幼虫発見後10日目の早朝。起きて確認すると,すでに羽化を終えていました。「やっぱり,見逃したか!」という感じです。
正体はどうやらツバメシジミのようです。翅の表側は紺色に見えました。オスです。その成虫は飼育箱で舞い上がりました。翅が乾いて,もう飛べるようになっていたのです。
わたしが就寝した後,ほんの4,5時間の間に羽化していたことになります。もしかすると,1時間後ぐらいだったのかもしれません。
翅の紋様や色は,ヤマトシジミのそれとはまったく異なっていました。色をなんとか写せるようにと思い,箱底にティッシュペーパーを敷いて撮りました。いつ舞い上がるかわからず,ドキドキ。
結局,一瞬の隙に,容器と蓋の間から舞い上がって行きました。それでも,じっとしている間になんとか撮るだけは撮れました。
あとには,殻が残されていました。
したがって,最終的にヤマトシジミではなく,ツバメシジミらしいことが判明しました。“らしい”というのは,「どうもそのようで……」というあいまい表現です。でも,まず間違いないでしょう。
疑問を持ちつつ観察してきた結果,新しい知見を得ました。自然に感謝。