自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ダンゴムシの生態を確かめたくて(4) ~赤ちゃんだよ!①~

2020-05-31 | 生物

待望のダンゴムシの赤ちゃんが撮影できました!

5月27日(水),夕方。飼育皿の様子を確認。からだをやや丸め気味にして,動かないメスがいました。子どもを抱くメスは団子状にはならない,からだのつくりからどうしてもなれないという記事を読んでいたので,「これはもしかすると……」と思いました。それでからだをひっくり返して調べました。

 

すると,腹の中央辺りが一面白っぽいのです。くわしく見てみると,なんとそれは赤ちゃん! ぎゅうぎゅう詰めになっています。 「ほっ,ほーっ!」。観察・撮影中ずっと,息を呑んでいました。

その様子を何回かにわけてご紹介します。今回は全体写真,次回は超近接写真です。そして次々回は……。

お腹に赤ちゃんを抱えています。だから,体を丸めることができないのです。

 

一匹一匹がくっきり。赤ちゃんはまだ動き回れません。それを母親は守り続けます。

 

母親は起き上がろうとして,脚を動かします。

 

ダンゴムシの誕生を確認するために,今回の飼育を始めたといってもよいほど。ですから,最高にハッピーな気分です。「ダンゴムシ,ありがとう」。

 

          (つづく)

 

 


春! 虫の目写真シリーズ(50) ~キアゲハの幼虫~

2020-05-31 | キアゲハ

隣家の畑にミツバがどっさり生えています。下写真の左上に見える緑がそれです。その種子がたくさん飛んできて,あちこちで生え始めました。そこにキアゲハが産卵したようで,葉に幼虫がいるのを発見。

もう3齢になっています。

 

別の株には4齢幼虫が。

 

発見翌日に撮った写真です。

 

また別の日に見ると,葉が食べ尽くされていました。

 

かわいそうなので,他の大きな株においてやりました。

 


今どき,モンキチョウの卵期間は?(2)

2020-05-31 | モンキチョウ

5月26日(火),午前8時。産付後,一日と20時間が経過。赤みがずいぶん増しました。着実な変化です。

 

5月27日(水),午前8時。産付後,二日と20時間が経過。薄っすらと濃い線条が見えます。

 

5月28日(木),午前8時。産付後,三日と20時間が経過。上半分にはっきりとした線模様が見えて来ました。

 

午後3時30分。産付後,四日と3時間30分が経過。体内が形成されています。こんなに小さくても,からだはしくみで詰まった生命体です。とても複雑な変化をたどります。

 


ユキノシタを訪れる昆虫(2) ~アリ~

2020-05-30 | 昆虫と花

アリは至るところにいます。蜜源を持つ花があれば,至るところを訪れます。ユキノシタのように地表・地面近くで咲く花は,巣に近くて一層都合がよいのでしょう,ユキノシタにももちろんいます。

わたしが観察を始めた時期は,ユキノシタの花がおおかた散りかけているときでした。葯がすっかりなくなっています。もう少し早ければもっとアリを見かけたと思うのですが,惜しいことをしました。

 

この格好は蜜に関心が相当にありそう。

 

盛りを過ぎようとしているこの花に,まだまだ昆虫がいました。それについては次回以降に。

 


春! 虫の目写真シリーズ(49) ~ジャガイモの花~

2020-05-30 | ジャガイモ

青空に映えるジャガイモの花。わぁーっと花弁を広げて,自分の存在を昆虫たちにアピールしています。

 

これだけ花が集まれば,アピール度が相当だと思われます。しかし,訪れる昆虫はいたって限られています。

 

ふしぎといえば,ふしぎ。まったく,そう。それでもつい先ごろ,訪花昆虫のすごい写真をものにしました。いずれご紹介しますね。

 

気にしながら花を見ていると,結構おもしろい場面が目撃できます。やっぱり目立つ花は昆虫とともにあると合点できます。

 


キタキチョウ,幼虫の受難

2020-05-30 | 昆虫

公園にて。

キタキチョウの幼虫がどのくらい成長しているのか,食草メドハギで調べていたときの話です。

 

一本の茎を見ると,葉に幼虫が頼りなく横たわっていました。ふつうより体長が短く見えます。おかしいなと思いながら,よく見てみました。するとキタキチョウの幼虫に間違いはないものの,ふつうより体長が短く,ずんぐり気味でなのです。

 

さらに見てみて,側面に大きな穴が一つぽっかり開いていることに気づきました。びっくり!

 

これは外から何かが入ったというより,何かが内側から出てきたといった感じです。寄生していたハチが出て行ったのかも。一匹なのか複数なのか,まったく手掛かりなし。

自然界で生きるというのはたいへんなんですね。どんどん産卵しても,どんどん死を迎える個体がいて,それでほとんど現状維持。親二頭のいのちが子ども二頭にいのちのバトンをつないで,それで現状維持。

 


アカタテハ,蛹の受難 ~アオムシコバチ~

2020-05-29 | アカタテハ

あれほどたくさんのアカタテハの卵を見て,いくつも孵化を観察したことを思い浮かべると,相当たくさんの蛹ができると思われます。石垣のカラムシを見ると,あちこちに葉を綴ってつくられた巣が目に付きます。

中が見えなくても,外から軽くつまむと蛹になっていることがよくわかります。隙間をつくってそっと中を覗くと,蛹がぶら下がっています。

 

中には,隙間がある巣もあり,蛹が入っているのが一目で確認できます。ところが,蛹の表面をよく見ると……。

 

アオムシコバチがいました。どうやら卵を産み付けている様子です。

 

これは無残な結果が想像できます。

 

自然の摂理はいつも厳しい!

 

 


今どき,クロアゲハの卵期間(3)

2020-05-29 | クロアゲハ

5月26日(火),午前8時。産付後116時間が経過。相当なところまで変化してきた模様です。

 

午後7時。産付後127時間が経過.たったの11時間が経っただけで,もう頭部が確認できるほどに。

 

一方,キンカンの葉裏に産付された卵です。変化はやや遅れ気味。

 

5月27日(水),午前8時。産付後140時間が経過。頭部の様子がくっきり! からだの毛も!

 

キンカンの葉裏の卵もまた,頭部が出来上がっています。顎がくっきり! この分だと,今日孵化するでしょう。

 


春! 虫の目写真シリーズ(48) ~ヤマキマダラヒカゲ~

2020-05-29 | 昆虫

公園の片隅にて。

すぐ脇は林。うっそうと雑木が茂っています。そこには日陰を好む虫たちがすんでいます。ヤマキマダラヒカゲもそのなかま。時折,公園の隅に出て来て縁石で休んでいるのを見かけます。カップルが成立する空間なのかもしれません。

 

写真を撮っていると,子どもたちがあいさつをして,それから「なにしてるの?」と尋ねて来ました。「ほらっ,レンズの前にいるチョウを撮っているの」と答えると,珍しそうに見入っていました。その間,チョウはじっとしたまま。

 

近くの石畳に,チョウの死体がありました。眼のところにアリがいました。運んで行きたそうに頑張っていました。でも,無理ですね。

 

晴れていたら鮮やかな画像が得られたのですが……。惜しい惜しい。

 


今どき,クロアゲハの卵期間(2)

2020-05-29 | クロアゲハ

5月23日(土),午前8時。産付後44時間が経過。薄っすらと斑紋が見えて来ました。

 

5月24日(日),午前8時。産付後68時間が経過。斑紋がはっきりしてきました。

 

5月25日(月),午前11時。産付後95時間が経過。あと一日も経つと,激変するでしょう。

 

キンカンの葉裏に産付されている,もう一方の卵も同じ経過をたどっています。