自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミの夕暮れ時

2016-07-30 | ヤマトシジミ

アゲハの庭園にて。朝早くから活発に活動していたヤマトシジつミ,夕暮れ近くになるとずいぶん動きがゆっくりとしてきました。なかには,もうねぐらをここだと決め込んで,さっさと休み始めた個体がいます。体内時計がはたらいて,「もうお休みの時間帯だよ」と誘っているのです。このルズムはいかにも地球上の生きものらしくって,合点できるところです。


類は類を呼ぶだけあって,なかまはちゃんと「俺たちはなかまなんだね」とメッセージを交換しているようで,同じ草に3頭もの個体が集まっていました。群れる経過が他のチョウと同じようにきちんと整っているのがおもしろいところ。でも,ヒトにはその理屈は想像するほかありません。

休んでいると,警戒心はまったくないようです。指を触れても動きません。下写真では,親指と小指の辺りにいます。


「それなら」と思い立って,きっちり記録写真を撮っておきました。

真正面から見たらおもしろいだろうと思い,撮りました。目が感覚器官としてはたいへん大きな役割を担っている様子が窺えます。触角もりっぱです。りっぱに見えるということは,生きていくうえでそれだけ大事なはたらきを為しているということです。


別の個体を,もっと近寄って写しました。視野角はほぼ360度。

 

トリミングしてみると……。個眼も確認できます。


小さなからだを占める,大きな感覚機能。チョウの姿とくらし方とがつながってきます。

ヤマトシジミたち,あとは,静かに夜を迎えるだけ。おつかれさま。

 


ツバメシジミとハギ!(2)

2016-07-30 | 昆虫

7月29日(金)。朝改めて卵と幼虫を確認しました。

未孵化卵がまだあちこちに残っています。もしかすると,誕生の瞬間を撮ることができるかも,です。


幼虫はほとんどが蕾にいます。花弁を食べているのです。ハギの花にすれば迷惑な話です。だって,蕊も食べ尽くすのですから。 

 
卵の脇でひっそり隠れるような格好でじっとしている個体も。萼とそっくりな色!


保護者のありがちゃんと訪れて,蜜をごちそうになっています。 


終齢幼虫でしょうか,かなり大きくなってきました。アリがしっかり守っています。当の本人(本虫)は花弁をむしゃむしゃ。 

 
贅沢な食べ方をしたので,花弁が落下していきました。すると,方向を変えて……。

 
すぐ傍の花に移動。


もう,花弁を食べ始めました。食欲旺盛です。 


シロツメクサにいた個体は花を食べていました。この個体たちも同じように花弁を食べています。マメ科の味がきちんと刷り込まれているようです。単純な事実でありながら,これも自然の驚異です。