自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

フキノトウとハナアブ

2020-03-31 | 昆虫と花

斜面にあるフキの群落地。そこでフキノトウが伸びて開花しています。これは雄花。ちょうどハナアブの一種がとまっていました。

キク科植物なので訪れる昆虫は多いはずですが,時期が時期だけにさほど目につきません。それだけに印象的なのです。

 

雄花がわぁーっとかたまっているので,ハナアブのからだにたくさんの花粉が付着するでしょう。

 

送粉の仲立ちになって,立派に役割を果たしているというわけです。

 

根気よく観察を続ければ,複数の昆虫を確認できそうな気がします。

 


春! 虫の目写真シリーズ(22) ~続々 フキノトウ~

2020-03-30 | 

むらを流れる排水路の法面。ここにフキが群生しているところがあって,毎年春になるとフキノトウがわんさか登場します。

いまはまだわずか。

 

遠望の利く斜面。トウは日の光をたっぷり浴びています

 

フキの匂いは春の匂い。「春が来たんだなあ」。そう,こころから感じます。うれしくなります。

 

撮影中,昆虫が訪れているのが目に留まりました。これについては別記事とします。 
 

春! 虫の目写真シリーズ(21) ~続 花モモ~

2020-03-29 | 

測光を受けて咲く花モモを撮りたくて,改めて出かけました。といっても,通勤経路にある田の一角です。八重の花弁の重なり具合がおもしろい程に見事です。

 

蕊の辺りを日が照らしています。花の間から漏れた木漏れ日を受けているのです。わずかに浮かぶ遠景の雲も,青空を引き立てているように思われます。

 

来月には,モモ畑を訪ねる計画です。そこは昨年撮影に出かけたところ。きっとすごい景観が広がっていることでしょう。

 


スミレの花を食するツマグロヒョウモンの幼虫

2020-03-29 | ツマグロヒョウモン

草地で見かけたのがツマグロヒョウモンの幼虫。まだ枯草に覆われた広場なのですが,片隅にスミレの花がポツンと咲いていました。そこに黒っぽい幼虫がいるので,近づいてみるとツマグロヒョウモンのそれだったのです。

どうやら花弁を食べている様子。からだの大きさから想像すると,冬を越した幼虫のようです。このチョウの越冬態は幼虫か蛹。無事にいのちをつないでいる姿を見て,なんだか温かな気持ちに。

 

音が聞こえてくるほどの勢いで食べています。

 

前脚で花弁を抱えて食べています。

 

この時期,こころに残る目撃例になりました。

 


春! 虫の目写真シリーズ(20) ~アマガエル~

2020-03-28 | 生物

公園の一角。ツクシが伸びてきているので,それを撮影中のこと。突然アマガエルが足元に! 一度わずかに動いたので,なんだろうと思って確かめると,褐色をしたアマガエルだったのです。地中から出てきて間もないのでしょう。

 

動きはゆっくりしたもの。目覚めたときだったかもしれません。

 

動いて,たまたまツクシに足を掛けました。

 

この青空,アマガエルにはじつに気持ちよさそう。

 


モンキチョウ,産卵!

2020-03-28 | モンキチョウ

3月26日(木)。草地を歩いていたら,偶然近くにモンキチョウが飛来。地面すれすれを舞いながら時折着地。これはもしかしたら産卵行動なのかも,と思いつつ降りた草を見るとミヤコグサです。やはり産卵のための行動だったのです。

しばらく目で追いかけ,あるところに降りたのを見届けて大急ぎで草を調べました。ありました! 葉の表面に卵がひとつポツンとあったのです。

 

こんな,春の早い時期に産付卵を見たのは初めてです。この一個の変化を追ってみようと思い,持ち帰ることに。

 

3月28日(土)。上部には透明感が感じられます。

 

確かに下方は組織が詰まっているような。

 


春! 虫の目写真シリーズ(19) ~花モモ~

2020-03-27 | 

勤務先近くの田で,花モモの花を見かけました。

 

その色があまりにも周りから際立って見事なので,ついそこに行って撮影開始。真逆光下で,なんとかカメラ位置を見つけて撮りました。

 

花と空と雲と,そして家と田。一枚にそれらがぎゅっと詰まりました。

 

左に太陽。梢の向こうの空が輝いています。

 

側光下でも撮ろうと思っています。

 


今冬のマンサク(25)

2020-03-26 | マンサク

小さなからだで,背が大きく湾曲しています。記憶にくっきり残るシマバエのなかま。とてもめずらしくって,たいそう懐かしい昆虫です。

 

かたちも特異なのですが,眼の縞模様もまた印象に残ります。

 

脚をすこし動かすだけだったので,近寄れました。

 

体長は2mmぐらいとみました。

 

それが一瞬にして,ぷいっといなくなりました。どこでどうやって生きているのやら。そんな“?”が生まれて来ます。

 


今冬のマンサク(24)

2020-03-25 | マンサク

姿かたちはハムシかシデムシのなかまのよう。この小さな甲虫が花の中にいました。もちろん花がお気に入りなのです。

 

一旦出て来たかと思うと……。

 

再び中に向かいました。

 

頭部をぐっと突っ込んで摂食開始。

 

しばらくすると,出て来ました。

 

マンサクで初めて見る甲虫です。

 


ナナホシテントウの捕獲行動

2020-03-25 | 昆虫

ナナホシテントウはアブラムシが大好き。アブラムシはいろんな草にいますが,春先はオオイヌノフグリにもいます。

それをめがけて,訪れるのがヒラタアブのなかまやナナホシテントウ。忙しそうに探し回っているのをじっと見ていると,どうやらアブラムシを探していると思えてきます。意味なくせわしなく動くとは到底考えられません。

静止しているのを見て確認してみましょう。エサを捕獲していることがよくあります。「ははーん!」と,合点できるかも。

下写真を撮ったのはつい先日。予感がして接写したら,なんとアブラムシをほぼ食べ終えたときだったのです。かろうじて,触角と複眼らしいものが見えています。

 

これが見る見るうちに消えて行きました。

 

あとは二本の触覚だけ。

 

ナナホシテントウの口といい,爪先といい,肉食にふさわしいつくりをしています。