しては触覚周辺にすこし違和感があります。これは素人では解決できない点なのでしかたなしです。
これだけ撮れたら,キベリヒラタアブとなかよくなれた気持ちが湧いてきます。
キベリヒラタアブ(メス)を早朝撮影しました。
気温が低いだけに動きは鈍いのですが,そうはいってもワンチャンスという感じです。動きを抑えるのに,冷蔵庫に入れてみるという手があります。わたしはその手を何度か試みましたが,問題は複眼に結露が生じるという点でした。結露が生じては余計な情報が加わるので,大問題。やはり自然の中でゆっくりからだが冷えるのがいちばんのようです。
写真は倍率×8相当です。
下写真はうまく撮れたとはけっしていえないコマです。ズームしてみるとわかるのですが,毛と毛が重なり合ったような部分では,妙な写り方をしています。妙というのは前後が入れ替わっているということです。触覚をみるとはっきりしています。やはりこの種の写真の限界です。さらにこの写真を撮ったときは,吻が盛んに微妙に動いていました。その様子が吻辺りに現れています。
こうした写真を撮るのに,標本を使う例があります。ネット検索してその写真を見ると,昆虫の背部にピンが突き刺してあって,台に固定されています。わたしはこうした撮り方にはまったく魅力を感じません。撮影しやすいからではありません。むずかしくても,生きているという実感が伝わってくる写真こそ,わたしのこころをくすぐるからです。キーワードは“いのち”です。
野菜を覆うネットの内側にいたのがキベリヒラタアブ。メスです。
キベリヒラタアブはヒラタアブの中でもとりわけ小さいので撮影に苦労するモデルです。それでも,できるだけアップで撮ってみようと試みました。たった三枚しか撮れませんでしたが,思ったとおりたいへんでした。いってみれば,ワンチャンスを生かすという感じなのです。
トリミングなし,です。触覚のかたちがよくわかります。単眼もきちんと確認できます。
複眼の全体をできるだけ大きく写し込みました。
さらに角度を変えて。
撮影直後,キベリヒラタアブは動きかけました。気温の変化にとても敏感なのです。さらに高倍率で撮りたかったのですが,それはできませんでした。
セイヨウタンポポの花で摂食中だったのがこのキベリヒラタアブ。
捕獲して顔写真を撮影しました。
とはいえ,撮影の時間帯は夜間。
それでもよく動くので,チャンスを待つほかありません。全身を撮るチャンスがなかなか巡ってきません。
すこし動いたらもうダメ。
微妙に脚や口元が動きます。その動きが止まるのを待ちます。
おしまいは顔全体を大きく写し込みます。
「ほっ!」。
前栽のサザンカの花で。ホソヒラタアブのオスがいました。ヒラタアブも含め,ハエの仲間には寒さにめっぽう強い種がいくつかいます。ホソヒラタアブはその典型です・1
比較的穏やかなお正月で,ヒラタアブにとっても暮らしよいのでしょう。
撮影の醍醐味は接写にあり,です。
すこしでも被写体が動いたらダメなので,注意力はかなり要ります。肩がこるほどに!
今年の撮り初め事始めはわが家の庭からです。身近な自然をずうっと撮り続けようと思っています。